札幌から日帰りで楽しめる、北海道 そらち・デ・ビュー

「北海道空知」をもっと楽しむ情報サイト|そらち・デ・ビュー 「北海道空知」をもっと楽しむ情報サイト|そらち・デ・ビュー

米づくりin北海道・滝川市~美味しいお米グルメもご紹介♪

こんにちは。滝川市ライターで、地域おこし協力隊の杉下です。

現在、私は北海道・中空知エリアにある滝川市での新規就農を目指して研修をしています。
滝川市では、空知平野を流れる石狩川を水源として、とっても美味しいお米をつくっています!
%E5%9B%B31.jpg
過去には「やっかいどう米」なんて揶揄されたこともある北海道米ですが、高緯度に位置し、夏季の日照時間が比較的長いことから、実は、北海道は水稲の生育に適したエリアなんですよ!(ご存じでしたか?)

近年では、新品種の登場で食味(味わい)もぐーんとアップ。特に「ゆめぴりか」「極良食味品種」という、とっても美味しいお米で、毎年2月に発表される「米の食味ランキング(日本穀物検定協会)」では、13年連続で「特A」を獲得しています!!!

今年(2024年)の夏~秋にかけては、令和の米騒動とも呼ばれるほど、お米が品薄になり、何かと注目を集めた、お米。

この記事では、米づくりの流れやポイントについて紹介していきます。
(米づくりって、けっこう面白いんですよ~。)

また、最後に少しだけ、滝川産のお米を購入できる直売所についてご紹介しますので、ぜひご覧ください!

[3月~]雪解けからの土づくり

3月、ケイ酸カルシウム(融雪剤)を散布し、雪を溶かしてから、土壌をしっかり乾かします。
%E5%9B%B32.jpg
雪深い滝川の田んぼ
これにより、田んぼの地温が上がったり、土壌中の窒素が肥料のような働きをしたりと、稲がよく生育するようになります。また、ケイ酸は稲を強くし、日光を受けやすい形に育つことを助ける働きがあるので、結果的にお米の食味の向上にも繋がります。

さて、田んぼが乾いたら、土づくりの作業(耕起、施肥、混和など)です。

ガチガチに固まった土を砕きながら、15㎝弱ほどの深さの柔らかい土の層を作り、水を入れて「代掻き」をします。
※「代掻き」…田面を均平にしながら田植えに適した土に仕上げる作業
%E5%9B%B33.jpg
代掻き
田面を均一にすることにより、水温やお米の質が一定になります。
(どれも大変ではありますが、美味しいお米を作るには必要な作業なんです。)

[4月中旬頃~]ハウスでの苗づくり

種まきは4月中旬ごろに行います。

苗を育てる方法にはいくつかの種類がありますが、私の研修先では、「ポット育苗」といって、一株ずつポットで育てるやり方を採用しています。
(このやり方は、割とコストがかかる一方、田植え時に根の損傷が少ないため、初期の生育に優れ、冷害に強いという特徴があります。)
%E5%9B%B34.jpg
ポット育苗
苗を育てる上で、大切なポイントは温度と水の管理。

そもそも稲(お米)は熱帯由来の作物で、生育に適した気温はやや高めで、発芽までは30~32℃を維持する必要があります。

発芽した後は、苗の葉の枚数に応じて、段階的に外気に慣らしていきます。
(ハウスの温度は1日の中でも変化するので、ほとんどつきっきりで適温を維持するんですよ!)

また、水やりについては、あらかじめハウス内の土に水を多く含ませ、上からの散水を最小限に控えることで、根の伸長を促進します。
こうするとポットの底で「根巻き」ができて、植えたらすぐに広がる根になるんです!

このようにして、「茎は太く長すぎず根が長い苗」ができると、美味しい米づくりに向けて良いスタートが切れた感じがします。
%E5%9B%B35.jpg
発芽した苗
%E5%9B%B36.jpg
田植え

[6月下旬頃~]収穫までの管理

ここで、専門用語を1つご紹介します。

皆さんは、「分(ぶん)げつ」という言葉をご存じですか??

「分げつ」とは、種から出た茎の根元から新しい茎が出てくること。
※稲穂の数(≒収量)に直接関わるので、茎の数はとっても重要なんです!

花粉ができる時期までは、この分げつの状況を確認しながら、茎の数を確保するために、水を深く張って水温を保っていきます。

その後、田植えを終えて6月下旬頃になると、茎の下部で稲穂が形成され始めます。

この時期を幼穂(ようすい)形成期といいますが、写真のように幼穂を切ってみると、まだとっても小さな稲穂が見えます。
%E5%9B%B37.jpg
稲穂の面影が!
この幼穂が徐々に成長し、顔を出すことを「出穂(しゅっすい)」と呼びます。

その後、9月上旬にかけて、登熟(とうじゅく、≒成熟)が進み、緑色だった稲穂が黄色、黄金色へと変化するとともに、穂先も垂れてきます。

田んぼでは、風が吹くと、「カサカサ」という音が聞こえるのですが、この収穫の時期には、音が少しかわり、「シャラシャラ」と聞こえてきます。この、どことなく賑わいを感じる音は、「収穫時期のお知らせ」でもあります。

ちなみに、出穂日からの積算温度により、おおよその収穫適期を算出することができますが、現場では「試し刈り」を行って、籾の状態や水分量を確認してから、収穫時期を決定します。

その後、刈り取られた稲穂(玄米)が、乾燥などの様々な調製作業を経て流通し、ようやく各家庭に届く、というわけです。
%E5%9B%B38.jpg
玄米
今回の記事でご紹介したように、お米が皆さんのお口の中に入るまでは、とっても長~~~~い過程があります。

滝川市の農業者さんが想いを込めて育てた美味しいお米。
ぜひ道内外の多くの皆さんに食べていただきたいと思います!!


※ちなみに、私のお気に入りは、滝川産「ゆめぴりか」です!!

米づくりに携わる私・杉下が勧める「直売所」

最後に、滝川市でお米づくりに携わる私がオススメする市内の直売所、「JAたきかわ 菜の花館」をご紹介しますね。
%E5%9B%B39.jpg
こちらは地元のお米や野菜などを販売しているJAたきかわの直売所!

お米は玄米・白米ともにお買い求めいただけます。

白米は「今摺米(いまずりまい)」といって、その場で精米したものをご提供していますよ!
やっぱり、つきたて(精米したて)を炊くのが、特においしいお米の食べ方ですね。
※精米の度合いは「7分づき」「5分づき」など、お客様のご要望に応じて調整可能です。

ぜひお越しください!

公式インスタグラムもありますのでフォローお願いします!↓
Instagram(@JA_TAKIKAWA_NANOHANAKAN)

《店舗情報》
直売所 菜の花館
住所:滝川市滝の川西8丁目1-30
営業時間:
夏期(5月~10月)9:00~17:30 毎日営業
冬期(11月~4月)10:00~17:00 毎週水曜日定休日
 ※ 1~3月は毎週火曜日・水曜日定休日
年末年始休日(12月30日~1月5日予定)
HP:https://www.ja-takikawa.com/chokubai.html
Instagram:https://www.instagram.com/ja_takikawa_nanohanakan?igsh=aGt2YXQ2ZDk2bTYy&utm_source=qr

あなたにおすすめの記事

TOPへ戻る