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【そらちの花*通信 第53輪】お花の生産現場を見学!~南空知ユリ部会のほ場巡回~

 こんにちは。空知総合振興局農務課です。

 今回は、「お花の生産現場を見学!」の第3弾で4月23日に由仁町で行われた、南空知ユリ部会のほ場巡回について同行させていただきました。
 南空知ユリ部会は、由仁町、栗山町、南幌町、長沼町の4町の花き生産者で組織されている南空知花き生産組合の下部組織として、ゆり生産者9戸で構成されており(部会長:由仁町 青山利幸さん)、オリエンタル系、LA系のおよそ15~20種の品種を生産しています。
 当日は、部会の生産者、そらち南農協、種苗メーカーの(株)中村農園、花卸売市場の(株)札幌花き園芸、そして空知農業改良普及センター南東部支所の方々が一緒に、各生産者のほ場を見て回り、生育状況等を確認しました。

 春定植のゆりは球根を植えてからおよそ3~4か月で採花時期を迎えます。
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 こちらのゆりは1月に植えられ、もうすぐ採花時期を迎えるものです。ゆりは、茎が長く、固く丈夫で、緑が濃いものが良いとされているそうで、生育状況は良好とのことでした!
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 蕾が大きく育っていて開花が楽しみですね。(実は、この蕾状態のまま収穫され、ケースに梱包されるので、ほ場では咲いた様子を見ることができません。採花後、水につけておくことで開花します。)

 

○ゆり栽培について

 ゆりは水管理が重要で、水持ちがよく水はけがよい土であること、また栽培期間中の適切な水やりにより、きれいに根を張らせることが、良いものを栽培するポイントだそうです。
 農場ごとに土や日当たりの条件は異なるので、生産者の皆さんは熱心にお互いのほ場を観察し、栽培方法のコツや工夫を情報交換したり、疑問点を種苗メーカーや普及員の方々に相談し、アドバイスを受けていました。何十年もの経験がある生産者の皆さんですが、より良いものを生産するため日々努力されているからこそ、高品質なゆりが毎年生産されるのですね。
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○南空知ユリ部会のこだわり

 ゆりはお盆用、ブライダル用、一般家庭用と幅広い用途から1年間を通して広く需要があります。その需要に応えるため、南空知ユリ部会では、一定の時期にのみに出荷するのではなく、春から秋にかけて安定した供給ができるように計画的に生産を行っています。
 また、特に需要が伸びるお盆前の時期には、毎週ほ場巡回を行い、生産者の皆さんで生育状況を確認し、品質の良いゆりを必要な時期に出荷するため努力されているそうです。

○さいごに

 今回の取材にあたり、ご協力いただきました南空知ユリ部会及び関係者の皆様、本当にありがとうございました。
 空知はゆりの作付面積・出荷量が全道第2位であり、徐々に作付面積は増加しています。
 今年は、お盆の時期に限らず、ゆりをご自宅に飾ってみてはいかがでしょうか。一気にお家が華やかになるかと思います!
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 今回のほ場巡回の際に、蕾の状態のゆりをいただきました。
 テーブルダンスというピンク色の品種です。
 蕾の状態から、だんだんと色づき、およそ5日後から花が咲き始め、空知総合振興局庁舎のロビーがとても華やかになりました。

○おまけ

 ほ場巡回中にデルフィニウムのハウスも見せていただきました。
 こちらはほ場にて開花させるため、色鮮やかな姿を見ることができました。
 デルフィニウムもこれから出荷が増えていきますので、是非楽しみにしていてください!
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