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リスパンＦＯＲＥＶＥＲ

うにいくら　
更新日2020.07.16

「７月いっぱいで廃業」のお知らせを受けて

　「リスパン」の愛称で親しまれる岩見沢市の菓子パン製造・空知菓子舗が、７月末で廃業することを７月８日に公式ＳＮＳ等で発表して以来、地元岩見沢のみならず、全国のリスパンファンから廃業を惜しむ声が寄せられています。
　そこで、そらち・デ・ビューでも、緊急企画として、空知総合振興局内のリスパンファンの皆さんに、リスパンとの思い出について語っていただきました。
　お気に入りのパンは様々ですが、懐かしい思い出のとなりには「愛すべきリスパン」がありました。

　当サイトでも昨年９月に「愛すべきリスパン」と題して、市民に愛されるリスパンのことを紹介させたいただきました。
　過去の記事はこちら→　http://sorachi-de-view.com/iwamizawa/rispan
それでは、まず当振興局の食品政策も所管する農務課の3人にインタビュー。
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親子二代のリスパンファン

Aさん（女性・岩見沢歴15年以上）
【リスパンとの出会い】
　市内の中学校の給食でコッペパンを食べたのが最初ですが、当時はリスパンを意識せずに食べていました。大人になってから、店頭に並んだリスパンを見て、「このパン懐かしい！給食で出てたよねー」と初めて意識したリスパン再デビュー組です。
　自分の子どもも、小・中学校と給食でリスパンを食べていて、親子二代、生粋のリスパンファンです。
【お気に入りのリスパンは？】
　きっと製造中止になっていると思いますが、「カスタードクリームとパン生地を交互に重ねて丸めたパン（ぐるぐるカスタード（仮称））」が一番好きで、リスパンと聞いて思い出すパンの第一位です。パンの名前は思い出せないのですが、きっと分かってくれるリスパンファンがいると思います。
【廃業を聞いて…】
　今月いっぱいで廃業とはとても残念です。もうちょっと事前に分かっていれば、もっと味わって食べていたのに…。まちのパン屋さんとして看板や味を受け継いでくれる店ができれば、絶対買いに行くのに…。全国的に高級食パンがはやっているけれど、懐かしさを売るパンもあってもいいと思います。

豆パンＬＯＶＥ

Ｂさん（40代・男性・岩見沢歴５年）
【リスパンとの出会い】
　市外出身なので岩見沢に来るまでリスパンの存在すら知りませんでしたが、市内のスーパーに並んでいたリスパンに、どこか懐かしさを感じて手に取ったのがきっかけでファンになりました。大人になってからのリスパンとの出会いになります。
　コッペパン系の惣菜パンや素朴なパッケージは、初めてリスパンを見る人にも、なぜか懐かしさを感じさせるパンだと思いませんか。さらに、どこかで食べたような味がするんです。自分が小さい頃食べた地元のパンの記憶にタイムスリップするような。
【お気に入りのリスパンは？】
　小さめの角食パンの中に金時豆の甘納豆が入った「豆パン」が一番のお気に入りです。他のリスパンと一線を画した緑色のリスのパッケージはまさに大人のリスパンですね。
　この豆パン、豆の甘みがほどよくパン生地とマッチしているので、トーストもせずにワイルドにちぎってそのまま食べるのが私流です。まさに男は黙って豆パン?! ここ一番の仕事の前の栄養補給や小腹が減ったときのおやつにボリュームたっぷりです。廃業前に是非もう一度食べておきたいなぁー。

