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【ソラチコーヒー 11杯目】 自分焙煎でソラチコーヒー

おいしいコーヒーのある日々を通じて、空知の魅力をゆる~く発信するソラチコーヒー。
北海道・空知の桜も盛りを過ぎ、新芽が芽吹き、さわやかな薫風が頬に心地よい季節となりました。これから一気に北海道は新緑の季節に突入します。
しかし、今年のゴールデンウィークは、肌寒い日も多く、空知エリアでも雪が観測されるなど、のんびりと暖かくなってきているというのも空知らしいのかもしれませんね。

そして16日からは、北海道に2回目の緊急事態宣言が出されました。それぞれの地域で、それぞれの思いで「守る」ための行動を実践されていることと思います。行きたいところへ行けない、会いたい人になかなか会えない日々が続くかと思いますが、空知を想う、コーヒーを飲む、そんな日常の小さなドラマが、皆様の「ほっ」と一息になれば幸いです。
ということで今回もより「ゆるく」まいります。

 
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初めて焙煎スターターキット

信頼できるお店でコーヒー豆を買うほうが、スマートにコーヒーも淹れられるし、きっと美味しいのでしょうが、わざわざ素人が自家焙煎なることをやってみることにしてみました。
何の知識もない素人でも自家焙煎ができるようにと、なんとこんなセットが通販で購入できるんです。
 
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『はじめて焙煎スターターキット(煎りパン付きコーヒー生豆3か国 各50g)』です!
兵庫県宝塚市にある8COFFEEROASTさんのこのキット。とてもコスパが良くて、試しに焙煎やってみたい人向けには、必要なものが全部入っているうえに、メール便対応ということで、どんだけコンパクトなんだろう?と不安だったのですが、ちゃんとポストに届きました。

焙煎するための「煎りパン」という浅い鍋に網のふたがついたようなものと、ブラジル、グアテマラ、コロンビアという南米の産地の生豆が50gずつ入っています。
さらに親切なのが、イラストや写真付きで焙煎方法が初心者にもわかりやすく書かれた説明書が入っていることです。これなら誰でも簡単にできますね。

 
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通販ではありましたが、こういうところにも、コーヒーの楽しさを伝えたいという店主さんの心遣いを感じますね。

さらに嬉しかったのは店主さんからのこんなメッセージ。
「日々の生活の中で、コーヒーがもたらす小さな幸せ。
 そんな毎日の小さな幸せが積み重なって大きなものになる。
 コーヒーとともに、生活に彩りと安らぎを。
 ため息をも、ほっとひと息に変えるコーヒーの時間でありますように。」


― ここ1年、これまでの生活は大きく変わってしまったけれど、
コーヒーを飲むときのひとときの幸せを大切に、
それを北海道・空知から発信して、いろんな地域の皆さんと繋がることができたら!
ソラチコーヒーの想いにも通じます。

 

自分焙煎…やってやりましょう!

さっそく焙煎といきたいところですが、素人らしく説明書きに従って、生豆の選別から行います。いわゆるハンドピックという方法で風味を損ねる虫食いやカビ豆などの欠点豆を取り除きます。
 
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実はこれをやるかやらないかで、その産地ならではの味の特徴や豊かな風味、甘みなどを感じるなど大きく違う味わいになるそうです。購入したキットの内容量は1割増しにされていて、家庭でハンドピックの作業を楽しんでもらうよう、あえてハンドピックしていない豆が入っていました。
そこで、生豆を少量の25gで焙煎するため、ブラジルの豆を秤に乗せながら選別していきます。

 
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ハンドピックは結構地味な作業ですが、豆の特徴(大きさ、形)の面白さが分かる作業です。生豆一つひとつに向き合うので、いろんな表情の豆に出会えます。25gくらいですと、程よく集中力も途切れず選別できて、アタマを空っぽにして、まるで写経でもしているかのように頭がスッキリします。
半日くらいかけて業務用にハンドピックしている珈琲店のマスターに話を聞いたことがありますが、それだけ大量にやると…さすがに自分を見失うそうです(笑)。自分焙煎の量くらいがほど良いのかもしれませんね。

