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【空知移住者インタビュー/赤平市】赤と黒のまちづくりを伝えたい

こんにちは!第16回目となりました移住者インタビュー。今回は赤平市地域おこし協力隊の岡村幸治さんです。
過去にスポーツ記者、世界一周旅行などを経験した岡村さんは、今年の5月から赤平市に移住しました。そんな岡村さんの過去、現在の生活、そして移住の魅力について深掘りします。

スポーツ記者時代

学生時代、野球や陸上などスポーツを経験していた岡村さん。加えて、文章を書くことも好きであったため、書くことを活かしつつスポーツに携わることのできる記者の道を目指したそう。晴れてスポーツ記者という夢を叶えた岡村さんが仕事を辞めるに至った経緯とは。

・スポーツ記者の仕事は実際どのようなものだったのでしょうか?
―1、2年目は読売ジャイアンツの担当をさせていただいて、選手に直接インタビューをしたり、試合に関する記事を作成したりしていました。シーズン中はほぼ毎日試合があるため、常に球場に行っていました。午前中は2軍を取材し、午後2時以降は1軍に同行して試合前練習、試合、試合後インタビュー、そしてその日のうちに原稿提出と過密なスケジュールでしたが、プロ野球選手と仕事ができることはそれ以上に楽しかったですね。

・思い出に残っている仕事はありますか。
―選手の海外自主トレに同行してグアムやハワイに行ったことなど、海外出張を経験できたことは良かったです。なかなか経験できることではないので、特に思い出に残っています。

・ここまでのお話を聞く限りですと、とても魅力的な仕事に思えますが、なぜ退職に至ったのでしょうか。
―仕事を続けていくうちに、この仕事を10年20年と続けていくことが自分自身にとって本当に良いことなのか疑問に思うようになりました。もちろんやりがいはものすごくありましたが、仕事の性質上まとまった休みが取りづらく、自分のやりたいことがなかなかできないこともありました。仕事を続けるか辞めるか迷っている中で良い記事を書くことは難しいですし、会社にも迷惑をかけてしまうことになるので、退職を決めました。

フリーになって

退職後、少し休みの期間を挟み、フリーライターとして活動を始めた岡村さん。独立してからの生活は今までと全く異なるものだったそうです。

・フリーライターになって生活は大きく変わりましたか。
―180度変わりました。カレンダーを見ても仕事を入れなければ30日予定無しで、大学生より暇ですね(笑)。寝る時間起きる時間も完全に自由で、全ての自由を手に入れました。
ただ、当然のことではありますが、毎月給料が入っていた社会人時代とは違い、自分で仕事をとってこなければ生活はできないので、何もかも全て自己責任になりました。

・苦労したことはありますか。
―やはりスケジュール管理ですね。記者時代はほぼ毎日試合があったので、その日の夜に急いで原稿を書き上げて提出していました。記者時代は締め切りが短すぎる点において苦労していた一方で、フリーになってからは当日締め切りはなく、ゆとりがあるので楽になると思っていましたが、いつでもできるので執筆を後に回しがちになり、結局締め切り直前に書き上げることも多いです(笑)。
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記事執筆の様子

世界一周

やりたかったけれど、記者時代は忙しくてできなかったこと、それは世界一周だったそうです。

・世界一周旅行をされたそうですが、なぜやろうと思われたのですか?
―実は、フリーになる前に、坂田ミギーさんの『旅がなければ死んでいた』という本を読んで、海外旅行の良さを改めて思い出しました。元々旅行が好きで海外には何度も行っていましたが、この本を読んで世界一周をしたいという思いが抑えられなくなりました。

・世界一周ということで、入念に準備されたのですか。
―実は計画を立てるのが苦手で、お金を貯めていざ世界一周という感じではなかったです。とりあえず世界一周することだけ決めて、旅行中にもライター活動をしていました。特に、各国の駐在日本人にインタビューする、連載記事を執筆していました。インタビューをする度に新たな発見があり、とても刺激的でした。

・実際に旅をしてみて価値観は変わりましたか。
―海外に行くと価値観が変わる人もいますが、私の場合はあまり変わらなかったです。もちろん旅行は刺激的で行って良かったと思っています。ただ、今までの人生の価値観が変わるというよりかは、その価値観を形成する一つの要素になったと思います。元々未知の場所に行くことが好きだったのもあって、大きく変わることはなかったですね。
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世界一周で印象に残った風景

北海道にきて

新たな場所に行くことが好きな岡村さんは、北海道に移住することを決断します。

・北海道に来たのも、行ってみたいからという理由ですか。
―完全にそれです(笑)。北海道で暮らしたくて来ました。ちょうど北海道に行きたいなと思っていた中、たまたま赤平市の地域おこし協力隊募集を見つけて、今年の5月に移住しました。

・北海道で生活したいと思ったのはなぜですか。
―横浜市出身で幼少期から都会にいましたし、社会人になってからも都会での生活だったので、田舎での生活を経験したいと思っていました。

・移住をする際に迷ったこと、悩んだことなどはありますか。
―特になかったです。私は「考えることはあまり意味が無い、考えたところで正解にたどり着けるとは思わない」と考えていて、考える前にまず行動することが多いので、今回の移住もまずやってみたという形です。考え方に関しては人それぞれなので、この考え方が必ずしも正しいというわけではないですが、行動することは大事だと思います。

