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カベルネ姉さんの空知ワイン呑みある記 ~ワインタクシー編~

空知ワインが激アツ?!

「国内のワイン産地は?」と聞かれた場合、どこを想像しますか?
日本ワインの先駆け、山梨県?それとも長野県?
実はいま、北海道のワインがアツいんです!

道内あちこちでワインが醸造されているのですが、中でも札幌と旭川の間に広がる「空知(そらち)地域」は、国内外のワインラバーが注目する11のワイナリーがあり、近年激アツ

そこで、札幌在住でワインが大好きな私「カベルネ姉さん」が、空知ワインを求め公共交通機関をフル活用して呑み歩き、その体験記をみなさんにお届けしたいと思います。

今回は第3弾、ワインタクシー編! しばし、お付き合いくださいませ。
過去記事はコチラ → カベルネ姉さんの空知ワイン呑みある記 ~三笠編~
           カベルネ姉さんの空知ワイン呑みある記 ~滝川編 その1~
           カベルネ姉さんの空知ワイン呑みある記 ~滝川編 その2~

ワイナリー巡りの新ツール

ワイナリーによっては、ショップ(直売店)を構えて限定ワインを販売していたり、試飲ができたりしますよね。もちろん空知ワインのワイナリーでも限定ワインの購入や試飲ができるところ、ございますよ!
ただ…、ワイナリーって市街地から離れていることが多いですよね、ぶどう畑を構えているわけですし。公共交通機関より車の方が断然好アクセスなのですが、それだと…

「試飲できないじゃん」

ハンドルキーパーがいれば問題ないのですが、ワイン好きのお友達はみんなワイン好き(個人的見解)。さて、誰がハンドルを握るのか…。
そんな皆さんにご紹介したい! 岩見沢には『そらちワインタクシー』がございます!!
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      ※令和7年版チラシ

そらちワインタクシーとは、岩見沢発着でワイナリーなどを巡ることができるタクシー。令和7年は7月から10月末までの運行で、ぶどう畑の見学はもちろん、ワインを買ったり飲んだり、ランチしたり、4時間の間に行きたいところを自由に設定できるのです。タクシー1台分の貸切料金なので、乗車定員以内であれば人数も自由。
さらに、空知ワインや生産地域について説明してくださる『ワインガイド』が同乗してくれるプランもあるんです。これってスゴい!!

ぜひ乗ってみたい! ということで、ワインガイド付きのプランを申し込んだのですが、うっかり青々としたぶどう畑の時期を逸してしまい、運行終了間際の10月の土曜日に乗車しました。
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今日ご案内いただくワインガイドの飯島智彦さんと、岩見沢市観光協会で待ち合わせ。空知ワインに限らず道内のワインに広く精通するほか、北海道観光マスターの資格もお持ちの方です。これは楽しみ倍増!
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岩見沢駅舎のタクシー乗り場では、日の出交通のドライバーさんがお出迎え。車体には「そらちワインタクシー」の文字が。ワインボトルがちりばめられたデザインもキュート。それではさっそく出発!!

カベルネ一行は後部座席、飯島ガイドは助手席へ乗り込み、空知管内が栄えた歴史のあれこれや地元あるあるなど聞きながら移動します。
道内のワイン現況や空知ワインの特徴なども、お手製の資料でわかりやすく教えてくださいます。いやー、勉強になる…。
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今日は12時から16時までの4時間で、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。カベルネ一行の意向を汲んでくださった行程をご用意いただきました。タクシーから降りて直接見学はしなくても、車窓から見えるワイナリーやヴィンヤードのご説明もしてくださいます。
(詳しい行程は、最後にまとめて書いておきますね)

【問い合わせ先】
一般社団法人岩見沢市観光協会
住所:岩見沢市有明町南1番地1 岩見沢複合駅舎1階  TEL:0126-22-3470

いざ、ワイナリー巡りへ

最初に向かうのは、三笠市にあるYAMAZAKI WINERY。岩見沢駅舎からは20分ほどの距離にあります。けっこう近い!
こちらは平成10年にぶどう畑を開き、自社畑で育てたぶどうだけでワインづくりに取り組む空知ワインの先駆け的存在です。
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ぶどうは既に収穫されており、これから越冬に向けた準備を待ちわびるぶどうの木たち。なぜだか「おつかれさま」と声をかけてしまいました。
広大なぶどう畑はもちろん、特定の品種を小規模で栽培しているエリアもあり、そこも見学できました。これはワインガイドさんの特権!!

