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空知グルメ紀行【食事・喫茶「鹿」】

美唄市銀座街の歓楽街で開店して44年になる、食事・喫茶の「鹿」。市内で最も古い喫茶店は落ち着いて、ゆったりとしたテーブル席で、食事ができる。その店で長年愛され続けてきたメニューの一つが「ナポリタン」(800円、税込)だ。

主の藤島稔さんと、妻啓子さんの夫妻で経営する。現店舗を新築中に、メニューを上島珈琲の専門家から学び、マスターも札幌の同社直営店で勉強した。夫の独立開店を支えるため調理師となった啓子さんは現在、道全調理師会美唄支部副支部長を務める。客も二人が努力してきたことを知っていて、胃袋を満たす味と夫妻の人柄に引かれて長年通う常連客も多い。

メニューはナポリタンなどスパゲティ10種類はじめ、ポークチャップなど洋食、カツ丼など丼物、カレー、ピラフ、ピザ、トースト、サンドイッチなども各種網羅。冬季限定では、鍋焼きうどんも始めた。

モーニングサービスに続いて、ランチは午後2時までコーヒー付き。大盛りはプラス100円で、食事後のコーヒーは200円で提供。2食以上で出前予約も受けている。

「お客さんから『また来るよ、おいしかったよ』と言っていただけるように心がけてきました」と藤島さん夫妻。「美唄にあった専修短大の学生さんが、みなさん立派になって店に寄ってくれて『頑張ってやっていてくれるんだな』って言ってもらい、うれしいですね」と笑顔を浮かべる。

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