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そうだ、ふるさと納税しよう。 　～北海道・空知管内ふるさと納税の旅　vol.５　南幌町編～

宇佐城 　
更新日2021.12.23
  • 南幌町

来年の返礼品を今から予約？？？

そらち食のアンバサダー・佐藤麻美さん。
ご自身のツイッターで、空知管内の各市町の食材を取り上げてくださっていて、ひと月分、まとめた記事を、このそらち・デ・ビューにも掲載しています。
今年（2021年）７月の月形町を皮切りに、砂川市、滝川市、南幌町、由仁町、そして今月、12月は赤平市。空知各地の特産品が、麻美さんの手にかかって更においしい料理に変身する様子を、私たちも日々、楽しんでいます。
その中で、個人的に、すご～く気になっているものがありまして。
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南幌町で生産される白いとうもろこし「ピュアホワイト」。
もちろん今年の出荷は終了しているのですが、何と何と、ふるさと納税では2022年生産分の先行予約を受け付けているとのこと。
「来年のことを話すと鬼が笑う」って言いますが、これ、思いっきり来年の話です。
今から予約って、どういうこと？
とうもろこし好きとしては、すご～く、すごく気になります。
このままでは、周囲の黄色いものがとうもろこしに見えたりして…と冗談半分に思っていたら、先月の皆既月食のときに、欠けているお月様を見て、本当にとうもろこし（粒）を連想してしまいました。
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すっきり新年を迎えるため、今年の疑問は今年のうちに解決！ということで、先行予約の謎にアプローチしてしまいましょう！ 

あ、佐藤麻美さんの記事は、こちらをご覧くださいね↓
そらち食の応援アンバサダー・佐藤麻美の　食のしあわせ☆口福空知　～南幌町～

山がない、海がない。石狩平野のど真ん中、南幌町。

まずは、改めて南幌町をリサーチすべく、役場の方にお話をうかがいました！
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南幌町が誇るピュアホワイトのように純真な人柄が笑顔にあふれている
南幌町役場総務課　山本　祐己　さん

－南幌町って、ひとことでいうと、どんな町でしょうか。

山本さん　南幌町は、北海道南西部にある石狩平野のほぼ中央に位置し、海はもちろん、山もありません。千歳川や夕張川などの河川に囲まれ、広い平地が広がっている人口約7,400人のまちです。町の面積の３分の２が田んぼや畑で、農業が基幹産業である一方、札幌市から車で約45分程度と近く、1990年代からベッドタウンとして宅地開発が進んでいます。

－山がない、海がない。広くて平らな地形を活かした農業のまちなのですね。市街地は比較的コンパクトにまとまっている印象があります。

山本さん　近年は、子育て支援に力を入れています。医療費は小学６年生まで無償で、学校給食の主食代の全額補助や高校生通学費の助成、子育て支援米の支給など、様々な助成制度で子育てを応援しています。また、「子育て支援センター」や、「子育てサポーター」による支援活動など、様々なサポート体制も充実していて、現に、子育て世代を中心に、南幌町へ転入する方が増加しています。

－南幌町での暮らし、子育てに魅力を感じて、移り住む人が増えていると。

山本さん　子育て世代のマイホームづくりを応援するため、町内にマイホームを建てる方を対象に、最大で200万円を助成しています。緑が多く土地も広くて、ゆったりした暮らしや子育てに最適な、自信を持ってお薦めできる環境が、南幌町にはあります。
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ここがポイント！南幌町のふるさと納税

－そんな南幌町の昨年度、2020年度（令和２年度）の、ふるさと納税の状況は。

山本さん　件数は前年度（2019年度）の1.8倍、金額では2.2倍と、大幅にアップしました。2020年度は、全国的にふるさと納税の件数・金額が伸びたといわれていますが、南幌町の場合は、返礼品の種類を充実した効果もあったと考えています。

－使い道は、寄附する方が選択できるのでしょうか。

山本さん　使途は、①子どもの活躍を支え成長を願う事業、②高齢者が安心して生活できる事業、③きれいな街なみ環境整備の事業、④お米・野菜の美味しさを広める事業、そして⑤南幌町にお任せ、の５パターンから指定することができます。全体の半数近くは、⑤のお任せを選ばれていますね。たくさんのご寄付と応援に感謝しながら、まちづくりに活用させていただいています。