学生時代の思い出とリスパン

Cさん（10代・女性・岩見沢歴4年）
【リスパンとの出会い】
　岩見沢農業高校（通称：岩農）の在学中、校内の売店で購入したのがきっかけです。ちなみに、売店のパンはすべてリスパンという聖地でした。
市外から同校に進学し、親元から離れて新生活をスタートした時でしたので、当時のワクワク・ドキドキな思い出のそばにリスパンがありました。
【お気に入りのリスパンは？】
　高校で人気だったのは、定番のやきそばパン、サラダパンのほか、お店では見かけないチキンカツパンなどの惣菜パンでしたが、私のお気に入りは、クリームやカスタードが挟まったコッペパン！ 中のクリームは種類が多く、クッキークリームやチョコクリームもありました。豆パンはコスパがよいので高校生にも大人気でしたよ。
【リスパンとの思い出…岩農名物?! リスパンダッシュ】
　岩農では3時間目の休み時間から１階の売店でリスパンを販売します。このため、休み時間に入ると、好みのパンをゲットするために先を競って売店へと急ぐ「リスパンダッシュ」が繰り広げられます。当然売店では行列必至で、一番人気の惣菜パン系はすぐ完売となります。そして、リスパンの誘惑に我慢できず、昼休みを待たずに3時間目の休み時間中に食べる人もいました（笑）。
【廃業を聞いて…】
　これから母校の売店のパンはどうするんだろう？と思います。リスパンなくして岩農生の食生活は語れませんからね。
次に商工労働観光課にもリスパンファンがいると聞いて、インタビューしてきました。
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土曜日のリスパンランチ！

Dさん（50代・男性・生まれも育ちも岩見沢）
【リスパンとの出会い】
　小中高と岩見沢ですが、高校時代はお弁当派だったので、リスパンを初めて買って食べたのは仕事で岩見沢に戻ってきた2000年頃になります。住まいの近くの生協で、リスパン専用のコーナーを見かけ、懐かしい感じのパンがあると手に取ったのが始まりです。いわばリスパンUターン組ですね。
【リスパンの思い出】
　金曜の仕事帰りに生協で買って帰り、のんびり土曜のランチにコーヒー牛乳とともに食べるのがお気に入りの食べ方ですね。リスパンの味はどれも素朴なので、コーヒー牛乳にとても良く合いますが、私の定番はサラダパンです。
【お気に入りのリスパン】
　サラダパンの他には、コッペパンにピーナツバターを挟みチョコをかけたチョコピーナツです。（…なんと１つ530キロカロリー！）
　空知菓子舗は、リスパン以外にも年末限定でお餅の販売もしていて、私はお餅のほうも大ファンなんです。仕事納めのあと、スーパーのレジ横に行くとつきたての豆餅、白餅、草餅が販売されていて、それを買って柔らかいうちに食べるのを毎年楽しみにしていたのですが、もうそれが味わえないと思うと寂しいですね。

SNSにも販売終了を惜しむコメントが

当サイトの公式ツイッターでコメントを募集したのですが…
シャイな読者が多いのか一通も来ませんでした（汗）。

そこで、他のＳＮＳに全国のリスパンファンから寄せられていたコメントを紹介します。
・「リスパンなくなっちゃうの残念すぎる(._.)」
・「来月から食べられないなんて…長い間ありがとうございました。」
・「青春の味〜クッキー&クリームと、チキンカツ、サラダパンをよく買ってました。」
・「角食パンが好きでスーパーで見かけたら必ず買ってた。」
・「高校の購買で休み時間に「おじさん、ねじり1個‼」って言って買えた時の達成感と満足感。」
・「思い出のサラダパンもう食べられないなんて…」
・「親からの荷物でリスパンの角食が送られてきたのが先週。まだ冷凍してある。青春がおわた。」
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リスパンＦＯＲＥＶＥＲ

　この７月で販売終了してしまうリスパンについて、思い出やエピソード、メッセージなどをまとめてみましたが、岩見沢周辺におけるリスパンの「愛され度」の大きさに改めて驚きました。

　子どもの頃の給食から食べている方、高校時代の空腹を満たすのにガッツリ食べた方、大人になってから出会ってファンになった方など、リスパンとの思い出は様々ですが、多くのリスパンファンに共通する想いは「懐かしさ」です。
　これは、どんなに小麦や製法にこだわったパンでも、どんなに高級な食パンでも太刀打ちできないリスパンが半世紀にわたり積み重ねてきた、愛されるパンのエッセンスなんだと感じました。

　リスパンの販売は今月いっぱい終わってしまいますが、皆さんの思い出の中には、いつもあの頃のリスパンが生き続けていくんだろうなと思います。

ありがとうリスパン。リスパンよ永遠に！

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