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馬とラーメンと温泉と。南幌町で出会う、ちょっと特別な休日

北海道・空知管内の南に位置する南幌町(なんぽろちょう)。

札幌中心部から車で約40分程度とアクセスも良く、広々とした田園風景の中に、ちょっと意外な体験型スポットが点在している町です。

今回は、その南幌町で、「乗馬」「ラーメン」「温泉」という最高なコースを体験してきました。
親子でも、友達でも、ひとりでも、誰にでもおすすめしたくなる、心と体をととのえる1日をご紹介します。

南幌ライディングパークで乗馬体験

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南幌町の外れ、のどかな農地の中にぽつんと現れるのが、南幌ライディングパーク
ここでは、30分5,000円で初心者向けの体験乗馬ができて、ひとりでも気軽に楽しめます。※ 要予約
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今回の相棒はこちらの「ノブ」くん(ノーブ・グレッツェント)。人懐っこい性格で、最初からやさしく鼻先を近づけてくれる子でした。

ちなみに馬は幼稚園児くらいの知能があると言われていて、人の顔や声を長く覚えているそうです。乗馬はただ乗るのではなく、信頼関係を築くことから始まります。
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いざ、体験ができる室内へ。
脳内でファンファーレが流れてきます(幻聴)。
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まず驚いたのは、その圧倒的な高さ
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馬の背は思っていたよりずっと高くて、目線は2メートル近く
そこからの眺めは、車や自転車では絶対に味わえない不思議な感覚です。(この高さが写真で伝わらないのが悔しいです)
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体験はスタッフさんが付き添ってくれるので、まったくの初心者でも安心。

最初はゆっくり歩く「常歩(なみあし)」から始まり、慣れてきたところで「速歩(はやあし)」にも挑戦。軽く跳ねるような動きに体を合わせながら進むと、次第に馬と自分のリズムが重なってくる感覚が出てきます。
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そしてこれが、本当に楽しい。
風を切って進む感覚、馬の呼吸と自分の体が一致する瞬間。たった30分でも、十分に馬と走る体験の魅力を感じられます。

~初心者が知っておくとラクになる乗馬のコツ~
ここで体験の中で感じた「これ知っておいてよかった!」というポイントを、いくつか紹介します!
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1.緊張は馬に伝わる
まず大前提として、馬はとても敏感な生きものです。不安や緊張はすぐに読み取られるので、話しかけながら、ゆったりした気持ちで接するのが◎。
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2.手綱は「引く」より「添える」意識で
馬にとって手綱は「言葉」。グッと引くのではなく、やさしく触れて合図するイメージ。リズムが合うと、わずかな手の動きにも反応してくれるようになります。
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3.バランスは「膝」と「腹筋」でとる
鞍の上では、お尻で踏ん張るのではなく、内ももと膝で馬体を軽く挟み、姿勢は腹筋で支え、足は地面に立っている感覚。力みすぎると逆にグラつくので、自然体がベストです。
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4.降りるときは怖がらず馬に身を任せて降りる
前鞍(まえくら)や馬のたてがみを軽く押さえて、左足でバランスを取りながら、右足を馬の背を越えるように回して降ります。(私は降りるときに足が着かずバタバタしておりました。待っていてくれてありがとうノブくん。)

馬と人の物語も、ここにある

体験しながらスタッフさんに教えていただき、心に残ったのは、馬の背景にある現実。

このライディングパークで活躍している馬たちの中には、元競走馬(サラブレッド)もいます。彼らは、競馬で走れなくなった後、行き場がなくなることも少なくありません。中には、肉用として出荷されてしまう馬もいます。

競馬界では年間7,000頭以上の馬がデビューしますが、全てに余生が保証されているわけではありません。
しかも、馬の飼育には月に数万円十数万円の費用がかかるため、引退馬を受け入れ続けることは簡単ではありません。

そんな中で、南幌ライディングパークのように「引退馬が安心して過ごせる場所」を用意してくれている施設はとても貴重。体験を通じて、ただのアクティビティ以上のものを感じることができました。
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第64回菊花賞優勝馬「ザッツザプレンティ」(写真)や
第55回安田記念優勝馬「アサクサデンエン」などが余生を過ごしています。
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ライディングパーク内には13頭の馬が過ごしており、体験者の体重に合わせてスタッフさんが馬を調整してくれます。施設も屋内の全天候型馬場なので、雨にも悩まされません。

旅行時にもぴったりですので、ぜひ体験してみてください!