－更に具体的な使い道は、南幌町のホームページでも紹介されていますね。そういえば、今年の６月に市街地を通りかかったとき、道路沿いにたくさんの人が出てきて、マリーゴールドを植えているのを見かけました。あれは「③きれいな街なみ環境整備のための事業」の一環だったのですね。
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〔道路沿いに植えられたマリーゴールド（南幌町撮影）〕

山本さん　はい。花の苗代などに活用させていただきました。あと、最近の話で言えば、今年の10月から、オンデマンド交通「あいるーと」の運行を開始しました。希望する乗車場所と目的地、希望時間をあらかじめ予約していただくことで、町内どこからどこまでも利用することのできる、ワンボックスタイプの乗り合い交通です。この事業にも、今年のふるさと納税を充てる予定です。
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〔南幌町のご当地キャラクター・キャベッチくんとあいるーと（南幌町ホームページより）〕

－特に、運転免許を返納された高齢の方や、冬道の運転はちょっと自信がない…という方にとって、移動手段が確保されているのは心強いですね。

山本さん　地方では今、公共交通を維持するのが本当に難しくなってきています。新たな町民の足として、みなさんの生活にうまく合わせて「あいるーと」を利用していただければと思っています。もちろん、町外の方でも予約できますよ。

－昨年度から返礼品を充実したとのお話でしたが、ふるさと納税のサイトを見ると、お礼の品、本当に多彩です。

山本さん　季節限定品も含め、トータルで150近くの種類をご用意しています。特産品のお米やとうもろこしのほか、玉ねぎや平飼い鶏の卵などの農産物、なんぽろジンギスカンやラーメン、キムチ、スープなどの加工品。それと、海産物を取り扱っている企業が町内にありますので、北海道産の毛がにや海鮮丼の素なども、返礼品として取りそろえています。

－海はないけれど海産物もそろっている。充実のラインナップですね。

山本さん　ヘルシー志向の方には、たもぎ茸を使ったお茶や濃縮エキス、南幌町産の大麦若葉を100％使用した青汁や、トマトジュースなどはいかがでしょうか。その他、嗜好品としては、町内産の酒米「彗星」を使った純米吟醸酒もあります。

－農産物や加工品の他には、どんなものがありますか。

山本さん　なんぽろ温泉ハート＆ハートの入浴券や宿泊券、日帰り入浴と南幌名物・キャベツ天丼のセットをご用意しています。また、体験モノでは、三重湖キャンプ場のキャンプ＆BBQチケットのセットや、ライディングパークの引き馬体験や乗馬券、ゴルフ場のプレー券、リバーサイドカートランドでカートやミニバイクの走行券、といったものもありますよ。
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〔なんぽろ温泉ハート＆ハートの露天風呂（南幌町撮影）〕

－南幌温泉は札幌からもほど近く、休日は特に賑わっていますよね。そんな温泉と名物のキャベツ天丼のセットはとっても魅力的です。カートランドも南幌町ならではの特典ですね。こうした返礼品の中で、特に人気があるものは何でしょう。

山本さん　実は、返礼品全体の約半数がとうもろこしです。更にその約半分が、翌年度産の先行予約で、寄附額にすると2,500万円あまりを占めています。

－すごい。やっぱりとうもろこしが大人気なんですね。

山本さん　南幌産のとうもろこしは、粒が大きく甘いのが特徴です。特にピュアホワイトは、生産者もびっくりするほど甘い、白いとうもろこしです。「明るい農村ネットワーク」という、町内の４つの農業法人と３つの農家からなる団体が全道に先駆けて作付けを開始して、もう十数年になります。産地として栽培のノウハウを確立し、複数の農業者が協力して高品質・安定供給に努めているからこそ、おいしいとうもろこしをみなさまにお届けできるのです。

－いわば、とうもろこしのブランド品ですね。おいしさと人気の理由に納得です。これからも甘いとうもろこしをわたしに…いえ、消費者のみなさんに届けてください！ところで、たくさんの返礼品の中から、山本さんオススメのものをご紹介いただけますか？

山本さん　うーん、そうですね、アイスクリーム工房アイスキャロルの手作りアイスクリームセットはいかがでしょう。バニラやチョコなど定番の味のほか、とうもろこし、キャベツや、お米のつぶつぶ感があるきらら397といった、南幌町らしいフレーバーを詰め合わせています。あと、燻製工房ハントヴェルグのウィンナーは今年度から返礼品に初登場したので、注目していただけたらと思っています。

ふるさと納税でコロナ禍の学生・若者を応援するプロジェクト

－あ、南幌町のホームページ、ふるさと納税のページを改めてよく見ると、「南幌町学生・若者支援事業（コロナ禍の学生等を支援する新しいプロジェクト）」という事業が掲載されています。これも、使い道のひとつなのでしょうか。

