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スマホスタンプラリーで空知を巡ったら ‥再発見!?した魅力とは ~ day 1 ~

「空知は魅力の宝庫。新しい発見を求めてスタンプラリーに参加するもよし、…(中略)…あなたの近くにも、知らなかった面白さが隠れているかもしれません。さぁ、新しい楽しみ方で、ふるさとの魅力を再発見しよう!」―。

これは、8月7日からスタートした「ふるさと魅力再発見!キャンペーン」のコピー。
“魅力の再発見”がキャンペーンのキーワードとなっているが、空知管内を巡り新しく発見される魅力とは一体どのようなものなのか…、近づく第1期終了を前に「急いで集めなきゃ」と掻き立てられる収集欲とともに好奇心から地域を巡ってみました!

すると、各市町のグルメや特産品、絶景だけではない…、決して上記コピーでは表現しきれない空知の深い魅力を感じる小旅行となりました。

★ 全市町を巡り再発見する小旅行を!

キャンペーン2大企画のうちの1つ「スマホスタンプラリー」

空知管内は24市町に各1ヵ所のチェックポイントを設置。
9月14日までの第1期では、獲得したスタンプの数に応じて景品に応募できる仕組みで、特段コース設定などの条件はない。

応募は6個獲得から可能で、12個賞、18個賞と段階的に各賞が設けられている。全24個集めると「空知産米一俵」が抽選で当たるが…正直なかなかハードルは高い。

しかし、景品もさることながら、地域の魅力を再発見するのが目的の1つであれば、やはり全市町を巡って何を新たに発見するのか、どのようなことを感じるのか確かめてみたい。そう考える私の旅は自ずと「てっぺん」を目指した計画となりました。

第1期終了直前の状況で、私の獲得済みスタンプは岩見沢市にある「炭鉱の記憶マネジメントセンター」と南幌町にある「なんぽろ温泉ハート&ハート」の2つ。
残り22ヵ所のスタンプを獲得するためには…どう回れば効率的か? ワープロ並の処理能力の脳みそをフル回転させ戦略的に巡るルート設定を考えました。

結果的にこうなったという部分も含めたとある1日の空知巡りのルートです
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南幌町に次ぐ南西端の長沼町からスタートし、南空知を巡りながら北上して、中空知を回る小旅行。今回は再発見した魅力をお伝えすることに主眼を置くため、以下、各チェックポイントでのスタンプ獲得のシーンなどは割愛します。

★ 道の駅に歴史あり‥不勉強を痛感!

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まず向かった長沼町のチェックポイント「道の駅マオイの丘公園」

国道274号と国道337号の交点という交通の要衝に位置するこの道の駅は、ドライブ中の休憩などでこれまで何度か訪れたことはありましたが、じっくりと敷地内を見て回ったことはなく、ここに二宮尊徳像があるなんて知りませんでした。

また、その近くには「松浦武四郎紀行足跡之碑」(記念碑)も。松浦武四郎氏が札幌~夕張新道の調査を命じられ立ち寄った地として記されていました。北海道の名付け親が空知にも関係があったとは…。まったくもって自身の不勉強を再発見することに。

さらに、敷地内には昔の校舎のような建物も存在し、調べると…、この道の駅自体が旧第四小学校の跡地を利用して整備されたもので、そこに当時の建物を6分の1スケールで再現したものを記念に建設したようです。

足を運んで巡ってみたからこそ生まれた、そこにあるものが何なのかを調べるという行為。それにより知る町の歴史。行程の1ヵ所目で早くも地域を巡る意味に触れた気がしました

ちなみに訪れた日は休日ということもあってか、農産物直売所には賑わいがみられ、私も地元野菜や長沼町産大豆とながぬま温泉の源泉を使った源泉豆腐と手揚げを買っちゃいました。こちらを使ったアレンジレシピはまた別の機会に…
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★ 花とお酒は空知の名産!

続いてのチェックポイントは、由仁町の「ポッポ館」
旧JR由仁駅の駅舎を改築して、中に観光案内所を設けているほか、バスやJR等の待合所として町民らに親しまれている場所です。時間の関係であまり長い時間滞在はできなかったのですが、駅前の道路の花壇には、「由仁町赤十字奉仕団」の方が植えられたベコニアなどの花が、この駅前空間を彩っていました

穏やかに流れる時間と空気感、それに色を着ける花々…、「ゆにガーデン」のある由仁町らしさを感じるひとときでした。
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次はお隣、栗山町の「蔵元北の錦記念館」を訪問。言わずとしれた、空知を代表する酒造会社小林酒造(株)さんの「小林酒造建設群」は、日本遺産「炭鉄港」にも構成文化財の一つとして位置付けられているほど、歴史ある建物です。

