三笠の大地を五感で感じる「三笠市立博物館」
更新日2023.10.26
三笠市は、日本ジオパークに認定されています。
ジオパークとは、「地質・地形から地球の過去を知り、未来を考えて、活動する場所」です。
三笠の地域資源の価値を学び、伝え、守る場所が「三笠ジオパーク」なのです。
三笠ジオパークは6つのエリアに分かれ、40以上のジオサイトがあります。
今回はその中から、三笠市立博物館と野外博物館をご紹介します。
ジオパークとは、「地質・地形から地球の過去を知り、未来を考えて、活動する場所」です。
三笠の地域資源の価値を学び、伝え、守る場所が「三笠ジオパーク」なのです。
三笠ジオパークは6つのエリアに分かれ、40以上のジオサイトがあります。
今回はその中から、三笠市立博物館と野外博物館をご紹介します。
さあ、行こう!1億年時間旅行へ~石炭が紡ぐ大地と人々の物語~
これは、三笠ジオパークのテーマです。
テーマにもある通り、三笠市は石炭のまちでした。
三笠市だけでなく、空知の大地にはたくさんの石炭が眠っていて、炭鉱から採掘された石炭が日本の重要なエネルギー資源となりました。
しかし、昭和30年後半には、エネルギー資源が石炭から石油へと転換し、多くの炭鉱が閉山しました。
5万人の労働者が空知を去ったとされており、炭鉱で栄えたまちには今でもその名残が残っています。
テーマにもある通り、三笠市は石炭のまちでした。
三笠市だけでなく、空知の大地にはたくさんの石炭が眠っていて、炭鉱から採掘された石炭が日本の重要なエネルギー資源となりました。
しかし、昭和30年後半には、エネルギー資源が石炭から石油へと転換し、多くの炭鉱が閉山しました。
5万人の労働者が空知を去ったとされており、炭鉱で栄えたまちには今でもその名残が残っています。
火災の原因となる火花が発生しないよう、蓄電池を搭載してモーターを駆動させる蓄電池機関車を活用して採掘に使う資材を運搬
そして、三笠と言ったら「アンモナイトの化石」も有名です。
恐竜が生きていた約1億年前、三笠は海の底に位置し、たくさんのアンモナイトやモササウルスが生息していました。
空知では、アンモナイトやモササウルスなどの化石が多く発見されています。
博物館の入り口付近の床にはアンモナイトのレリーフが!
三笠ジオパークでは、1億年前の大地を感じながら、三笠の文化や歴史を学ぶことができるのです。
三笠の歴史を存分に味わう三笠市立博物館
三笠市立博物館には6つの展示室があります。
その中から、展示室1:白亜紀の世界と化石の一部をご案内します。
展示室1に入ると、まず目に入るのがたくさんのアンモナイトの化石です。
巨大なアンモナイトの化石が綺麗に陳列され、大迫力の光景が広がります。
その中から、展示室1:白亜紀の世界と化石の一部をご案内します。
展示室1に入ると、まず目に入るのがたくさんのアンモナイトの化石です。
巨大なアンモナイトの化石が綺麗に陳列され、大迫力の光景が広がります。
展示室Ⅰの中央部には約50㎝~130㎝の大きなアンモナイトが並ぶ
なんとこの化石、自由に触ることができるのです。
三笠市立博物館ではたくさんのアンモナイトの化石に触れることができます。
化石の大きさだけでなく、渦の巻き方や表面の模様もそれぞれ異なり1体1体を目で見て触って楽しむことができます。
三笠市立博物館ではたくさんのアンモナイトの化石に触れることができます。
化石の大きさだけでなく、渦の巻き方や表面の模様もそれぞれ異なり1体1体を目で見て触って楽しむことができます。
縫合線が葉のような模様をなすアンモナイト
アンモナイトの進化の歴史や三笠市内で発見された化石など、展示室Ⅰだけでもたくさんの歴史を目で見て・触れて感じることができます。
目で見て肌で感じる、森林鉄道の線路跡を利用した野外博物館
野外博物館は、博物館本館の近くにある地点がスタート・ゴールとなっており、全長1.2㎞のルートです。
三笠の地層や歴史を楽しむことができるだけでなく、三笠には炭鉱があってここで働く人々の生活が確かに存在していたことを、肌で感じることができます。
【現存する道内最古の立坑櫓:旧幾春別炭鉱錦立坑櫓】
