「マオイ埋もれ木の匠」は、ここがすごい!
更新日2018.08.30
こんにちは!長沼町地域おこし協力隊おじさん部の村重です。(現在長沼町の協力隊は全員がおじさんです!)
さて、今回はわが町長沼町でも知る人ぞ知る「埋もれ木の匠」をご紹介します!
中には百年、二百年と土の中でぐっすり眠っていた埋もれ木が、たまに道路工事や地盤整備で掘り出されたりします。それは長い年月の間に、土質や土中の成分といった自然の作用によって赤茶色やブルーグリーンなど実にさまざまな色彩を帯びた素材へと変化しています。
(どういう仕組みなのかよくわからないけど…)ですから、人工的な着色を一切せずともきれいな木目を活かした美しいデザインの工芸品へと生まれ変わることができるってわけです。
さて、今回はわが町長沼町でも知る人ぞ知る「埋もれ木の匠」をご紹介します!
そもそも“埋もれ木”って?
遠く開拓前の北海道はいたるところ原生林の森でした(よね?)。長沼町の東部、マオイ丘陵周辺のそんな森にも今よりたくさんの大木が生い茂っていたことでしょう。でも長い歴史のうちに、大雨による土砂崩れなどで土中深く埋もれちゃった大木があります。それを“埋もれ木”と呼ぶわけです。中には百年、二百年と土の中でぐっすり眠っていた埋もれ木が、たまに道路工事や地盤整備で掘り出されたりします。それは長い年月の間に、土質や土中の成分といった自然の作用によって赤茶色やブルーグリーンなど実にさまざまな色彩を帯びた素材へと変化しています。
(どういう仕組みなのかよくわからないけど…)ですから、人工的な着色を一切せずともきれいな木目を活かした美しいデザインの工芸品へと生まれ変わることができるってわけです。
↑埋もれ木のペン立て
実は掘り出された埋もれ木は、すぐに作品になるわけじゃありません。まずは、そのまま約2年間も自然乾燥した後に製材され、その後さらに2年から3年乾燥します。そうすることで、完全にヤニが抜け、硬く反りのない素材となります。それは、腐れなく、微生物にも侵されない超天然スーパー素材なのです。
実は掘り出された埋もれ木は、すぐに作品になるわけじゃありません。まずは、そのまま約2年間も自然乾燥した後に製材され、その後さらに2年から3年乾燥します。そうすることで、完全にヤニが抜け、硬く反りのない素材となります。それは、腐れなく、微生物にも侵されない超天然スーパー素材なのです。
↑ティッシュケース
平山さんは、北見市に生まれ工業高校を卒業後日産自動車に就職して横浜へ。その後北海道に戻り、長くコンクリート製造会社に勤め斜里町などで暮らしていらっしゃいました。そんな平山さんが長沼町に移住してこられたのは40歳のころ。
長沼に来て10年が過ぎたころ、思い切って会社を辞め、自分の技術を活かした手作り家具等の製造販売を始めました。平山さんの技術は、木工だけにとどまらず、電気や板金、溶接など何でもできちゃうのです。さらに、オーディオからアウトドアまで幅広い趣味を活かして、仲間と一緒に自宅近くの牧草地でコンサートを開いたり、白老町飛生キャンプ場に東屋を建てたりといろいろなところで活躍されました。
特にそのころブームだったカヌーを設計からすべて手作りで製作・販売し、その完成品やキットは遠く福島や九州からも受注されていました。というわけで、当時は“カヌー工房「匠」“という屋号なのでした。
マオイ埋もれ木の匠
こうした100%道産天然木の貴重な埋もれ木だけを使って寄木細工などの工芸品を生み出している匠が、今回ご紹介する平山操さん(71歳)です。平山さんは、北見市に生まれ工業高校を卒業後日産自動車に就職して横浜へ。その後北海道に戻り、長くコンクリート製造会社に勤め斜里町などで暮らしていらっしゃいました。そんな平山さんが長沼町に移住してこられたのは40歳のころ。
長沼に来て10年が過ぎたころ、思い切って会社を辞め、自分の技術を活かした手作り家具等の製造販売を始めました。平山さんの技術は、木工だけにとどまらず、電気や板金、溶接など何でもできちゃうのです。さらに、オーディオからアウトドアまで幅広い趣味を活かして、仲間と一緒に自宅近くの牧草地でコンサートを開いたり、白老町飛生キャンプ場に東屋を建てたりといろいろなところで活躍されました。
特にそのころブームだったカヌーを設計からすべて手作りで製作・販売し、その完成品やキットは遠く福島や九州からも受注されていました。というわけで、当時は“カヌー工房「匠」“という屋号なのでした。
埋もれ木作品たち
まだまだお元気な平山さんですが、歳を取って大きなものは大変だからと、最近は手作りの積み木や日用雑貨を主に制作中。例えば、ほら、このキタキツネの積木、いいでしょ!なんたって、積木は手触りとこの重さですよね。(って、画面じゃわからないか!)ちっちゃな子にはこうした天然木の素朴なあじわいを感じてもらいたいな。安心安全な天然素材100%だし。
↑埋もれ木の積木
宝石箱そのものが宝石みたいな美しい寄木デザインです。
それにしても、埋もれていただけでどうしてこんなさまざまな色合いに変化するのだろう。
宝石箱そのものが宝石みたいな美しい寄木デザインです。
それにしても、埋もれていただけでどうしてこんなさまざまな色合いに変化するのだろう。
私が欲しかったのは、この手作りスピーカー。残念ながら売約済みでした…(T_T) デザインだけでなく、音にも大変こだわる平山さんです。
埋もれ木以外に、こんなものも…!!
