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自分のまちに誇りを持つということ。

多くの市町村に存在している「市(町・村)民憲章」。街角で、市役所で、広報誌で、見かけたことがあるだろうか。

多くの市民憲章の前文には、キャッチフレーズがついている。たとえば、

「わたしたちは、時計台の鐘がなる札幌市民です。」

この一行だけで、爽やかに吹き抜けるSAPPORO CITYの風を感じる。

一方、筆者の生まれ育った更別村の村民憲章は

「わたくしたちは、開拓の精神に燃える更別の住民です。」

泥臭い。ほとばしるフロンティアスピリッツ。

市民憲章のキャッチフレーズを読むと、そこに住む人々が、
自分のまちの何に誇りを持っているのか端的にうかがい知ることができる。

今日は空知管内の市民憲章を紹介します。たとえば、夕張市。

「わたしたちは開基以来石炭とともに生き、きびしい自然環境に立ち向かつてきた夕張の市民です。」

「石炭とともに生き」というフレーズに、炭鉱の歴史がつまっています。「立ち向かつて」のところの宮沢賢治感がたまらない。

【美唄市】
「わたくしたちは たくましい開拓者精神をうけつぐ美唄市民です。」

【三笠市】
「わたしたちは、先人が大地を拓き、石炭を掘り、鉄道を敷き、北海道開拓の先べんを担った誇りをもつ三笠の市民です。」

【由仁町】
「わたしたちは、先人のたくましい心を受け継ぐ熱意、創意、善意の郷、由仁町の町民です。」

【新十津川町】
「わたしたちのまちは、十津川郷からの団体移住によってひらかれ、たくましい開拓精神と団結の力できずかれた由緒ある町です。」

【秩父別町】
「わたくしたちの町は、先人のたくましい開拓精神によって、原始の密林をきりひらき、今日の発展をとげた生産の町です。」

フロンティアスピリッツ系を並べてみました。かっこいい。

空知は川シリーズも多い。

【赤平市】
「わたくしたちは、空知川にはぐくまれ石炭によって発展した赤平の市民です。」

【滝川市】
「わたしたちは、母なる石狩川と空知川の寄り添う自然に恵まれた誇りある滝川の市民です。」

【栗山町】
「わたくしたちは、夕張川の流れとともに、たくましい先人の夢を育て、輝く未来を築く栗山町民です。」

【月形町】
「わたしたちは、緑こき樺戸の山なみ、母なる流れ石狩川、ひろびろとつづく沃野に恵まれた月形町の町民です。」

母なる川を大切にしてきた歴史がうかがえます。

【芦別市】
「明治の代、今の常盤町に第一のくわの音が立ちました。芦別誕生のうぶ声でした。それから代々の人たちが努力を重ね、美しい郷土をつくりました。それをたたえ感謝するとともに、さらに立派にして次代へ渡したいものです。私たちは、この憲章をかかげて、日常生活の心がまえといたしましょう。」

ストーリー性がありすぎて思わず続きまで紹介してしまいました。良い。声に出して読みたい。

岩見沢市民憲章は、岩見沢駅に掲げられています。
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「わたしたちは、生き生きとした緑の中の岩見沢市民です。」

駅から外に出る。今まであんまり意識したことなかったけれど、緑が多いことに気づかされる。
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