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【こめッち】木工品で深川の魅力を発信!森の恵みで地域おこし【雪たろうくん】

深川市地域おこし協力隊の新井です。「森の恵みで地域おこし」を旗印に、主に地域材を用いた木工品の製作販売や、木工体験などの木育活動を行っています。

日々木材と向き合う私ですが、出身は北海道ではなく埼玉県。そして以前は関東でメーカーにて研究開発などに携わっており、自然とは遠く離れた生活をしていました。転機は、たまたま参加した里山保全活動。以後森林に興味を持ち、森林資源を活用する仕事を探し、今に至ります。

北海道は、豊かな森林が身近にあり、生活の中で森の恵みを活かせる環境があることが大きな魅力でした。先人達は、身近な木から自分達が使う道具を自分達で作ってきました。そんな生活がしたくて、私は北海道に来ました。

この街で私は「林業×農業×観光」支援と、一粒で三度美味しい木工特産品開発を目指しています。今回、そんな私が、木工品を通じて深川の魅力を紹介していきたいと思います!
 

①深川のお米の美味しさを伝える「こめッち木工品」

ご存知の方も多いかと思いますが、深川市は北海道有数の米どころです。「こめッち」は、JAきたそらちの深川米のキャラクターです。深川市で知らない人はいないほどの大人気キャラで、毎年10月には「こめッち新米フェスタ」も開催されます。

昨年2月より、そんな「こめッち」の木工キーホルダーを市内各所(道の駅ライスランドふかがわ、深川物産館、アグリ工房まあぶ)で販売しています。
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素材は北海道産のカバ材です。私がレーザーカッターで加工し、磨きの仕上げを一個一個手作業で行っています。ひとつ680円!カバンにつけて日々のお供にしていただけたら嬉しいです。

また、こめッちの木の置物も、イベント販売用などで作っています。
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こちらは深川市とその近郊で育った木から、私が一個一個手作りしています。シラカバやミズナラなど多種多様な木で作ることで、各々異なる木の色や肌触りを、購入された方に楽しんで頂きたいと思っています。

先日、東京のイベントでも、こめッちを知らないお客様が、「可愛い!」という理由で、こめッちの置物をご購入くださいました。これに励まされ、今後はイベントでの販売だけでなく、店舗で常時販売頂けるよう準備を進めています。

「こめッち」の愛らしさは全国に通用すると私は思っています。「こめッち」パワーで、深川米のアピールに努めて参ります。
 

②深川がフルーツ王国であることを伝える「リンゴ・サクランボ果樹の木工品」

H29果樹園地台帳によると、深川市はフルーツ農家が45戸をこえます。まさにフルーツ王国で、7月はサクランボ、8月はウメ・ブルーベリー・プラム、9月はプルーン・ブドウ、10月はリンゴ・ナシ・クリと、季節折々でフルーツ狩りが楽しめます。毎年10月開催の「ふかがわアップルフェスタ」では、深川産リンゴの試食販売や「リンゴの皮むき大会」などが行われます。

私は、剪定(せんてい:樹木の枝を切り、形を整えたり、風通しをよくしたりすること)で発生したリンゴやサクランボの木を果樹農家さんから分けて頂き、器などの木工品を作っています。果樹の木工品は色合いに味があり、木目が美しいです。
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果樹は高さが低く曲がりがあるなど建材利用は難しく、剪定で出た木は主に薪として利用されますが、農家さんが大切に育てた木を、木工品の形にして残したいと思っています。

また上の写真で下の方に写っているのは、遊び心で開発した「リンゴの木で作ったリンゴ」です。同じく深川市の地域おこし協力隊が製造に関わる「ふかがわシードル」とセットで、ふるさと納税の御礼の品になっています。
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③深川の冬を楽しもう!雪だるまの置物「雪たろうくん」

埼玉から深川に来て初めての冬、10月に雪がちらほら舞い始めた時には、本当にびっくりしてしまいました。深川は雪深い街ですが、除雪がしっかりしていることに感心しています。

毎年2月の「ふかがわ氷雪まつり」は、大すべり台や雪像コンクールなど、冬を満喫するアトラクションが盛りだくさん。ちなみに今年は2月2日(金)~4日(日)に開催されます!

ぽってりした雪だるまの置物「雪たろうくん」は、豪雪をイメージして作りました。
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本革の帽子とマフラーを巻き、キリッとした表情に「寒い冬にも負けないぞ!」という、私の思いをこめました。実は、木の鏡餅を作ろうとして、雪だるまになっていたことは、ここだけの話です。

ちなみに雪たろうくんは、贈答品として受注販売してきましたが、こめッちの置物と同様に、今年から店舗で常時販売をする予定です。
 

④お米の街の木工体験「ふかがわ箸づくり道場」

最後は、私が講師をつとめる木工品づくりの紹介です。題して地域おこし協力隊プレゼンツ ふかがわ箸づくり道場。毎月開催しております。
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ヒノキの八角箸をカンナを用いて作ります。専用道具に固定したヒノキの角棒をカンナで削っていくと、ヒノキの心地良い香りに包まれます。八角箸は、「八」の末広がりで縁起が良く、丸に近いので手に持ちやすい箸です。

これまでにも何回か実施をしていますが、市内の方だけではなく旭川の方など、幅広い方々にご参加いただいています。子供はもちろんのこと、大人も是非体験して頂きたい木工体験です。ぜひどうぞ!

会場は深川市音江町にある、アグリ工房まあぶです。

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地図データ ©2018 ZENRIN
地図データ地図データ ©2018 ZENRIN
地図データ ©2018 ZENRIN
深川ICから車で約2分。道の駅ライスランドふかがわからは車で約5分と、便利な場所にあります。まあぶの天然温泉でゆっくり、木のモノづくりに挑戦して、美味しい深川米を味わう。そんな深川の休日を楽しんでみませんか?
 

地域の方々に支えられている地域おこし活動

今回ご紹介した木工品は、全て私が木工旋盤やレーザーカッターなどを用いて作っています。器や置物は丸太から作りますので、樹皮をはぎ、ナタで割り、ノコギリで切りわけて木工旋盤へと、なかなか手間のかかる作業です。けれど、その作業の中で、人に個性があるように、木も一つ一つ違うのだなあとしみじみ思います。一つ一つの木が大切に思えてきます。

木工品づくりは特別なことではありません。木育活動として、箸づくりや生木を使う木工「グリーンウッドワーク」などの木工体験も市内で開催しています。今後も木工体験を積極的に開催し、市民の方々と一緒に、木のものづくりを楽しんでいきたいです。

そして、自分に出来ることから、先人達から受け継いできた北海道の森林資源の活用を進めていけたらと思います。

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私の日常の活動を綴った「深川市地域おこし協力隊 林業支援員ブログ」もよろしければご覧ください。
 

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