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待ってましたッ!3年ぶり開催『第5回野祭~YASAI~』@南幌町

あつい熱いお祭りが再び・・・。

天気に恵まれた、夏の終わり。
9月3日(土曜日)
ついに...
『第5回野祭~YASAI~』
が帰ってきたぁー!!

この『野祭~YASAI~』は、南幌町内の若手農家を中心に様々な職種の人達が集まる、とにかく熱く、元気のある農猿(のうえん)という団体が主催しています。

「一級品野菜の大還元販売」に始まり、様々な飲食ブースの出店や、豪華景品が当たる大抽選会、『野祭』の名物ともなっている「トラクター綱引き」、そしてフィナーレを飾る「餅まき」など、聞いているだけでワクワクが止まらないプログラムがこれでもか!といわんばかりに続きます。

農猿の発足と共に、2016年から始まったこのお祭りは、第4回(2019年)を最後に、新型コロナウイルス感染症の影響で延期を余儀なくされていました。

不屈の精神の持ち主ばかり集まった農猿は、2020年、2021年と新型コロナウイルス感染症の対策を講じながら、南幌町産野菜のドライブスルー販売や、子ども達と一緒に楽しめるイベント「なんぽろチャレンジパーク」などを企画し、大成功を収めていました。

それでも『野祭』を開催できないというフラストレーションが、農猿の中で3年間、積りに積っていました。

そして、やっと今年。
『第5回野祭~YASAI~』が 完全復活!
いえ、3年分のエネルギーが爆発?更にグレードアップして帰ってきた感じです!

モットーは、「自分たちが楽しいこと、みんなが楽しいこと」

ちゃっかり私も当日楽しんできましたので、その様子をご紹介しますね!

◇一級品野菜の大還元販売◇
とうもろこし、キャベツ、玉ねぎ、長ネギ、生きくらげなど
農猿の皆さんが朝5時前から収穫したとーっても新鮮な野菜たちが
この日限定の大特価で並びました。
この大還元販売には、イベント開始前からなが~い行列ができていて、1袋5kg玉ねぎは開始30分程で完売!他の野菜もイベント終了時にはほぼ完売状態でした。
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◇飲食ブース◇
旭川ラーメンやそば粉のガレットなどのキッチンカーに、かき氷や焼きそば、たこ焼きなどのお店も集結し、圧倒される数の多さ!また農猿が製造・販売する米粉を使った焼き菓子屋さんや、農猿と一緒に商品開発を進めている岩見沢農業高校のブースも登場。お店の種類はバラエティーに富んでいました。
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◇なんぽろチャレンジパーク◇
2020年、2021年に取り組んだ「なんぽろチャンレンジパーク」をこの『野祭』に取り入れたのだそう。長靴とばし、三輪車レース、台車レースなどで楽しそうに躍動する子ども達の姿が眩しい★
子どもだけじゃなく大人たちも大盛り上がりです!
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◇野祭と言えば…「トラクター綱引き」!◇
『野祭』と言ったら、コレ!7人1チームで、3トンもあるトラクターを制限時間内にどこまで引けるかを競います。農家さんならではの、ド迫力の競技。
力自慢の農猿メンバーが飛び入り参加なんて事も!
この時、一番楽しんでいるのは間違いなく農猿のメンバーですね!
笑いのビッグウェーブが会場全体を巻き込んでいきました。
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◇ミニ四駆ブース◇
南幌ガレージというラジコンショップのオーナー・早勢さんが今年から農猿メンバーに加わり、ミニ四駆のブースを開いていました。
ミニ四駆を前にすると、大人も子供も目がルンルン!
このブースが加わったことで、野祭が更に盛り上がったこと、間違いなしですね。
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◇子どもBAR◇
札幌でバーの経営をしている山下さん(南幌在住)。この日は子ども向けノンアルコールカクテルを提供するブースを開いていて、子ども達も興味深々!
また、南幌町特産の白いとうもろこし「ピュアホワイト」や、日本酒を使った大人用カクテルも提供していて大人気でした!
ビンを回したり、投げたりするパフォーマンス(フレアジャグリング)も披露!会場全体が山下さんの華麗なショーに釘付けでしたよ。
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◇餅まき◇
いよいよ、野祭のグランドフィナーレです。
トラックの荷台に乗り込んだ農猿メンバーによる圧巻の餅まき。
届かないお客様には、他のスタッフがお餅を手渡しするという、細やかな優しさも。ちなみに、今回は二俵分のお餅をまいたそうです。
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道路の一部を歩行者天国にして、大迫力のトラクターを展示。実際にトラクターに乗ってはしゃぐ子ども達に、お父さんもお母さんも右往左往。
他にも、輪投げやピンポンダーツで楽しむ子ども縁日、お米一俵や海産物など豪華景品が当たる大抽選会、南幌町の特産品販売ブース、幌向湿原にいるドジョウの展示など、一日居ても飽きない工夫の数々でした!
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3年ぶりの『野祭』を終えて…「農猿」のメンバーにお話を聞きました。

