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味を継ぎ、想いを継ぐ

岩見沢産原料を使った名産品として20年以上にわたって親しまれる「手づくりお茶の水三升漬」が15日から、店頭に並び始めた。作り手の高齢化により昨年で生産終了の予定だったが、新たに発足した組織が後を受け継いだ。先代が「今まで以上のおいしさ」と太鼓判を押す一品に仕上がっている。

同商品はお茶の水地区の農家でつくる「御茶の水農産加工研究会」が1993年から販売を開始。程よい辛さと麹のまろやかさで毎年5千~6千本が完売する人気ぶりだった。原料にシシトウも使い、その年のナンバンの出来によって両者の割合を変え、味を一定に保つこだわりでファンを獲得した。

ただ近年は会員が3戸と当初の7戸から減り、年齢も70代後半から80代と高齢化したため昨年仕込んだ商品を最後に生産を終了する予定だった。これを聞いた農業関係者6人が今春、「ゆあみ農産研究会」をつくり、生産を引き継いだ。加工場も市所有の御茶の水交流センターを引き続き利用している。

8月末にナンバンとシシトウを収穫し、9月上旬から仕込みを開始。麹を漬け込んだしょうゆに細かく刻んだナンバンとシシトウを入れ、10日から2週間ほどでできあがる。今年は6,400本を生産する計画。谷内章広代表は「販路を拡大し、将来的には1万本の生産を目指したい」と意気込む。

一方、御茶の水農産加工研究会の川合忠会長は「長年、市や地域の皆様には大変にお世話になり、道内外のファンにも支えられた。ゆあみ農産研究会の皆さんには快く後を受け継いでもらい、本当に感謝している。三升漬の味は今まで以上のおいしさで、今後も応援したい」と話している。

三升漬は1瓶(130㌘入り)380円(税込)。岩見沢と近郊のAコープなどで販売している。問い合わせはゆあみ農産研究会(℡0126-26-3285)へ。

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この記事は、地域の情報発信基地・生活情報誌「プレス空知」から出典して掲載しております。同紙の定期購読はこちらから↓
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