赤平市の魅力

・赤平市に来て感じたことはありますか。
―まずは、田舎だなと思いました(笑)。高層ビルなどがなく、自然が豊かで空が広く感じました。ただ、近くにスーパーなどもあるので生活での苦労はほとんどないですね。他にも、雪になれていない私に、周りの人がいろいろ手を差し伸べてくれましたし、人の優しさをとても感じました。後は、時がゆったり流れている感じがありますね。

・自然が豊かとのことですが、お気に入りの場所はありますか。
―皆さんにおすすめしたいのは空知川ですね。特に橋から眺める空知川とその風景が好きです。市内には複数の橋があって、その場所によって眺めも違うので、赤平市に来る機会があれば、お気に入りスポットを見つけてみてほしいです。
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橋から見た空知川
・地域おこし協力隊としてどのような活動をしていますか。
―赤平市の情報発信をしています。赤平市公式noteを開設して、様々な記事を掲載しています。実際に様々な行事に参加してその様子を伝えたり、赤平市のまちづくりに関しての情報を載せたりしています。

・実際に参加してみて特に印象的だったイベントはありますか。
―一番印象的だったのは、毎年7月におこなわれる火まつりですね。これがものすごく面白かったです。多くの人が赤いふんどしを身に着けて街中を走るんですよ(笑)。しかも火まで持っているんです。こんなお祭り見たことがなくて衝撃を受けました。最終的にはズリ山というところまで火を持って行って、火文字を作ります。2日間のお祭りですが、花火大会などもあり、魅力たっぷりのイベントになっているので、赤平市に来るなら、ぜひ「あかびら火まつり」に足を運んでみてください!
〔岡村さんによるあかびら火まつりの特集はこちら〕
赤平市最大のイベント「あかびら火まつり」5つの見どころを聞きました
36枚の写真で振り返る第54回あかびら火まつり

・赤平市の他にはない独自の取組などあれば教えてください。
―赤平市は昨年から「赤と黒のまちづくり」を進めています。この赤と黒というのは、赤平の赤と、赤平でよくとれていた石炭の色である黒からとっています。空き店舗のシャッターを赤黒にしたり、地元の飲食店のメニューに赤と黒をベースにした料理を追加したりなど、市全体を巻き込んだまちづくりを実施しています。色にちなんでまちづくりをするところは全国的に見てもほとんど無いので、赤平市だけの魅力だと思います。
〔岡村さんによる赤平副市長のインタビュー記事はこちら〕
2年目を迎えた赤平市の「赤黒のまちづくり」。今後の構想を副市長に聞きました

・赤と黒のまちづくりを広めていくうえで今後取り組んでみたいことはありますか。
―noteでの情報発信を続けていくとともに、YouTubeやInstagramなど他のSNSにももっと力を入れていきたいと思っています。それに加えて、赤平市外の人に向けた情報発信だけでなく、地元の人々、特に子供や学生など若い人に興味を持ってもらえるようなコンテンツを提供していきたいです。赤平にはいいところがたくさんあるんだということを、地域おこし協力隊の活動を通して伝えていきたいですし、それで自分の街を誇りに思ってもらえればとても嬉しいです。赤平市公式noteでは、日々の様子やイベント情報、インタビュー記事など様々な情報を発信しているので、少しでも興味を持っていただけた方はぜひフォローをお願いします!
〔赤平市公式noteはこちら〕
https://akabira-city.note.jp
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自然豊かな赤平市の風景

移住を検討している人へ

―移住に関しては正直合う合わないはありますし、北海道へ移住をするにしても全部で179市町村あるわけで、どこがいいというのは分からないです。ただ今回移住してみて、とても良かったと思っています。初めて赤平市に来ましたが、自然が豊かなところで暮らすことの良さを感じています。

もちろん生活面での良さも移住の魅力ですが、それ以上に大きいことがあって、それは移住をすることで新たな発見がたくさんあるということです。今まで慣れ親しんでいた場所とは別の場所で暮らすことで、今までの自分の環境を俯瞰して見つめ直す良い機会なると思います。

私の思いとしては、全国民移住をした方がいいと思っています。もちろん今住んでいる場所を気に入っていることは素晴らしいことですけれど、一方で、同じところに住み続けると、同じ常識や価値観の中で生活することになります。なので、新たな土地で暮らして、全く違う人、常識、生活の仕方などを肌で感じることが、人生にとって必ずプラスであると思っています。

現時点で移住をしようか迷っている人がいるなら、まず移住をしてみてください。それがたとえどこであったとしても、間違いなく良い経験になると思いますし、合わないと感じたら元々いた場所に戻ってもいいですし、新たな場所に向かってもいいと思います。

その中で赤平市を選んでいただけたらとても嬉しく思います。
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<各種赤平市公式SNS>
・note : https://akabira-city.note.jp
・Instagram : https://www.instagram.com/akabira_city/
<赤平市HP>
https://www.city.akabira.hokkaido.jp
<岡村さんの「そらち・デ・ビュー」の記事はこちら>
豊かな自然といい湯を堪能!赤平の「エルム高原温泉ゆったり」

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