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由仁町の大人気店「牛小屋のアイス」復活！ （やっちゃん、会いたかったよ～！）

宇佐城 　
更新日2022.09.08
  • 由仁町

あれは６年前。残暑が厳しい９月はじめの日曜日。

そう。あれは６年前。確か９月はじめの日曜日。
由仁町の大人気店「牛小屋のアイス」で、初めてやっちゃんにまぜまぜアイスを作ってもらいました。
暑さの中、並ぶこと１時間。待ちに待った自分の番がやってきました。

やっちゃん　「で、あんた、どんなアイス食べたいの？」
宇佐城　「うーん、今日は残暑が厳しいから、去りゆく夏の太陽を惜しんで、夏らしいさわやかな感じのがいいな。」
やっちゃん　「なによあんた！いつまで夏を追い求めてんのよ！世の中はもう秋よ！」

…とまぁ、カウンター越しにこんな会話を楽しみながら（笑）、やっちゃんはレゲエのＢＧＭにノリノリで、アイスを混ぜ混ぜしていきます。
そうして完成したアイスは、太陽を思わせる黄色で、レモン風味。パイナップルがトッピングされていて、ちょっとミントも効いていたかな。
見た目にも味も、とってもさわやかなアイスでした。
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その後、仕事の都合でいったん空知を離れていたところへ、２年ほど前でしょうか、「牛小屋のアイス、閉店したってよ。」と風の便りが届きました。何でも、やっちゃんが怪我をしたとのこと。
そうか、やっちゃんのアイスも、ノリのいい会話も、もう楽しめないのか…。
と残念に思っていたのですが。

なんと。
今年の７月から、牛小屋のアイスが復活したという情報が！！！
しかも！やっちゃんがお店にいるらしい！
これはもう、行くっきゃない！
ということで。

祝・復活！由仁町の大人気店

やってきました、牛小屋のアイス。「牛小屋」の文字どおり、細田牧場さん直営のお店です。
由仁町三川の国道274号と国道234号の交差点から、国道274号を夕張方面へ車で数分走ったところにお店はあります。
この看板が目印。わかりやすいですね。
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お店は平屋建てのかわいらしい外観なのですが、周辺には、ちょいちょい「やっちゃん」のモチーフが。
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え？どれがそうなのかって？後でわかります（笑）
さっそく中へ入りましょう。

あ、以前は、お店の中はひとつの空間だったのですが、入って左手は「牛小屋倶楽部」というカフェスペースになっていますね。
現在は、新型コロナウィルス対策でカフェはお休み。会員専用の飲食スペースとして利用できます。
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そして、アイスの購入は右側へ。
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おっと…。
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遊び心満載の内装は、健在のようです。

さて、今日はどんなアイスがあるのかな。
ワクワクしながら注文窓口の方へ進むと…
あ！やっちゃん！
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いぇーい！さっそく、いろいろお話を伺っちゃいましょう！

お店の閉店、再開、そして今日にいたるまで

－ケガをされて、お店をいったん閉めたと伺っていました。

やっちゃん　去年の２月に大腿骨を骨折してしまって、約２カ月入院したよ。手術して、ボルトで骨を固定したり、またそのボルトを手術して抜いたり。その後、怪我と体調の回復を見ながら、お店再開の準備を始めたんだ。ちょうどコロナの影響もあって、店内の改装も進めていたんだよね。そうしたら、今年の4月、改装に使おうとしていた柱にぶつかって太ももを直撃。また同じところを骨折してしまったんだ。

－同じところを２度も…。

やっちゃん　やっと、この７月からお店の再開に漕ぎ着けたけれど、ケガをしたし、歳も取ってきたし、やっぱり体には負担がかかる。そんなこんなで今は、お客さんの前で一日中まぜまぜするのはやめているよ。

―まぜまぜアイスって、丸一日、立ち仕事な上に、結構体力を使う気がします。

やっちゃん　お客さんの目の前でパフォーマンスをしていないだけで、うちのアイスは基本、すべてまぜまぜアイス。夏場の休日ともなると、お客さんが一日に1,000人もいらっしゃるから、アイスの準備はその日の午前０時にスタートしているんです。

－夜通しで準備！まさに体力勝負ですね。

やっちゃん　それでも一度、体調と相談しながら、少しだけまぜまぜのパフォーマンスを始めたところ、前日の夜の11時からお客さんが並び始めちゃって。

－夜中の11時から！！

やっちゃん　あぁ、待っていてくれたんだなぁって嬉しかったけれど、さすがにお客さんに申し訳ない。だから今は、再びやめています。再開するとしたら、完全予約制にするとか、方法は何か考えたいね。
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－そういえば、前に「その日に絞った牛乳でアイスを作っている」という話を伺いました。そこは牧場ならではのこだわりということでしょうか。

やっちゃん　新鮮な牛乳を使うと、やっぱり味が違う。アイスって賞味期限はないけれど、うちでは作りおきして何日も冷凍保存したアイスを販売する、なんてことはしない。純粋に「おいしいものをご提供したい」というこだわりです。

－みんな、やっちゃんと、おいしいアイスに再会できる日を心待ちにしていたと思います。連日たくさんのお客さんで大忙しだと思うのですが、これからどんなことをしていきたいですか。