スピーカーといえば、おそらく家庭用オーディオとして国内最大級のこの手作りスピーカー、写真だと大きさがつかみにくいけど、重さがこれ1台でなんと240㎏。ペアで置いてあるのですが、もはや動かすのも無理!最大口径のウーファ―に美しい曲線のホーンスピーカーから出てくる迫力の音は、特に管楽器のソロをまるで演奏者が目の前に居るかのように感じさせます。
平山さんの自宅の庭にこんなものもあります!ナント、これらも殆どお一人で製作されたそうです。
このトレーラーハウスは、外見は地味に見えるかもしれませんが、実は内装は凝ったデザインで、薪ストーブも設置。まさに、夢の男の隠れ家といった感じです。こんなのを、森の中や湖畔に運んで行って趣味に没頭できたらいいだろうなあ!
このトレーラーハウスは、外見は地味に見えるかもしれませんが、実は内装は凝ったデザインで、薪ストーブも設置。まさに、夢の男の隠れ家といった感じです。こんなのを、森の中や湖畔に運んで行って趣味に没頭できたらいいだろうなあ!
さらに、立派なツリーハウスもあって、ここから見える景色がもう最高!マオイ丘陵の山麓に西向きに立っているので、遠く樽前山や恵庭岳、さらには札幌方面に至る石狩平野が一望なんです。
特に、夕陽が山々に沈む時間帯はまさに絶景。それを眺めながらのウイスキーのオン・ザ・ロックなど、まさに至福のひと時でしょう!実は、残念ながら一部床板などが傷んでおり、現在登ることができないのですが、いつか改修される日が待ち遠しいです。
特に、夕陽が山々に沈む時間帯はまさに絶景。それを眺めながらのウイスキーのオン・ザ・ロックなど、まさに至福のひと時でしょう!実は、残念ながら一部床板などが傷んでおり、現在登ることができないのですが、いつか改修される日が待ち遠しいです。
北海道の風土と時間が生んだ埋もれ木という素材を使って、丁寧な手仕事を続けておられる平山さん。お話を聞いていると、今も少年のようなキラキラした目で夢を語れる遊び心満載の素敵なおじさんです。特に自分が子どものころの破天荒だった親父さんのエピソードには大笑い間違いなしです。
なお、平山さんの作った積み木やティッシュケースなどの作品は、直接ご自宅へ行くか、ハンドメイド通販サイトCreemaで購入可能です。なお、ご自宅を訪ねる場合は、必ず事前に連絡を入れてくださいね。
なお、平山さんの作った積み木やティッシュケースなどの作品は、直接ご自宅へ行くか、ハンドメイド通販サイトCreemaで購入可能です。なお、ご自宅を訪ねる場合は、必ず事前に連絡を入れてくださいね。
マオイ埋もれ木工房「匠」
100%北海道産の天然埋もれ木を使用した製品を製造、販売している。
- 住所
- 夕張郡長沼町東11線南5番地
- 電話番号
- 090-1644-1278
- 営業日、休業日
- 不定期
- 駐車場
- 有
- その他
- 見学や購入ご希望の場合は、必ず事前にご連絡ください。
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