【 てつこの部屋 】 ~ VOL11 残すということ(美唄後編)~
更新日2020.11.19
♦我路(がろ)ファミリー公園
次の目的地は
三菱美唄炭鉱竪坑櫓。
(カードは駅前のホテルBIJIKO様で配布中)
アルテピアッツァで
泉さんに別れを告げた後、
さらに東の山奥へ進んでいく。
道中、左手に見えてきたのは
三菱美唄炭鉱竪坑櫓。
(カードは駅前のホテルBIJIKO様で配布中)
アルテピアッツァで
泉さんに別れを告げた後、
さらに東の山奥へ進んでいく。
道中、左手に見えてきたのは
我路ファミリー公園。
勇気を出して正直にお伝えするならば
ファミリー感とは一切無縁なご様子・・・
曲がった鉄棒、座席のないブランコ。
遊具はほぼ全滅。
勇気を出して正直にお伝えするならば
ファミリー感とは一切無縁なご様子・・・
曲がった鉄棒、座席のないブランコ。
遊具はほぼ全滅。
おそらくラクダ。
いや、じつはここ
理由があってきたんです。
泉さんに教えてもらっていた
安田侃氏による作品がここにも。
炭山の碑
いや、じつはここ
理由があってきたんです。
泉さんに教えてもらっていた
安田侃氏による作品がここにも。
炭山の碑
三菱美唄の炭住街中心であった我路にて
炭鉱で亡くなった方々の鎮魂のため
1980年に建立。
地底に眠る方々の魂に空気を送り込むため
御霊を山から吸い上げて家族のもとへ返すため
柱の先が三方向を向いているとのことです。
そして、ここにある碑文。
これも見たかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〈炭山の碑〉
美唄の炭坑は閉じ
多くの坑夫達は散りじりに山を去った。
石炭を掘り、働く喜びは
盆踊りのにぎわいも楽しく、
それぞれに忘れ得ない
生活のなりわいがあった。
時代は過ぎ去り
人々は役割も終えて
もう誰もいない。
ただ、静かに地底に眠り
歴史を話しかける炭山だけが
生きている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
読んだあと、10秒目を閉じて
うなずいちゃった。
これだけで日本酒いけるわ。
炭鉱で亡くなった方々の鎮魂のため
1980年に建立。
地底に眠る方々の魂に空気を送り込むため
御霊を山から吸い上げて家族のもとへ返すため
柱の先が三方向を向いているとのことです。
そして、ここにある碑文。
これも見たかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〈炭山の碑〉
美唄の炭坑は閉じ
多くの坑夫達は散りじりに山を去った。
石炭を掘り、働く喜びは
盆踊りのにぎわいも楽しく、
それぞれに忘れ得ない
生活のなりわいがあった。
時代は過ぎ去り
人々は役割も終えて
もう誰もいない。
ただ、静かに地底に眠り
歴史を話しかける炭山だけが
生きている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
読んだあと、10秒目を閉じて
うなずいちゃった。
これだけで日本酒いけるわ。
♦三菱美唄炭鉱竪坑櫓
「ほんとに道あってる?」と
少し心配になるくらい
更に山道を10分ほど。
少し心配になるくらい
更に山道を10分ほど。
お!あれか!
三菱美唄炭鉱竪坑櫓
第一次世界大戦後の不況時に
生産費低減や能率向上を目指した
合理化策の一環として大正12年に建造。
道内としては2番目に古い立坑。
排気と入気用の2本の竪坑が並び、
現在は炭鉱メモリアル森林公園として公開。
かつては美唄鉄道の常盤台駅を前に
大規模な選炭工場がドシンと構えていた
三菱美唄炭鉱ですが、
現在残っているのは
紅色が美しい2本の竪坑巻揚櫓と
電源を管理していた開閉所、
原炭ポケットが残るのみ。
(開閉所)
第一次世界大戦後の不況時に
生産費低減や能率向上を目指した
合理化策の一環として大正12年に建造。
道内としては2番目に古い立坑。
排気と入気用の2本の竪坑が並び、
現在は炭鉱メモリアル森林公園として公開。
かつては美唄鉄道の常盤台駅を前に
大規模な選炭工場がドシンと構えていた
三菱美唄炭鉱ですが、
現在残っているのは
紅色が美しい2本の竪坑巻揚櫓と
電源を管理していた開閉所、
原炭ポケットが残るのみ。
(開閉所)
(原炭ポケット)
こちらは稼働していた当時の様子。
いや、もうね。
たとえ一部だけでも
残して頂けているだけで感謝ですよ。
この迫力と、
この美しさ・・
帰り際に
もう一度原炭ポケットを見ていると
以前、三笠の幾春別炭鉱でみたあの感じ。
年月をかけて
自然が人工物に溶け込む
儚さと美しさ。
♦グッジョブ美唄
秋空の中、
竪坑付近を散策しすぎたせいか。
寒くてたまらなくなったわたしは
帰り際に「ピパの湯 ゆ~りん館」へ。
竪坑付近を散策しすぎたせいか。
寒くてたまらなくなったわたしは
帰り際に「ピパの湯 ゆ~りん館」へ。
「んおっ!?」
そこの廊下にて発見。
今回のカードにはなっていませんが
美唄鉄道東明駅舎
4110形式十輪連結タンク機関車2号
も構成文化財のひとつです。
なんでも、
劣化が激しい駅舎と
SLの保存・回収に向けて
市教育委員会と保存会の皆様が
クラウドファンディングを始めているとのこと。
なるほど。
たしかにこれは修理が必要ですな・・
昭和47年の三菱美唄炭鉱閉山まで
石炭輸送と住民の足として
大活躍した駅舎と機関車。
まだまだ当時の記憶を残している方も
大勢おられて、
活気のあった炭鉱街を振り返り
思い出話に花を咲かせるのでしょう。
アルテもそうだったけど、
炭鉱の記憶を繋ごうとする
市民の気持ちがすごく伝わってくる。
ただ単に「保存する」だけの
公共工事とは違うやり方。
こうした活動を通じて
人の輪が広がり
新たな活気が生まれるんだろうな。
・
・
・
・
廃墟を見てきたはずなのに
未来を見てきたこの感じ。
焼き鳥だけじゃないですよ、この街は。
石炭輸送と住民の足として
大活躍した駅舎と機関車。
まだまだ当時の記憶を残している方も
大勢おられて、
活気のあった炭鉱街を振り返り
思い出話に花を咲かせるのでしょう。
アルテもそうだったけど、
炭鉱の記憶を繋ごうとする
市民の気持ちがすごく伝わってくる。
ただ単に「保存する」だけの
公共工事とは違うやり方。
こうした活動を通じて
人の輪が広がり
新たな活気が生まれるんだろうな。
・
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・
廃墟を見てきたはずなのに
未来を見てきたこの感じ。
焼き鳥だけじゃないですよ、この街は。
To be continued......
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