櫓の高さは約10m、地下約215mの深さがあります。
立坑の壁面に見える星マークは、北炭の社章です。
写真だと小さく見えてしまいますが、実際はとても大きくて、幾春別炭鉱の規模の大きさに驚きます。
三笠の地層や歴史を楽しむことができるだけでなく、三笠には炭鉱があってここで働く人々の生活が確かに存在していたことを、肌で感じることができます。
【現存する道内最古の立坑櫓:旧幾春別炭鉱錦立坑櫓】
櫓の高さは約10m、地下約215mの深さがあります。
立坑の壁面に見える星マークは、北炭の社章です。
写真だと小さく見えてしまいますが、実際はとても大きくて、幾春別炭鉱の規模の大きさに驚きます。
旧幾春別炭鉱錦立坑櫓
【地表に露出する“黒いダイヤ”】
ルートを歩いていると、いたるところに土ではない黒い塊を発見しました。
これは黒いダイヤとも呼ばれていた石炭です。
石炭を目にする機会は滅多にありませんが、歩いているだけで自然の石炭を見つけることができるのです。
ルートを歩いていると、いたるところに土ではない黒い塊を発見しました。
これは黒いダイヤとも呼ばれていた石炭です。
石炭を目にする機会は滅多にありませんが、歩いているだけで自然の石炭を見つけることができるのです。
写真中央あたりにある黒い塊が石炭
【5000万年もタイムスリップ!?ひとまたぎ5000万年前】
幾春別炭鉱付近には、約5000万年前の幾春別層と約1億年前の三笠層が分布しているため、境界線をまたぐと5000万年もの時間を飛び越えることができます。
地層は古いものから新しいものへと連続して形成されますが、このように5000万年も離れた地層が隣り合うことは大変貴重です。1億年前~5000万年前の間に大地が陸化したことによって浸食で削られてなくなってしまったと考えられています。
幾春別炭鉱付近には、約5000万年前の幾春別層と約1億年前の三笠層が分布しているため、境界線をまたぐと5000万年もの時間を飛び越えることができます。
地層は古いものから新しいものへと連続して形成されますが、このように5000万年も離れた地層が隣り合うことは大変貴重です。1億年前~5000万年前の間に大地が陸化したことによって浸食で削られてなくなってしまったと考えられています。
境界線の奥側が1億年前の地層、手前側が5000万年前の地層
ただルートを歩くのではなく、地層や周辺に生えている植物、香りなど、たくさんの情報を五感で感じとりながら、三笠の大地とその歴史を楽しむことができました。
まだまだ尽きない三笠の歴史
ここでは紹介しきれなかった三笠の歴史がまだまだたくさんあります。
日本ジオパークとして認定されている三笠にはたくさんの地域資源とそれを支える人々の暮らしや土地の歴史がありました。
目だけでなく五感で学ぶことができる三笠市立博物館をはじめとする三笠ジオパークをぜひ体験ください!
■三笠ジオパーク
ホームページ:https://www.city.mikasa.hokkaido.jp/geopark/
■三笠市立博物館
開館時間:9:00~17:00
休館日:毎週月曜日、年末年始
観覧料:一般(高校生以上)450円
住所:北海道三笠市幾春別錦町1丁目212-1
ホームページ:https://www.city.mikasa.hokkaido.jp/museum/
日本ジオパークとして認定されている三笠にはたくさんの地域資源とそれを支える人々の暮らしや土地の歴史がありました。
目だけでなく五感で学ぶことができる三笠市立博物館をはじめとする三笠ジオパークをぜひ体験ください!
■三笠ジオパーク
ホームページ:https://www.city.mikasa.hokkaido.jp/geopark/
■三笠市立博物館
開館時間:9:00~17:00
休館日:毎週月曜日、年末年始
観覧料:一般(高校生以上)450円
住所:北海道三笠市幾春別錦町1丁目212-1
ホームページ:https://www.city.mikasa.hokkaido.jp/museum/
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