ここのお酒が好きな私は、これまでも何度か足を運んで蔵元でしか買えないお酒を購入していましたが、今回は訪れたのがちょうどお昼時ということもあり、今まで伺っていなかった「錦水庵」でお蕎麦をいただきました。

美味しいお酒を作る美味しい水を使って打つ蕎麦。美味しくない訳がないですヨネ。

北海道産そば粉を使用した本格手打ち蕎麦は、北海道の蕎麦と水のポテンシャル、いや空知のポテンシャルの高さをあらためて知らされる逸品でした。

あ、今回ももちろん購入しました。銘酒「北の錦」の蔵元限定(季節限定)の「四季彩 秋」というお酒を。このお酒に合うアテを探して空知を巡るのもまた一興ですね。
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★ 黄金色の世界から太古の時代へ

次のチェックポイントは少し距離を走り、三笠市の「三笠市立博物館」へ。
道中、岩見沢市郊外の地域では一面黄金色に輝く景色が広がっていました。
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三笠市立博物館アンモナイト貯蔵が有名で、多くのアンモナイトを直接触ることができるとのことですヨネ。時間の都合上、中の見学は遠慮しましたが、博物館から突き出た二頭の恐竜は迫力満点。バキ、バキと今にも音が聞こえてきそうな食べっぷりで、漫画「進撃の巨人」を思い出し少し怖さすら覚えました。

また、博物館手前には「三笠宮寛仁親王殿下お手植のななかまど」があり、かつて三笠宮殿下がお越しになられたことを知る機会となりました。
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★ 北の都と欧風都市の雰囲気

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続いてはロングドライブ。芦別市の「道の駅スタープラザ芦別」へ向かいます。
実は私、芦別市にはこれまで縁遠く、なかなか訪れる機会がなく一度行ってみたいと思っていたところです。

というのも、先日行った白老町のウポポイを訪れた人への「空知と言えば…」のアンケート調査で、何人かの方が「北の京 芦別」と回答されていたので、特に気になっていたのです。


*アンケート結果などをご紹介した記事はこちらからご覧いただけます
▶やっぱり空知と言えば…ジンギスカン!? ~ウポポイで空知PRしてきした~


道の駅に近づくに連れ、大きく迫ってくる巨大観音像。はじめて見ましたがやはりインパクトがありますね。これは一度見たら印象に強く残るのは頷けます。

到着は夕刻になっていましたが、この日はまだまだ暑さが続いていたので何か冷たいものを…。道の駅の売店で購入したのはクランベリーとバニラ味のジェラートと、冷凍アイス状になった「石炭シュークリーム」!

さすが“星の降る里”だけあって、スカッと抜けた青空から注ぐ強い日差しの中、観音像を眺めながら食べる「石炭シュークリーム」は、何とも言えない哀愁があり、誤解を恐れず例えるなら、この地で積み重ねられてきた「石炭」のような味ともいうべき存在かなと思いました。
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さて、次なる舞台は歌志内市の道の駅「うたしないチロルの湯」
向かう道中、山間の道をうねうねと走ると、両側に時折現れる欧風館のような外観の建物。また、薄暗い夕刻の雰囲気も相まって何か異空間に引き込まれたかのような錯覚に陥りそうな不思議な感覚を味わいました。

時間の関係でトイレ以外の施設は閉まっており、道の駅の奥にそびえる「チロルの湯」など一連の施設を遠巻きに眺め、歌志内を後に。

ちなみにずっと気になっていた "チロル" はスイスのチロル地方が由来だったんですね。これも直接足を運んだことがきっかけでちゃんと調べたことの1つです

 
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★ 動物との出会い、そして‥

向かうはお隣の上砂川町にある「上砂川岳温泉パンケの湯」です。
これまた夕刻の山間の道をひた走る幻想的なシチュエーション。何か動物でも出てきそうな雰囲気…、と思ったら本当にでましたよ。何やら草むらをガサガサとしている生き物が…。車を停め、良く見ると…、「シカでした。」

北海道の道沿いでシカに遭遇することは日常の風景ですが、私的には空知管内でのシカ遭遇は初体験。しかもかなり間近での遭遇に少々興奮気味で、思わずシャッターを切っていました。「こんな間近でのシカの写真なんて、完全に“#ふるキャン”じゃん」と思いながらふと後ろを振り向くと激近なシカがしかも二頭も!

