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ヤマのキャンドルナイト(北海道・歌志内市)

こんにちは。歌志内市の髙山歩美です。今回はヤマのキャンドルナイトについてご紹介します。

歌志内が紡ぐ灯火

歌志内市にある「旧上歌会館(悲別ロマン座)」では1,200個のランタンが並び、真夏の夜を彩りました。まちの特別な思いが詰まっているこの場所は、2025年7月31日に日本遺産「炭鉄港」の構成文化財として認定されたばかり。歴史を紡ぐこの地で輝く光は、今や人々の心に希望の灯火となっています。

旧上歌会館(悲別ロマン座)に灯る                    

1953年、炭鉱で働く人々や家族の福利厚生・娯楽施設として誕生した「旧住友上歌会館(悲別ロマン座)」。当時は映画の上映や歌謡ショー、演劇などが盛んに開催され、まちの文化の中心として多くの人々で賑わいました。
炭鉱の閉山に伴い、閉館したものの、山田洋次監督の映画『幸福の黄色いハンカチ』でロケ地として記録に残りました。また1984年に放送された倉本聰さん脚本のテレビドラマ『昨日、悲別で』の舞台として使われるなど、奇跡的な復活を遂げました。現在もドラマの記憶を通して、訪れる人々の心に懐かしく暖かい灯をともす、大切な観光名所となっています。
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栄華から廃墟、そして復活へ。その歩みを包み隠さず伝えるこの場所があることは、切なくも誇らしい遺産の一つです。優しく憂いのある灯りがともった「ヤマのキャンドルナイト」の一夜、ゆらめく灯火が歌志内の歴史を静かに照らし出していました。
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ギターと灯り

炭鉱時代、多くの人で賑わったこの場所には、かつて数々の演奏者も訪れました。あの頃の活気を一晩だけ取り戻してくれたのは、空知地方を中心に活動されているお二人による、アコースティックギターと歌のライブです。ステージに立つのは、歌志内市出身の柳澤真ニさんと、滝川市出身の名苗萌さん。

会場には座席も用意されていましたが、あえて太陽の暖かさが残る芝生の上に座ってみました。気温が下がり始めた夕暮れ時の空気感にぴったりで、まるで干したてのふとんの上に脚を投げ出したような解放感に包まれます。目の前でゆらめくキャンドル越しに聴く、優しいアコースティックギターの音色。この場所全てが、最高のコンサート会場でした。下から見上げるロマン座の佇まいも、より一層立派に感じられます。
歌志内市は、その名の通り「歌」がいつも「志」の「内」にあるまち。音楽が市民の憩いとなっているようです。ライブの締めくくり、最後のアンコールが沸き起こると、お二人から「誰か私たちの演奏に合わせて歌ってくれませんか〜!」とまさかの逆リクエストが飛び出し、会場はびっくり。この突然の展開にパッと応えて「おーい、出番だぞ〜」などの声かけや、それに答えて歌える実力を兼ね備えている「歌志内」です。市民の皆さんの柔軟さと、「一緒にまちを盛り上げよう」という温かい心意気によって、会場の盛り上がりは最高潮に。最後はたくさんの笑顔に包まれて、特別な夜が幕を閉じました。
 
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使用済みのろうそく、紙パックやペットボトルを再利用して灯されたランタンは、闇の中でこそ美しく周囲を照らします。キャンドルの優しい灯りとこのコンサート、歌志内に語り継がれてきた史や記憶をゆっくりと浮かび上がらせ、私たちに大切な何かを伝えてくれているようでした。
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【ヤマのキャンドルナイト2026
会場:旧上歌会館(悲別ロマン座)
住所:歌志内市字上歌1ー5
主催:一般社団法人ウタピリカ
協力:歌志内市・養護老人ホーム楽生園
開催日時:2026811日(山の日)17:30-20:00  

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