※ ワインタクシーで見学できるワイナリーは限られており、ワインガイドはワイナリーと調整の上、決められた見学エリアを案内しています。
※ ワイナリーやヴィンヤードのぶどう畑に無断で入ることはご遠慮ください。

YAMAZAKI WINERYでの試飲はできませんが、土日・祝日はショップがオープンしているので行ってみましょう。せっかくなので、ショップ限定販売のお宝ワインが欲しい! あるかしら…。
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ありましたー! まだ、いただいたことのない「PINOT NOIR ROSE 2024」が残り4本。もちろんゲットです!
その他、ショップ内には「売り切れ」と表示されているワインもちらほら…、人気の高さがうかがえますね。

【ワイナリー情報】
YAMAZAKI WINERY
住所:三笠市達布791-22  TEL:01267-4-4410

ワインテイスティングができちゃう!

次に10分ほど移動し、国道12号線沿いにある北海道登録第1号、道の駅三笠に向かいます。
飯島ガイドからのご提案で、こちらの「食の蔵」内にある北海道三笠観光協会のショップには、なんとワインのテイスティングマシーンがあるとのこと。
過去の記事はコチラ → 北海道三笠観光協会にワインのテイスティングマシーン登場!

YAMAZAKI WINERYのワインが飲みたーい、というカベルネ一行の希望を飯島ガイドが汲んでくださいました。うれしいぃぃぃ!
もちろん運転される方にワインは提供されませんが、そこはそらちワインタクシーの本領発揮、カベルネ一行は試飲できますからね! ということで、さっそくショップへGO。
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ショップの中には三笠市のお土産ものがたくさん並び、観光関連動画も流れています。三笠市の魅力がぎゅっと凝縮されたような店内の一角に、ありましたよ、ワインコーナー!
そしてその横には、テイスティングマシーンが鎮座しております。
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今日のラインナップはYAMAZAKI WINERYの2種、やったーーー! 赤の「ZWEIGELT 2024」と白の「BACCHUS 2024」、これらが1杯300円でいただけるなんてステキすぎる!
マシンにコインを入れて、ボタンをポチッ。
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もちろん赤白、両方いただきますよ、はい。
まずは赤から。渋みが穏やかで、ちょっぴりスパイシーなツバイゲルト。白のバッカスは、やさしい甘みとすっきりした酸味が口いっぱいに広がります。どちらもサイコー!

テイスティングワインのラインナップは、今後変わる予定もあるとのこと。また、テイスティングしたワインが気に入ったら、こちらで買うこともできちゃいます。三笠産に限らず岩見沢、滝川などの空知ワインもいくつか取り揃えているので、選び放題!
さきほどYAMAZAKI WINERYでロゼを買ったカベルネは悩みに悩み、こちらでは濱田ヴィンヤードの「Sauvignon Blanc 2021」をゲット。濱田ヴィンヤードYAMAZAKI WINERYの隣にあり、移動中に飯島ガイドからお話を聞いていたので、とっても気になってたんですよねー。

【店舗情報】
北海道三笠観光協会(道の駅三笠「食の蔵」内)
住所:三笠市岡山1056  TEL01267-3-2828

※ 20歳未満の方、運転される方には、アルコールの提供はできません。

【ワイナリー情報】
濱田ヴィンヤード(醸造所:ドメーヌタプコリーヌ)
住所:三笠市達布789-1  TEL:090-8370-9467

幅広いアイテムを産み出す“蒸溜所”

次は50分ほどかけて、長沼町まで移動します。移動途中に見えた岩見沢市の宝水ワイナリーのお話や、他ワイナリーのお話、畑作・酪農のトリビアなど、飯島ガイドの引き出しがすごい!

