芦別産のお米を世界の食卓へ届けます。~芦別RICEの挑戦~
更新日2025.12.04
こんにちは。毎度空知の農業に関する話題を皆様にお届けしていますあぐり男子です。
今回は、芦別市から世界各国にお米をお届けするために挑戦を続けている米農家の皆さんについてご紹介したいと思います。
空知の芦別市から全世界にお米を届ける!? なんだか壮大な話ですが、どのような取り組みをされているのでしょうか?
今回は、芦別市から世界各国にお米をお届けするために挑戦を続けている米農家の皆さんについてご紹介したいと思います。
空知の芦別市から全世界にお米を届ける!? なんだか壮大な話ですが、どのような取り組みをされているのでしょうか?
芦別米の輸出に挑戦している「芦別RICE」とは?
この壮大な事業に挑み続けているのは、芦別市内でお米を生産している「株式会社芦別RICE」の皆さんです。
芦別RICEさんについて簡単にご紹介しますね。
設立は2011年。地元農協が近隣農協と合併することに伴い「芦別米」の名前が消えてしまうかもしれない、国内だけでなく世界に向けても芦別の米を届けていかねば自分達の稲作が続かなくなってしまう、との危機感を抱いた市内の米農家3戸で農業生産法人を立ち上げました。
2015年に株式会社化するとともに、香港への米輸出を開始。その後、シンガポールやアメリカにも輸出を開始するとともに、芦別RICEに加わる生産者も徐々に増加。
現在、芦別RICEに出資している25戸の米農家の皆さんが470ヘクタール(北海道ボールパークFビレッジ約14.7個分)の水田において年間2,610トン(玄米換算)を生産し、うち1,307トンを7か国・地域に輸出しています。
また、輸出事業だけではなく、道の駅「スタープラザ芦別」直売所の運営やスマート農業に欠かせないドローンの点検・整備事業、冬の除雪作業など、地域の雇用確保や地域活性化にも取り組んでいる今や芦別市にとって欠かせない会社となっています。
今回は株式会社芦別RICE取締役会長である沼田哲男さんに輸出にチャレンジしたきっかけなどについてお話をうかがいしました。
設立は2011年。地元農協が近隣農協と合併することに伴い「芦別米」の名前が消えてしまうかもしれない、国内だけでなく世界に向けても芦別の米を届けていかねば自分達の稲作が続かなくなってしまう、との危機感を抱いた市内の米農家3戸で農業生産法人を立ち上げました。
2015年に株式会社化するとともに、香港への米輸出を開始。その後、シンガポールやアメリカにも輸出を開始するとともに、芦別RICEに加わる生産者も徐々に増加。
現在、芦別RICEに出資している25戸の米農家の皆さんが470ヘクタール(北海道ボールパークFビレッジ約14.7個分)の水田において年間2,610トン(玄米換算)を生産し、うち1,307トンを7か国・地域に輸出しています。
また、輸出事業だけではなく、道の駅「スタープラザ芦別」直売所の運営やスマート農業に欠かせないドローンの点検・整備事業、冬の除雪作業など、地域の雇用確保や地域活性化にも取り組んでいる今や芦別市にとって欠かせない会社となっています。
今回は株式会社芦別RICE取締役会長である沼田哲男さんに輸出にチャレンジしたきっかけなどについてお話をうかがいしました。
初輸出のきっかけは芦別米のおいしさに惹かれた香港のお客様から
芦別RICEを設立して以降、どうしたら輸出できるのかリサーチを始めた沼田会長。
先輩の市職員にも芦別米輸出の夢を語ったところ、地元名産品を後世に残したい芦別市役所とも考えが一致し、協力して輸出先を探すこととなりました。
先輩の市職員にも芦別米輸出の夢を語ったところ、地元名産品を後世に残したい芦別市役所とも考えが一致し、協力して輸出先を探すこととなりました。
海外の輸入事業者が集まる商談会への参加、海外での試食会の開催なども行い4年が経過した2015年、香港からのお客様が芦別市を訪れ、「芦別米がおいしかった。ぜひ香港へ輸出してもらえないか」とのオファーが!!
こうして念願叶って香港に向けて6トンの輸出が実現しました!
(現在では年間約500トンを香港に輸出しています)
こうして念願叶って香港に向けて6トンの輸出が実現しました!
(現在では年間約500トンを香港に輸出しています)
決して順風満帆ではなかった輸出の挑戦…そして遂に!
