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空知の聖地巡礼続編?【芦別市 野花南周堤墓群、黄金水松】

先月掲載した深川市の音江環状列石の記事が思いのほか好評でしたので、今回は空知管内にあるもう一つの縄文史跡を見に行ってきましたのでご紹介します!

野花南周堤墓群

こちらがその史跡。芦別市の野花南という地域で発見されたことから「野花南周堤墓群」と呼ばれています。1953年に地元の郷土史研究家によって発見されました。北海道指定文化財(史跡)です(2000年に指定)。
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保護柵が設置され、しっかりと守られています。
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この「周堤墓」は、大きな円形に掘った穴の周囲にドーナツ状に土を盛り上げて、その中に多数の墓を作った北海道特有のものなのだそう。土の盛り上がりわかります?
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実はこの柵の外側にもう一つ小さな周堤墓が発見されていて現地の解説看板にその位置が示されていますが、草刈りの直後ということもあって殆ど判別できないのがちょっと残念です…
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…写真左下にそれらしきものがあります。わかります?
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音江の環状列石も同じくお墓なのですが、この周堤墓は約3000年前と音江のものよりも新しく、石の連なりはなく目印となる立石が見られる程度です(写真の立石は後でレプリカで加えられたもののようです。)
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1954年に発掘が行われたときには何も出てこなかったようですが、付近からは縄文時代後期末、晩期初頭の土器片が採集されていることから作られた時代もその辺であろうということです。同じ周堤墓では千歳市にあるキウスの周堤墓群が規模が大きくて有名ですが、こちらの周堤墓も稀少性では負けていません!

ところで、ここまで行くのにGoogleさんにナビしてもらったのですが、目的地周辺の地図データが曖昧なため直前で道に迷ってしまいました(汗)。近所の農家の御婦人に尋ねたら「よく訊かれるんだよねぇ」と、同じような輩が結構いるらしいようで少し困り顔でしたが、とても親切に教えてくださいました(感謝!)。まずは、国道38号線沿いにあるこの案内看板をめざしましょう。(ここから500m入って交差点で左折、踏切を超えてすぐです。)
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それにしても、澄んだ青空と田園のコントラストがすばらしい!
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夜になると満天の空に星が輝いてきれいだと知人から聞いたことがありますが、まさに「星の降る里あしべつ」といった夜空を満喫することができるのでしょう。
 

森の主は樹齢1,700年!! 

せっかく芦別まで足を運んだので、北海道の天然記念物に指定されている「黄金水松」を見に行ってきました。オートキャンプ場の近くにある「黄金水松公園」の中にあるということで、ここも市街地から結構離れた森の中にありました。

こちらが「黄金水松」~♪
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樹齢1,700年のイチイ(オンコ)の樹です。北海道指定天然記念物になっています(2002年に指定)。高さが21m、幹周6.2m、枝張15mと全国8位、道内2位の巨樹で、この静かな森の中でずっしりとした存在感を主張しています。
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この樹にはかつて無数の黒い蛇が住んでいてアイヌの人たちに悪さをしていたらしい。そこにアイヌの首長が毒矢を構えて一喝すると蛇は姿を消し、一匹の白蛇が現れてそれから悪いことは起きなくなったとのこと。1,700年もの間この地を守り続けてきた御神木ですね。
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道の駅「スタープラザ芦別」で腹ごしらえ!

森の主に別れを告げ、道の駅「スタープラザ芦別」へ直行!
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横市フロマージュのチーズを使ったピザをいただきました!
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このピザ絶品です!ゴルゴンゾーラと思われる強烈な香りに立ち向かいながら一口、二口、三口と濃厚な旨味を堪能しているうちに無性に赤ワインが飲みたくなったので、お持ち帰りしてセ○マさんの赤ワインとともに美味しく頂戴しました。

お持ち帰り用の箱も売ってますので便利ですヨ。

以上、芦別の食レポ付き聖地巡礼の巻きでしたー。

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