お客様の笑顔を引き出すイベントの数々。
フルスロットルで駆け抜ける、農猿メンバーの思いを実際に聞いてみました!
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今回お話ししてくれたのは、農家で農猿代表の米田昌樹さん(初期メンバー)、農家の城地真吾さん(初期メンバー)、塾経営の橋本壮吉さん(2期メンバー)。

(米田さん)
自分が子どもの頃、親たちの世代が南幌でやっていた、北海道でも有名だったお祭りがあるんです。それを復活させたい!という思いが『野祭』の始まりです。

そして、2016年に若手農家の同年代8人で『農猿』という団体を発足し、お祭りをやってみよう!と開催したのが『第1回野祭~YASAI~』でした。

(橋本さん)
一度南幌を離れ本州の大学に進学した際、故郷の伝統的なお祭りには必ず参加するという友人達と出会い、郷土愛を感じました。だからこそ、自分が南幌に戻った時に同級生たちがお祭りを開いていると知り、自然とメンバーに入りました。
現在は、南幌町で塾を経営していて、昔の生徒達が野祭を手伝いに来てくれたりするんです。

(城地さん)
野祭を通して農猿の活動に賛同してくれる方も年々増えてきています。
今では、南幌町で唯一の養蜂場での採蜜体験トラクターの荷台に付けたベンチシートに座って田畑を巡る田園ツアーを盛り込んだ農村キャンプを企画したり、学生たちに向けて講演をしたり近隣の学生とコラボして南幌の米粉を使った商品を開発したり…と活動の幅が広がってきました。
農猿を通して、南幌町を沢山の方に知ってもらって、南幌町に興味を持ってくれる方が増えたらいいなと思っています。

(米田さん)
農猿発足から7年間、ずっと走り続けてきて自分たちも40歳目前となり、今までのように農作業や仕事が終わった後に集まって、日付が変わるまで打合せをするという事は、体力的に厳しくなってきました。
だからこそ世代交代が必要で、次の世代に伝えていく事が自分たちの役割なんです。


なるほど。ここで、皆さんにとって、『野祭~YASAI~』とは、どんなお祭りなのかを改めて聞いてみました


(米田さん)
前日までのプレッシャーより「楽しい」が勝る。お客さんとして参加したいです!

(城地さん)
元気をもらえる。お客さん達と一緒に楽しむ場所です。

(橋本さん)
一年に一回の青春!学祭みたいな感じです。
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沢山のお話をする中で3人に共通しているなぁと感じたのは、
『やらない決断は簡単、やる為にどうしたらいいかを全力で考える事が大切』
という事でした。
「気概のある大人が減っている時代だからこそ、何事にも全力で走ってキラキラしてる親父の背中を子ども達に見せていたら、何か感じてくれるんじゃないかな」と城地さん。

また、「自分たちが様々な活動ができるのは、野祭を手伝ってくれるスタッフ、出店ブースの方たち、賛同して応援してくれる方たち、そして何より奥さんや家族の支えがあるから」と周りへの感謝の気持ちも語ってくれました。
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次の世代へ思いを紡ぐ農猿の皆さん。
年を経るごとに、形は変わっていくかもしれないけれど、『野祭~YASAI~』は引き継がれていくと信じて、このお祭りを大切にしています。

「来年の野祭は、春に新しく生まれ変わる中央公園でやりたい」と意気込む農猿の皆さん。
今後の『野祭~YASAI~』そして農猿の活動に、ぜひご注目ください!

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