やっちゃん　以前のように、リクエストを聞いて目の前でまぜまぜアイスを作るってことはやっていないけれど、それでもたくさんのお客さんが遠くから、休日は早朝から並んでまで来てくれます。みなさんをお待たせしすぎることのないように、そして楽しんでもらえるような仕掛けを考えていきたいね。
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さて。アイスを注文します。

「ところで、今日は何にするの？」
とやっちゃん。
あ、話に夢中になって、アイス注文するのを忘れていました。

ケースの中には、色とりどりのトッピングがちりばめられたアイスが並んでいます。
まるで宝石箱をのぞいているかのよう。思わす見とれてしまいます。
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前に作ってもらったまぜまぜアイスに似ているの、あるかなぁ…。

やっちゃん　「あ、それなら『今日、恋はじめます』が近いね。最初にパイナップル、次にカルピス、レモンの風味が順に広がり、味の変化が楽しめる。そしてレモンの氷を細かく砕いてアイスに混ぜているから、口に入れると氷が溶けて、恋したときみたいにキュンキュンするわけよ！」

キュンキュンはさておき、まずはこれをセレクトしましょう。
（にしても「今日恋」か。アイスの名前にでもなっていない限り、自分じゃ絶対言わないセリフだわ。）
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ちなみに、アイスのフレーバーは、ざっと200種類もあるのだそう。その中から、今日店頭に出しているのは16種類。ほかに、ソフトクリームや、お土産におススメ！のオリジナルのポップコーンも販売しています。
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ここで、素朴な疑問が。200種類の中から、どうやってその日のフレーバーを決めているのでしょう。

やっちゃん　「毎日の営業を終えるのが18時。それから、翌日の天気予報を見るわけ。晴れるのか雨なのか、気温に湿度ね。それと、フェイスブックやインスタグラムに、お客さんからリクエストが来ていないかチェックする。だって、せっかく遠くから来てくれるのに、食べたいアイスがないとがっかりするでしょ。あと、例えば夏休み期間や土日は、子連れで来店するお客さんが多いから、子どもに人気のフレーバーを採用したり。まぁ直感で決める時もあるかな。明日はマダムの来店が多い予感がする！とか（笑）」

ひょっとして、今日メニューにある「魔女の誘惑」。
ネーミングから想像するに、これもマダム受けするメニューかしら。
まぁ、年齢的にはマダムの領域ですから、ワタクシも。
ということで、「今日、恋始めます」と「魔女の誘惑」の２種類、カップで注文確定です。
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【ケース奥側の右端が「魔女の誘惑」、その左隣が「今日、恋はじめます」】

やっちゃん「オッケー。前に何度も来てくれていたなら、会員証は持ってるよね？」

うーん、すごく言いにくいのですが。
実は２年前、牛小屋のアイスが閉店したと聞いて、「もうあのアイス、食べられないのか…」と思い、泣く泣く会員証を処分しちゃったのです。
正直に説明したところ…

「何だって～！捨てちゃったの～？」

とやっちゃん絶叫。
ごめんなさい。すぐに新しい会員証と、スタンプカードも作ってもらいました。
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マダム、キュンキュンする？

お会計を済ませ、会員専用の飲食スペース「牛小屋倶楽部」へ。
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そういえば、前はこちら側で、アイスを販売していたんですよね。
奥のカウンターの中をのぞいてみると…あ、まぜまぜする台（アイスプレート）が、ここにありました。
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では、アイスをいただきましょう。

右側が「今日、恋はじめます」。カルピスのほのかな乳酸とレモン氷の酸味が時折きゅっと感じられます。
うん、６年前のアイスも、こんな感じのレモン味で、時々パイナップルが登場したなぁ。
そして左側が、たっぷりのベリーの中に、チョコレートがほんのり香る「魔女の誘惑」。
大人の風味に、マダム大満足です（笑）
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おじゃましたのは平日の昼過ぎだったのですが、常連さんとおぼしきお客さんが入れ替わり立ち替わり、この休憩スペースを利用していきます。
そして、時折、やっちゃんがお客さんひとりひとりに「久しぶり！最近どう？」「お、背が伸びたな！」なんて具合に声をかけ、楽しげな会話が室内に広がります。

特に印象的だったのは、やっちゃんになついている子が多かったこと。
「バイバイ、またね」と手を振る女の子と「また遊びにおいで！」って、指切りをしていたやっちゃんが、とっても素敵に見えました。
思わず「子どもたちに大人気ですね。」と話かけたところ、

「初対面の子は、慣れるまで３回は大泣きするわね。」

とやっちゃん。
そりゃ、最初はそうかもしれませんが…（失礼！）。
でもみんな、今日はどんなアイスがあるのかな、そしてやっちゃんとお話したいな、ってわくわくしながら、またやってくるのでしょう。
そう、子どもだけじゃなく、大人もね。

「牛小屋のアイス」の営業時間やアクセスなど、詳しくはフェイスブックまたはインスタグラムをご覧くださいね。

ファイスブック　https://www.facebook.com/ushigoya.ice/
インスタグラム　https://www.instagram.com/ushigoyaice/?hl=ja

また遊びに行きますね、やっちゃん！

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