香港への輸出がきっかけとなり、日本産米の輸出を手がける大手事業者からもオファーがあり、輸出を増やすことになりました。
そのためには芦別RICEの取組に共感する米農家の協力が不可欠だったのですが、初めは理解が得られなかったと沼田会長は語ります。
当時の市内米農家では親世代から若手世代にバトンタッチが進み始めていたのですが、若手は輸出に前向きだったものの親からは「輸出なんてうちではできっこない」と否定的な考えだったとのことです。
しかし、香港の飲食店で芦別米が絶賛され、遂には指名買いに至ったことで親世代の意識も変わり、輸出米生産に取り組む農家が徐々に増え、輸出事業を拡大させることができました。
そのためには芦別RICEの取組に共感する米農家の協力が不可欠だったのですが、初めは理解が得られなかったと沼田会長は語ります。
当時の市内米農家では親世代から若手世代にバトンタッチが進み始めていたのですが、若手は輸出に前向きだったものの親からは「輸出なんてうちではできっこない」と否定的な考えだったとのことです。
しかし、香港の飲食店で芦別米が絶賛され、遂には指名買いに至ったことで親世代の意識も変わり、輸出米生産に取り組む農家が徐々に増え、輸出事業を拡大させることができました。
輸出先も香港のほかシンガポール、アメリカに拡大してこのまま順調に輸出事業を進めていきたいと意気込んでいた芦別RICEでしたが、2014年、アメリカの輸入政策が大転換され、米にも大きな関税がかけられてしまいました…
もしかするとアメリカからの注文が停まってしまうかもしれない危機に直面。関税措置の影響についてテレビ局から取材を受けた沼田会長は、少数の国・地域への輸出に頼るのではなく、輸出先をもっと多角化していかねばとの想いを語りましたが、これが思わぬ転機に。
このニュース番組を偶然見ていた飲食店事業者から「ヨーロッパに輸出してみませんか?」とオファーがありました。
しかし、ヨーロッパでは厳格な食品衛生基準が定められており、日本からは簡単に輸出することができません。
基準をクリアするためには大きな設備投資が必要でしたが、芦別米を全世界に届けるまたとないチャンスを掴むべく、国の支援事業も活用して設備投資を決断。
こうして2015年11月、遂にフィンランド、エストニアなどのヨーロッパ諸国への輸出が実現しました。
ちなみに輸出された芦別米は現地の飲食店等で提供されているほか、日系のスーパーでも販売されているとのことですよ。
もしかするとアメリカからの注文が停まってしまうかもしれない危機に直面。関税措置の影響についてテレビ局から取材を受けた沼田会長は、少数の国・地域への輸出に頼るのではなく、輸出先をもっと多角化していかねばとの想いを語りましたが、これが思わぬ転機に。
このニュース番組を偶然見ていた飲食店事業者から「ヨーロッパに輸出してみませんか?」とオファーがありました。
しかし、ヨーロッパでは厳格な食品衛生基準が定められており、日本からは簡単に輸出することができません。
基準をクリアするためには大きな設備投資が必要でしたが、芦別米を全世界に届けるまたとないチャンスを掴むべく、国の支援事業も活用して設備投資を決断。
こうして2015年11月、遂にフィンランド、エストニアなどのヨーロッパ諸国への輸出が実現しました。
ちなみに輸出された芦別米は現地の飲食店等で提供されているほか、日系のスーパーでも販売されているとのことですよ。
このような輸出と地域活性化の取組が認められ、特に優れた農林漁業者を表彰する今年の「農林水産祭」において芦別RICEは最高位である天皇賞を受賞しました!
表彰式は11月23日、東京の明治神宮会館において開催されました。
「芦別産のお米を世界の食卓へ届けます」という企業理念の実現に向けて、芦別RICEの輸出の挑戦はまだまだ始まったばかり。
あぐり男子もこの挑戦を応援していきたいと思います。
ちなみに…
輸出先で食べられている芦別米は、読者の皆さまも「道の駅スタープラザ芦別直売店」(芦別市北4条東1丁目1番地)にてお買い求めいただくことができます。
また、芦別市のふるさと納税返礼品にもなっていますので、芦別米を味わいつつ芦別市も応援したい方は是非ご検討ください!
あぐり男子もこの挑戦を応援していきたいと思います。
ちなみに…
輸出先で食べられている芦別米は、読者の皆さまも「道の駅スタープラザ芦別直売店」(芦別市北4条東1丁目1番地)にてお買い求めいただくことができます。
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