山本さん　これはガバメントクラウドファンディング、つまり、南幌町という地方自治体が実施するプロジェクトに対し、ふるさと納税のしくみを活用して広く寄附を呼びかけているものです。今、新型コロナウィルスの影響を受けている若者や学生は少なくありません。親の収入が減ったり、アルバイトができなくなったりして、学費が払えない、奨学金が返済できない、生活費に困っている…。学校を通じて、そんな方たちを支援するプロジェクトに、今、取り組んでいます。

－支援先はどうやって決めているのですか。

山本さん　このプロジェクトの趣旨に賛同し、共に取り組む大学、専門学校、高等学校を募集しています。参加表明をしてくださった学校へ、南幌町から支援金を交付して、学校はその支援金を、生活が困窮している在学生や、奨学金の返済が困難になっている卒業生の支援に活用するという流れになっています。ちなみに、支援する在学生・卒業生の居住地や出身地が南幌町でなければならないといった要件はありません。現在、参加している学校は、大学が２、専門学校が１、高校が１の４校です。南幌町へ寄附してくださる方は、支援する学校を指定することもできます。支援の実績は、各学校がホームページなどで公表しています。
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〔南幌町ホームページより〕

－南幌町在住でも出身でもない学生の方々を支援する。これって、かなり思い切った決断だと思うのですが。

山本さん　南幌町には、大学や専門学校がありません。唯一の高校・南幌高校も、2023年３月末で閉校することが決まっています。南幌町の子どもたちは、中学校を卒業後、町内で進学するという選択肢がなくなり、町外の様々な学校へ通うことになります。こうした背景もあって、町という自治体の垣根にこだわらず、広く若い世代を支援したいという思いがありました。

－子育て支援に力を入れているまち・南幌町だからこそ、取り組むことのできたプロジェクトということでしょうか。

山本さん　そうですね。寄附金の募集は、今年の８月11日からスタートして、500万円を目標にしているのですが、おかげさまで、現在（2021年12月15日時点）、2,711,731円の寄附をいただいていて、目標額に対する達成率は54.2％です。ありがたいことに、寄附してくださった方々から「このプロジェクトに共感しました」「若者が希望を持てる社会になってほしい」など、温かい応援メッセージも寄せられています。募集期間は180日間、最終日は2022年２月６日です。それまでに、より多くの方の共感、ご支援をいただけたら…と願っています。

－山本さん、ありがとうございました。

南幌町のふるさと納税について、もっと知りたい！という方は、こちらをご覧ください↓
南幌町ホームページ（ふるさと納税（個人・企業版）のページ）
https://www.town.nanporo.hokkaido.jp/about/hometown-tax/

いざ、ふるさと納税します。

空知は北海道の中でも雪の多い地域ですが、南幌町は「除雪が行き届いている」と住民の方の満足度も高いそうです。おいしいお米や新鮮な野菜など、地のもの、旬の農産物を気軽に日々の生活に取り入れることができるのも、魅力のひとつ。子育て支援、次世代への応援を軸にしつつ、住みやすい環境の整備に力を入れている、そんなまちなんですね。

で、ふるさと納税。
役場でお話を伺うまでは、とうもろこししか眼中になかったのですがー。
学生・若者への支援は、コロナ禍の今だからこそ必要な取組だと感じました。まさに、いつやるの？今でしょ！の話です。
今回は迷わず、ふるさと納税を通じて「南幌町学生・若者支援事業」を応援したいと思います。
あ、１万円以上寄附すると、お礼の品がいただけるようですね。
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〔南幌町ホームページより〕

南幌町が誇る、ゆめぴりかの米粉でつくったホットケーキミックスに、ピュアホワイトのスープ。これは嬉しいプレゼントです！

善は急げ。ガバメントクラウドファンディングの専用サイトから、さっそく寄附しちゃいました。
すると！すぐに、次のようなお礼のメッセージをいただきましたよ。
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ピュアホワイトそのものは来年の夏、南幌町へドライブがてら、買いに行くことにします。
その頃には、広い青空の下、青々とした田んぼや畑が広がって、さわやかな風が流れていることでしょうね。
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〔南幌町撮影〕

ついでに温泉に入って、きらら397のアイスクリームを食べてこようかな。
でも、そのうちやっぱり、とうもろこしが気になるかも。そして今度は、初夢に出てくるかも…！？
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