謎の物体、田んぼに出現!?いやいや実は、先端技術で効率的なコメ作り!(北海道・妹背牛町)
更新日2023.05.18
ん?何かが動いた!
これからお伝えすることは、4月10日に妹背牛町ライター・いちごちゃんが目にした実際の出来事です!
まちの基幹産業である農業が活気づくこの時期!田植え前の田んぼを走行するのは、トラクターでも田植え機でもコンバインでもありません!
近づいてくるモノよく見ると、赤い車体に小さくて太いタイヤ!
これからお伝えすることは、4月10日に妹背牛町ライター・いちごちゃんが目にした実際の出来事です!
まちの基幹産業である農業が活気づくこの時期!田植え前の田んぼを走行するのは、トラクターでも田植え機でもコンバインでもありません!
近づいてくるモノよく見ると、赤い車体に小さくて太いタイヤ!
なんと、その正体は四輪バギーでした!
なぜ、四輪バギーが田んぼの中を疾走しているのか!
道内有数の米どころ・妹背牛町に移り住んで2年目のいちごちゃんが、その 謎に迫ります!
なぜ、四輪バギーが田んぼの中を疾走しているのか!
道内有数の米どころ・妹背牛町に移り住んで2年目のいちごちゃんが、その 謎に迫ります!
あぜ道に立ち、近づいてくる四輪バギーに目を凝らすと、車体の前方にパソコン、後方にはアンテナのような物をつけて走行しています。
そして、四輪バギーは、規則性のある動き!決して、作業着姿の大人が楽しそうに遊んでいるわけではなさそうです(笑)
その様子を観察すると、まず田んぼのふちに沿って一周し、続いてジグザグに走行、最後にもう一度田んぼを一周しています。
そして、四輪バギーは、規則性のある動き!決して、作業着姿の大人が楽しそうに遊んでいるわけではなさそうです(笑)
その様子を観察すると、まず田んぼのふちに沿って一周し、続いてジグザグに走行、最後にもう一度田んぼを一周しています。
所要時間にして20分程度。公道を走行できない四輪バギーは軽トラの荷台に積まれ、次の田んぼへと向かっていきました!
一連の作業は、田んぼの高低差の測定!広くて平らに見える田んぼも、実は凸凹の箇所があり、カーナビや携帯電話にも使われているGPSを活用して計測しています。
妹背牛町のGPSは、誤差が2~3センチ程度にとどまる高精度の測位システムで、「RTK-GPS」と呼ばれています!
町役場の屋上に設置された基地局のアンテナから補正信号を配信し、それを四輪バギー後方の無線受信用アンテナでキャッチ!
一連の作業は、田んぼの高低差の測定!広くて平らに見える田んぼも、実は凸凹の箇所があり、カーナビや携帯電話にも使われているGPSを活用して計測しています。
妹背牛町のGPSは、誤差が2~3センチ程度にとどまる高精度の測位システムで、「RTK-GPS」と呼ばれています!
町役場の屋上に設置された基地局のアンテナから補正信号を配信し、それを四輪バギー後方の無線受信用アンテナでキャッチ!
町役場の屋根
ちなみに…北海道で3番目に面積が小さい妹背牛町は、役場を中心とすると半径6~7キロのまち。一カ所の基地局でまち全体をカバーできます。計測後、車体前方のパソコンに色分けされた高低差のマップが表示され、そのデータを蓄積する仕組みなんです!
パソコンの画面に表示された高低差マップ!
赤と青で色分けされているので見やすい!
妹背牛町の水田は、2019年度(令和元年度)に完了した「国営農地再編整備事業(※)」などで、田んぼ1枚の平均面積が約3ヘクタールに!とっても広くなりました。赤と青で色分けされているので見やすい!
(※)簡単に説明すると、「あぜ道の草刈り」などの農作業の負担軽減のために、2~5枚の田んぼを1枚にまとめたりする事業。
ひろ~い田んぼがいくつもある妹背牛町内の風景!
そして、広くなった田んぼのどこで作業しているのか分からなくなったり、同じ場所を代かき(田植えの前に水田に水を入れて土塊を細かく砕く作業)をしてしまうような“ムダ”の解消のためにも、このGPSが活用されています。水を張った田んぼに凸凹があると、水面から浅い部分と深い部分で肥料や農薬の効果に差が生じる場合もあります。おいしいお米を安定的に生産するため、田んぼを効率よく平らにすることはとても大切な作業なんです!
水を張った田んぼに映るライスセンター!景色が美しい反面、代かきなど作業中は位置の把握が難しく、トラクターの運転には長年の経験が必要です!
このため、妹背牛町では、2013年(平成25年)に、GPSの活用に向けた研究会が発足し、2014年(平成26年)10月に計測用のバギー1台を導入しました!
田んぼを疾走するバギーの謎は、農作業を省力化するための一歩だったのです!
ここで、一つの謎が解けたいちごちゃんの頭の中に、もう一つの疑問が浮上!
高低差の計測には一般的にトラクターが使われます。
では、なぜ妹背牛町では四輪バギーを使用することにしたのでしょうか⁉
答えは、明快!
四輪バギーの方がより効率的だから!
トラクターだと、計測に時間がかかったり、田んぼがグチャグチャで入れない場合もあります!
一方、田んぼの中を縦横無尽に走行できる四輪バギーの計測時間は、なんとトラクターの約半分!
GPSで事前に計測することで、田んぼを平らにする必要があるかどうかも判断し、ここでもムダな農作業を省くことができます。
蓄積した高低差のデータは、農家さんが運転するトラクターに直接パソコンを搭載して利用することができます!高低差を検知して均平機を自動で上下させるので、経験の浅い方でもスムーズに田んぼを平らにすることができるのです!
このため、妹背牛町では、2013年(平成25年)に、GPSの活用に向けた研究会が発足し、2014年(平成26年)10月に計測用のバギー1台を導入しました!
田んぼを疾走するバギーの謎は、農作業を省力化するための一歩だったのです!
ここで、一つの謎が解けたいちごちゃんの頭の中に、もう一つの疑問が浮上!
高低差の計測には一般的にトラクターが使われます。
では、なぜ妹背牛町では四輪バギーを使用することにしたのでしょうか⁉
答えは、明快!
四輪バギーの方がより効率的だから!
トラクターだと、計測に時間がかかったり、田んぼがグチャグチャで入れない場合もあります!
一方、田んぼの中を縦横無尽に走行できる四輪バギーの計測時間は、なんとトラクターの約半分!
GPSで事前に計測することで、田んぼを平らにする必要があるかどうかも判断し、ここでもムダな農作業を省くことができます。
蓄積した高低差のデータは、農家さんが運転するトラクターに直接パソコンを搭載して利用することができます!高低差を検知して均平機を自動で上下させるので、経験の浅い方でもスムーズに田んぼを平らにすることができるのです!
RTK-GPSシステムを利用したトラクター!未経験でも均平作業が可能に!
妹背牛町の田んぼを走る謎の物体。それは、最先端技術・RTK-GPSシステムを利用した四輪バギーだったんですね!
ふるさと納税の返礼品としても人気の高い、おいしい妹背牛町のお米を安定的に消費者へ届けるために大切な役割を果たしているRTK-GPSシステムが、10年以上も前から導入に向けて検討が進められてきたということに驚きと感動を覚えたいちごちゃんでした!
記事を読んで、妹背牛町のことが気になった方は、妹背牛町のホームページや妹背牛町地域おこし協力隊のインスタグラムをご覧ください!
→ 妹背牛町のホームページはこちら!
→ 妹背牛町地域おこし協力隊のインスタグラムはこちら!
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