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【そらちの花*通信 第80輪】そらちの花生産者紹介~北の純情倶楽部・桂農場 桂光さん~

こんにちは、空知総合振興局農務課です。

今回は、そらちの花生産者紹介の第7回目として
長沼町でお花を生産されている
北の純情倶楽部 の「桂農場 桂 光さん」をご紹介します。
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さっそくお話を伺いましょう!

○ 花き生産を始めた時期と、生産している品目を教えてください。
私は就農して10年になります。
就農当初から花の生産をしていましたので、私自身の花生産歴は10年になりますが、親の代から花作りをしていますので、それも含めると20年以上になります。
生産品目は出荷量の多いものから順に、トルコギキョウ、ラナンキュラス、ベビーハンズ、リンドウ、スナップを生産しています。
また、現在様々な品種にも挑戦していて、今年から、カラー、ヒマワリ、アルストロメリアの生産を開始します。


○ 上記のうち、おすすめや生産に力を入れている品目を教えてください。
今年で作り始めて3年目のラナンキュラスの生産に、今は一番力を入れています。
ラナンキュラスは全国的に冬~春にかけて生産される冬季の花です。
寒い環境でじっくり育てるほど品質が良くなる特徴があり、北海道の冬の寒さを生かして生産することで、品質の良いものを作る努力をしています。
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○ 花き生産の魅力とやりがいについて教えてください。
花き生産において特徴的なのは、各品目においても、物凄い量の品種があることです。
そのたくさんある品種から自分が作りやすく、かつ市場のニーズがあるものを選んでいくのは花の生産者のセンスであり、それが生産者の個性にもなっていきます。
品種は新陳代謝が激しく、試作品も含めて毎年かなりの数の新品種が出る中で、生産者お気に入りの品種を作りつつ、新しい品種を取り入れるバランス感覚も大切です。
花は流行りがあるので常に変化を意識しなくてはいけない所が難しさであり、やりがいでもあります。


○ 花き生産の大変なところ、工夫しているところを教えてください。
1年を通して常に花を出荷し続ける、ということをうちの強みにしています。
北海道で花作りをするのに当たり、厳冬期はハウスの温度管理に光熱費がかかったり、利益がなかなか上がらないこともありますが、それでも年間通して週3日の出荷は継続させる努力をしています。
理由は2つあります。
1つ目は、年間を通して花に携わる事で花作りの経験を積むこと。
利益を出す経営は大事ですが、それ以前に利益を出せるだけの生産技術の習得が必要になります。
その為に、夏作だけではなくて冬作もすることで、通常の2倍の経験値で花作りを習得していこうという狙いです。
2つ目は、市場・生花店と継続的な取引をすることです。
年間を通して品質の良い花の供給をすることで、常に良品を供給できる産地としてのイメージを定着させることが目的です。
年間を通して花作りをすることで、時期に適した花の提供が可能になります。時期に応じて最高のコンディションの品目を選定して安定供給することで、「色々なものを作っていて、いつも良い品質の生産者」と認知してもらうのが狙いです。
よって、長い期間市場にアピールし続けるためにも通年出荷をしています。


○ 現在の農作業状況について教えてください。
現在は、ラナンキュラスの出荷を行っております。
ラナンキュラスの出荷は、昨年の10月末から始まり、本年5月上旬まで続きます。
昨年9月上旬に定植したものを現在(2月上旬)収穫していますので、4か月かけて育てたものになり、とても品質の良いものになっています。
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○ もし、花き農家を目指す方がいたらどのようなアドバイスをしますか?
まだ私も花き農家として成功している方ではないので、良いアドバイスかは分かりませんが、私が過去に失敗してしまった事例として品質より品種を重視してしまった事があり、それは良くありませんでした。
花には膨大な数の品種があり、多少作りは悪くても品種で高値が付くことがあります。
花を作り始めた当初は品種間の価格差を見て、とにかく高単価の品種を作ろうという思いでした。しかし、最高級な品種を作ってはいるももの、上手く作れずに失敗した経験があります。
花に高値が付くための大前提として、品種よりも確かな品質であることが求められます。
いくら高い品種でも、それに見合った品質が確保されていないと売れませんし、品質の悪いものを量産していたら出荷産地イメージという側面ではマイナスかもしれません。
高単価・高難易度のプレミアム品種の誘惑が多いのが花き栽培ですが、単価以上に高品質で作れる品種を選定するのが大事だと思います。


○ その他、読者の方へのPRをお願いします。
桂農場では夏場は花の他にも米、麦、ブロッコリー、ネギなど幅広く作物を作っていますが、冬に関してはラナンキュラスに集中して作っています。
そのラナンキュラスは2・3月が出荷のピークとなり、品質も最高になる時期ですので、ぜひ一度お家に飾ってみてください。
ラナンキュラスは寒いほど品質が上がる花で、日本一寒い道産ラナンキュラスの品質は間違いなく良いです。


桂さん、お忙しいところありがとうございました!

桂農場さんのラナンキュラスについては、YouTubeの「ホクレンGREEN WEB/北海道農業の今を伝える動画チャンネル」にて紹介されています。YouTubeにて「行ったことのない畑に行こう」で検索してみてください!

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