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三種三様【きたそらち農協】

きたそらち農協は、米どころ北空知の良食味米のPRを兼ねた3種類の「パックご飯」を開発。雨竜や北竜、深川の各道の駅で販売を開始した。

開発したのは同農協の高木真樹さん。原料米の販売促進が目的で、「3種類のパックご飯を食べ比べして頂ければ、好みの米が見つかるかも知れません」と利用を呼び掛ける。同農協によると、生産地別に銘柄の違うパックご飯を販売するのは、全国的にも珍しいという。

キッカケは、「ご飯を炊いても食べきれない」という一人暮らしの高齢者が、パックご飯を日常的に購入していることを知った高木さんが、3年前から構想を練り開発を手掛けた。調べると、パックご飯の食味が良くなったとはいえ、減農薬やイエスクリーン、保存料を使わないなど、栽培にこだわったパックご飯が、まだ少ないことに気づいた。

そこで、保存料や着色料を一切使用しない完全無添加、ガス窯を使用し高火力で炊き上げる炊飯、炊き立てご飯のふっくら感を大事にする手詰めパック詰めにこだわり、新潟県のこしじ販売(十日町市)に製造依頼した。

同社は、新潟県の魚沼産米を販売し、パックご飯、もちの加工などを行う業者。3種類の米を持ち込み、約7カ月の試行錯誤で希望に沿った美味しいパックご飯が完成した。

商品は雨竜産の「ななつぼし」、北竜産の「きたくりん」、深川産の「ふっくりんこ」の3種類。それぞれ味覚によって「粘りが強い」「程よい粘りと甘みがある」「バランスがオールマイティー」など、食べ比べして好みの米を選ぶことができる。現在は産地別に各道の駅で販売しているが、将来は1カ所で3種類を販売する予定だ。また、道東でも販売を開始し、全道での販売を目指している。

雨竜町では、特産品としてふるさと納税の返礼品や既存取引先のスーパーでも販売を開始する。単価は1パック200㌘入り250円。茶碗で大盛り一膳の量で、単身者にも好まれている。

全国包装米販協会によると、パックご飯の販売は平成10年から平成26年まで3.5倍に増えている。道内でも昨年9月6日の胆振東部地震の影響で消費者の防災意識が高まったこともあり、増加が見込まれている。

高木さんは「米の消費量が減っていることから、パックご飯の他に米を使った新たな商品を考えながら、お米のファンを増やすように努力したい」と、更なる開発に意気込んでいる。今後の構想として米を使った「米酢」を視野に開発を予定している。

問い合せは、きたそらち農協営農センター(℡0164・26・0132)へ。

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この記事は、地域の情報発信基地・生活情報誌「プレス空知」から出典して掲載しております。同紙の定期購読はこちらから↓
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