【施設情報】南幌ライディングパーク
住所:北海道空知郡南幌町南8線西14番地
電話:011-378-5800
営業時間:10:00~
HP:http://www.nrp-2007.net/index.html

お昼はキャベツ×キムチ×ラーメン

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乗馬でしっかり運動したあとは、お腹が空く…!ということで、町の中心部にある『南幌ラーメンきらら』へ。

ここで食べられるのが、南幌名物の「キャベツキムチらーめん」(1,000円)。地元南幌産のキャベツを使ったキムチがたっぷり乗っていて、ピリ辛だけどまろやかで甘みも感じる絶妙なバランス。味噌スープとも相性ばっちりです。
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キャベツにはシャキシャキ感も残してあって、麺と一緒に頬張ると食感がたまりません。ボリュームも満点で、がっつり食べたい派にも大満足。
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美味しすぎて、最近ダイエットを決意したのに心を折られました(スープまで残さず食べました)。
また乗馬にいったときは、人のことをしっかり覚えているノブくんに「あれ、この人なんか重たくなったな」と思われてしまいそうです。

【施設情報】南幌らーめん きらら
住所:北海道空知郡南幌町西町3丁目5-14
電話:011-378-1195
営業時間:12:00~15:00
定休日:水曜日・土曜日(営業日の場合あり)

仕上げは、南幌温泉ハート&ハートとアイスキャロルで極楽気分

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しっかり遊んで、しっかり食べたら、最後はやっぱりお風呂!

町内にある南幌温泉ハート&ハートでは、日帰り入浴(大人750円)が可能。広々とした浴槽に、北海道らしい開放感のある露天風呂。この時は天気も快晴で、サウナと外気浴を心ゆくまで楽しむことができました。

↓過去記事『4月9日 日帰り棟リニューアルオープン!【なんぽろ温泉ハート&ハート】』(2018.4.12掲載)
https://sorachi-de-view.com/nanporo/291

【施設情報】寛ぎの宿 なんぽろ温泉ハート&ハート
住所:北海道空知郡南幌町南9線西15番地
電話:011-378-1126
日帰り入浴:10:00~22:00
休館日:下記HPをご確認ください
HP:https://nanporo-onsen.ambix.biz

温泉のあと、ぜひ立ち寄ってほしいのがジェラート専門店のアイスキャロル。素材の風味をそのまま生かした手作りジェラートが並ぶこのお店には、ちょっと変わったフレーバーもちらほら。
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その中でも気になって選んだ「キャベツアイス」
ほんのり甘くて、やさしいミルク味の中に、確かにキャベツの「青さ」というか「爽やかさ」がある。不思議とクセになる味で、食後でもペロリといけます。旅の締めくくりにもぴったりの場所でした。

↓過去記事『【こだわりの手作りアイス】×【青汁・若葉のしずく】=罪悪感ゼロ!!(アイスキャロル@南幌町)』(2022.9.15掲載)
https://sorachi-de-view.com/nanporo/1425

【施設情報】アイスキャロル
住所:北海道空知郡南幌町南9線西15(「なんぽろ温泉ハート&ハート」前)
電話:011-378-2736
営業日:不定休(4月~10月末まで営業)

南幌町は「体験」が詰まった癒しのまち

南幌町というと、子育てのまちというイメージが強いかもしれませんが、実際に足を運んでみると、ひとり旅でも十分楽しめるおすすめのまちです。

誰かと予定を合わせる必要もなく、ただ自分のペースで、のんびりと一日を楽しめば、それでいい。

もし「どこかに行きたいけど、遠くまでは…」と迷っている人がいたら、南幌町を強くおすすめします。この町には、静かだけど確かな癒しと、「ちゃんと心が動く」体験が待っています。

札幌から日帰りでも行ける距離なので、ふと思い立った週末にもぴったり。忙しい日常から少しだけ離れて、「癒やしの時間」を味わってみませんか?
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最後は、またね~!

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