なんとなく、見た目が悪そうな豆を1割分くらい取り除きました。

さて、いよいよ豆煎りパンに入れて網のふたを閉め、火にかけて焙煎に入ります。家庭のガスコンロでももちろんできるのですが、豆がはじけて結構な量の殻が飛ぶとのことでしたので、ガスコンロの上にセットしたカセットコンロで焙煎することにしました。
空知の青空の下で焙煎できればまさに「空知焙煎」のコーヒーと言えるのですが、それはまたの機会に是非やってみたいと思います。焙煎の間は、常にこの煎りパンを♪フリフリし続けます。
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まず最初は、火加減は中火~強火で、炎から約20センチ離した遠火でゆっくり加熱しながら♪フリフリ。生豆は見た目こそ表面が硬く、乾燥しているように見えますが、豆の中の水分を抜く作業になります。
豆の色がきつね色になったら炎から10~15センチに近づけて♪フリフリ。豆全体に熱がいきわたるようにします。
しばらくすると、豆の外側の薄皮が剝がされてきて、香ばしい香りが少しずつ漂ってきて、1回目のハゼ(パチパチとはじける音)が始まります。
さらに2分くらい♪フリフリすると、2回目のハゼ(1回目より甲高いパチパチ)が始まり、香ばしい香りと煙が出始めます。
 
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中深煎りに仕上げたかったので、ここで、ざるに焙煎したコーヒー豆を入れて、風を送って熱をとります。常温まで冷ましたら、自分焙煎コーヒーの出来上がりです!
 
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どうでしょう?色合いにムラがあるのはご愛敬ということで、なんとなくコーヒーらしくなっているように見えますよね。
とにかく焙煎中は、香ばしい香りが部屋中に充満していました。豆の量を少量にしたので、煙と豆のカスはそれほど気にならない量でした。

 
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空知らしい場所でほっと一息

初めての自分焙煎コーヒーを味わうわけですが、ソラチコーヒーを謳うからには、空知らしい場所で…ということで、食の宝庫、空知の豊かさの象徴でもある石狩川を見ながらいただくことにしました。
深川市の戸外炉(ととろ)峠、トトロという地名にちなんで近くにはネコバスもある知る人ぞ知るスポットです。

さらにドリップに使う水は、石狩川にも支流として注ぐ大雪山系旭岳の源水にしてみます。この水は上川管内東川町の水道水にもなっている名水で、東川町は北海道で唯一の上水道のない町です。
 
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GW中の当日はまだ肌寒い天気でしたが、車で移動しながら、便利な「ワクヨさん」(「ソラチコーヒー 2杯目」を参照)でお湯を沸かし、現地で豆を挽いてドリップします。
風が強かったので野点とはいかず、車の中でドリップしたのですが、車内にカフェの香りが漂って、これなら脱サラして移動販売もできるかな…なんて(笑)。
 
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旭岳源水のまろやかさと相まってスッキリと飲みやすい、苦みと酸味は控えめで、春を感じる甘みと深い香りに癒される1杯となりました。ゆったりと流れる石狩川を遠くに眺めながら、自分で焙煎したコーヒーを味わう…まさにコーヒーがもたらす小さな幸せだなぁ。
自分焙煎は思ったより手軽にできるし、焙煎したてのコーヒーの風味は本当に美味しいですよー。
 
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自分焙煎のコーヒーを空知の風景を想い味わう―それもソラチコーヒー

おうちで空知のことを想う静かな時間にも、
自分好みに焙煎したコーヒーを片手に、小さな幸せを楽しんでみませんか。

煎りパン♪フリフリ、とっても手軽ですよ~。

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