そうこうしているうちに、長沼町の馬追蒸溜所に到着。こちらは山ぶどう系の個性的なワインをリリースしてきたほか、近年はウイスキーやブランデー、さらにはジン、リキュールといった幅広いアイテムを生産しています。
馬追蒸溜所も土日・祝日にショップがオープンしているので、行ってみましょう!
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入口横にある蒸溜器、「ポットスチル」っていうんでしょうか。なかなか見ることのない機器を見て思わずテンションup! また、店内にはおしゃれな家具が並び、とっても洗練された空間。大きな窓から見える畑作地帯と山脈の景色も圧巻です!

ショップ限定販売のワインもありますが、以前こちらで「菜根荘」という長沼町産山ぶどうのワインを買ってるしなぁ。たくさんのアイテムを目の前にして、またまた迷いに迷うカベルネ…。よし、今日はジンかリキュールをいただこう! ということで試飲タイム発動。
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alc40%前後のジンとリキュールをいくつか、ストレートでゴクリ。その中から炭酸割りやロックも美味しくいただけそうな「Gatto Libero/Amyaaaro」をゲットすることに。コリアンダーやシナモン、クミンなどを使った甘くてスパイシーなリキュールで、なかなかないお味です。そして、ラベルのニャンコがカワイイ!(よーく見ると、上の画像に4匹写っています)

【ワイナリー情報】
馬追蒸溜所
住所:長沼町字加賀団体  TEL:0123-88-3704


【ワイナリー情報】
宝水ワイナリー
住所:岩見沢市宝水町364-3  TEL:0126-20-1810

あっという間の4時間

たくさんの試飲とお買い物でホクホク顔のカベルネ一行を、飯島ガイドは温かく見守ってくださいます。さぁ、16時までに岩見沢へ戻らねば。

道すがら、岩見沢市にあるKONDOヴィンヤードも車窓からお見掛けしました。「ここでは越冬の準備のため、馬でぶどうの木の両側を耕すんです。馬耕(ばこう)って言うんですよ」など、移動時間も飯島ガイドとワインや空知の話題に花が咲き、あっという間の4時間でした!

【ワイナリー情報】
KONDOヴィンヤード(醸造所:栗澤ワインズ)
住所:岩見沢市栗沢町茂世丑774-2


岩見沢駅舎に到着し、飯島ガイド、日の出交通さんに別れを告げそらちワインタクシーを降ります。空知ワインの生産地を巡る、充実した4時間に感無量! なんとも名残惜しい…。

その後、JRで札幌へ帰り、今日の行程も無事終了。あー、楽しかったぁ!!

このそらちワインタクシーは、令和8年も運行する予定とのこと。ランチを組み込んで、地域の食と空知ワインを合わせていただくのもいいですよね。チラシの裏にはそらちワイナリーマップやモデルコースもあるので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです!
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※令和7年版チラシ

さて、今回のカベルネ姉さんはいかがでしたでしょうか?
次回はどこに出没するのか… それでは、また次回をお楽しみに! メリー・クリスマス!!

【この日の行程】
◆11:00 JR札幌駅 発
    ↓ 特急ライラック13号(札幌-旭川) 乗車
◆11:25 JR岩見沢駅 着

◆12:00 ワインタクシー乗車、岩見沢駅舎 発

    ↓ YAMAZAKI WINERY[三笠市]
    ↓ 濱田ヴィンヤード[三笠市] ※車窓から
    ↓ 北海道三笠観光協会(道の駅三笠「食の蔵」内)[三笠市]
    ↓ 宝水ワイナリー[岩見沢市] ※車窓から
    ↓ 馬追蒸溜所[長沼町]
    ↓ KONDOヴィンヤード[岩見沢市] ※車窓から
◆16:00 岩見沢駅舎 着、ワインタクシー降車

◆17:00 JR岩見沢駅 発
    ↓ 特急カムイ30号(旭川-札幌) 乗車
◆17:25 JR札幌 着
※JRの時刻表は2025年10月現在

“空知ワインと造り手たち”のご紹介はコチラ → 北海道空知ワインガイド4th Edition

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