いつ飛びかかってこられるか分からない緊張感の中、シャッターを切りまくりました。地域を巡る小旅行には“出会い”は不可欠! 幻想的な環境の中での自然の動物との出会いもこの地域の魅力なのかもと思った瞬間でした。

と、気を取り直して目的地に向かおうと車を走らせるとまたもや出会いが…。今度はキツネ。こちらも雰囲気満点の中の動物との遭遇の一場面でした。
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次の目的地へ向かう途中、かつての炭鉱のまちの姿に触れる機会が。

現在は休館中の「かみすながわ炭鉱館」前に立つ坑夫像と、向かいにそびえる「旧三井砂川中央竪坑(旧地下無重力実験センター)」。いずれも上砂川町の発展に欠くことができない「炭鉱」を肌で感じることができる場所。町の歴史と今も暮らす上砂川の人々の誇りを知る事が出来たのも実際に訪れたからこその産物です。


 
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この場所を離れ、カーナビで次の目的地を奈井江町の道の駅「ハウスヤルビ奈井江」に設定。ナビの指示に従い、車を走らせると辿り着いたのは道の駅「うたしないチロルの湯」…

カーナビの設定間違いではなく、「チロル」に戻されてしまったのです

少々焦りながら、ナビを再度設定し直してまた車を走らせると…、今度は現在走っている道と、ナビで示している現在地が異なっているのです…。

GPSの誤作動!?少々怖くなりながら、ナビをスマホに切り替えると山間部から砂川の街へ抜けることが出来ました。

★ 真っ白な世界の "agepan" !

ちょうど抜けた先には、国道12号線沿いにある砂川市で人気の化粧品&カフェのお店「shiro」が!チェックポイントではありませんが、ここで小休憩!

ずっと気になっていたお洒落なお店でテイクアウトの揚げパンが絶品との噂でした。
もちろんその揚げパンとカフェラテを購入。揚げパンって、正直学校給食のただ甘い油パンみたいなイメージしかなく、これまで好んで食べてこなかったのですが、あまりの美味しさに驚きました!

お洒落なお店が揚げパンを手掛けるとこうなるのか、とまざまざと見せつけられた気がし、なんか分からないのですが敗北感でいっぱいでした。

また、すっかり夜の時刻になっていた旧産炭地域から砂川市への移動。「shiro」の白がまぶしすぎて、立ち眩みしそうになりました。わずか数十分の移動でここまでコントラストが違うのかというのも今回、この地域を回って知った発見のひとつです。
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さて、すっかり日が墜ちた中、この日の最終目的地、道の駅「ハウスヤルビ奈井江」に到着。
道の駅のお店はやっておらず、密かに楽しみにしていた「しいたけ醤油どら焼き」は購入できなかったのですが、そちらはまたの機会にと、陽の高いうちにあらためて足を運ぶ目的が出来ましたのでそれはそれで良かったのかなと前向きに捉えています。
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★ 連続して巡るからこそ感じる魅力、発見…

この日は結局、南空知、中空知の8市町を巡り8個のスタンプを獲得しました。

はじめて訪れた町やはじめてじっくりと見たスポットなどスタンプラリーによって経験したことは多くあり、グルメや景色などの魅力も多く再発見することができました。

が、何より、このスタンプラリーの醍醐味と言いますか、魅力再発見の深部が少し分かった気がしたのが大きな経験に…。

それは、一つ二つの街を訪問しただけでは感じられない、いくつもの街を連続して訪れることで感じたこの地域、この空知という地域の持つ他の管内には見られないであろう独特の雰囲気…。

かつて「炭鉱まち」として空知や北海道、日本の産業の礎を築いた歴史ある地域や、その地域の人たちへの食や文化の提供を生業としてきた地域、また恵まれた大地、水で今も道内外の食を支える地域、そしてこれら地域に今も住む人たちの生活感、多様な顔を持つ「空知」を作り出すその歴史や文化にさらに深く触れてみたくなったことが何よりの魅力再発見ではないかと深く感じる小旅行でした。

そんな地域を知る、感じる機会として皆さんもこのキャンペーン、スマホスタンプラリーに参加してみませんか?

第1期は間もなく、9月14日で終了となり、9月19日からは第2期がスタートします。ぜひ多くの方のご参加をお待ちしております。


*参加の詳しい方法はこちらの記事でご紹介しています。
8月7日から「ふるさと魅力再発見!キャンペーン」やります!!~ 米一俵が当たる企画も! 空知総合振興局編 ~



あ、この「スマホスタンプラリーで空知を巡ったら…再発見!?した魅力」は“day 2”もありますのでそちらはまた来週のお楽しみ!

ではまた来週!

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