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【Reborn Vineyard(生まれ変わる畑)】歌志内ワイン用ブドウの畑より愛をこめて Vol.1

中空知にある歌志内市をご存知ですか?人口3,385人(2018年4月30日現在)の日本で一番小さな市です。

ここ空知には、日本最大の石狩炭田があり、歌志内市もかつては炭鉱の町として賑わった時代がありました。しかしながら、エネルギー革命による石油燃料への転換という時代の流れとともに、続々と炭鉱は閉山に追い込まれ、新たな仕事を求めて街を去る方も多かったのでしょう。今も人口は減少の一途をたどっています。そこで長期的に雇用を創出し、人口減を食い止めるような産業を自分たちで作っていこうと、市が乗り出したのが、ワイン用ブドウ栽培のプロジェクトです。

2016年からブドウ栽培に着手しましたが、実はこの畑にブドウの苗木を植えるのは今年で2度目となります。
 

ブドウ畑のこれまで

歌志内市の最初のブドウ栽培は1992年、地元の炭鉱会社によって始められましたが、閉山に追い込まれたことにより、歌志内市が炭鉱離職者の職の受け皿の一つとしてブドウ栽培の事業を引き継ぎました。その後、2003年に株式会社歌志内太陽ファームが市より事業を受け継ぎました。

歌志内市で収穫されたブドウは醸造工程を経て、2005年以降2010年まで「ペンケウタシュナイ」という名前でリリースされています。(2010年は「ブラックダイヤモンド・テロワール」)特に、ソーヴィニヨンブランを主体とした白ワインは、「白トリュフ」の香りがすると表現されるような、独特のテロワールを感じ、バランスの良い酸味と心地良いのどごしが、古くからのワインラバーの間では「あの味が忘れられない」という声も聞くほど印象に残る一品です。
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その後、当時の栽培担当者であったKONDOヴィンヤードの近藤さんが独立したことで、栽培技術者が不在になったことや、鹿の食害などにより、耕作放棄地になってしました。

2016年に初めて畑に入った栽培担当の歌志内市 地域おこし協力隊 遠藤真人さんは、枯れてしまったブドウの木々や、支柱を半年かけて涙を流しながら抜き、サラ地にするところからスタートしました。雑草も少なく、石炭まじりの石が転がる畑は、まるでブドウの墓場のような殺伐とした風景だったそうです。
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(写真↑/歌志内市 地域おこし協力隊 遠藤真人さん)

あんなに荒れ果てていた歌志内のブドウ畑も、生まれ変わり始めています。2017年、2018年と2年連続で、市民と全国から集まって頂いたボランティアの皆様の手で小さな苗木を植樹しました。現在は、5,500本、6品種のブドウの木が植えられています。
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Reborn Vinyard(生まれ変わるブドウ畑)

今年の5月20日(日)、56名の方の手で650本の苗木が植えられました。
遠藤さんやスタッフ、ボランティアの皆様の愛情を受け、ブドウの木たちも健やかに育っています。除草剤を使わない畑にはタンポポやシロツメクサなど、様々な草花が自由に芽吹き、蜘蛛や蝶、トンボなどの虫、鳥たちも畑の住人となって、賑やかにブドウの育成をサポートしています。山に囲まれたこの畑を吹き抜ける風は本当に気持ちがいい!
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「生まれ変わろうとしているブドウ畑は、もしかしたら過去の寂しい出来事を怒っているのかもしれません。かつては歌志内に住む人々の暮らしを支えた炭鉱跡地。ブドウ畑に眠る想いをかみ締めながら、ブドウが喜んでスクスクと育ってくれる環境を、時間をかけて作って行きたい。」と遠藤さんは語ってくれました。

たっぷり愛情をかけられて育つブドウの苗木達はいつか歌志内の皆様に愛されるブドウ畑に成長してくれることでしょう。順調にいけば、東京オリンピックの前にはワインが出来るそうですよ。

これから、定期的に畑の様子を皆様にお知らせしたいと思います。

歌志内上歌ヴィンヤード 住所 〒073-0401 北海道歌志内市上歌32番地15

上歌ヴィンヤード
地図データ
地図データ ©2018 Google, ZENRIN
地図データ地図データ ©2018 Google, ZENRIN
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