【 そらち蕎麦紀行 ∽ 壱食い目 】牡丹そばと鴨肉とあか牛 ~ 浦臼「わか杉」 ~
更新日2020.11.26
新そばが食べたい・・・
今年もちらりちらりと雪が降る季節がやってきました。
空知地域はもうすぐ白一色の季節になりますが、雪の降り始めのこの季節、個人的にいつも思い出す場面があります。
以前、フジテレビで放送されていた「鬼平犯科帳」という時代劇のエンディングで、ジプシーキングスのフラメンコギターの音色とともに、江戸の四季の様子が流れるのですが、最後に雪がちらつく夜の江戸の街角の「二八そば」という提灯の屋台で、町人が寒そうにそばをすする場面があるんです。
そのそばが何とも旨そうで、私の中でトラウマ的に「二八そば=うまい、初雪」という刷り込みができてしまいました。そして今年もちらちら降る雪を見て、「やばい、二八そばが食べたい」という衝動が抑えられなくなってしまいました。
ましてやこの時期は新そばがおいしい季節。そば自体は食べようと思えばどこででも食べられますが、せっかくですから、何かスペシャルなものを食べてみたいですね。
空知地域はもうすぐ白一色の季節になりますが、雪の降り始めのこの季節、個人的にいつも思い出す場面があります。
以前、フジテレビで放送されていた「鬼平犯科帳」という時代劇のエンディングで、ジプシーキングスのフラメンコギターの音色とともに、江戸の四季の様子が流れるのですが、最後に雪がちらつく夜の江戸の街角の「二八そば」という提灯の屋台で、町人が寒そうにそばをすする場面があるんです。
そのそばが何とも旨そうで、私の中でトラウマ的に「二八そば=うまい、初雪」という刷り込みができてしまいました。そして今年もちらちら降る雪を見て、「やばい、二八そばが食べたい」という衝動が抑えられなくなってしまいました。
ましてやこの時期は新そばがおいしい季節。そば自体は食べようと思えばどこででも食べられますが、せっかくですから、何かスペシャルなものを食べてみたいですね。
ご存じ空知はそばの一大産地!
鬼平犯科帳の二八そばがどこのそば粉かは知るよしもありませんが、北海道はそばの一大産地。都道府県別ではダントツの作付面積を誇り、上川管内の幌加内町(元空知支庁管内)を始め、全国に名だたるそば産地が名を連ねていますが、ここ空知もそばの一大名産地です。
深川市はそば生産量道内第2位ですし、沼田町、北竜町、新十津川町など、主に北空知、中空知を中心にそばの生産地が広がっています。
うまいそば粉があれば、当然うまいそば屋もあるわけで、管内あちこちに個性的なそばの名店があります。今回、スペシャルなそばを求めてネットを彷徨っていると、浦臼町に「牡丹そば」というそばがあるのを知りました。
そういえば浦臼町は最近ワイナリーで有名ですが、「そば祭り」も有名な地域。いいそば屋があるに違いないので、早速訪れることにしました。
深川市はそば生産量道内第2位ですし、沼田町、北竜町、新十津川町など、主に北空知、中空知を中心にそばの生産地が広がっています。
うまいそば粉があれば、当然うまいそば屋もあるわけで、管内あちこちに個性的なそばの名店があります。今回、スペシャルなそばを求めてネットを彷徨っていると、浦臼町に「牡丹そば」というそばがあるのを知りました。
そういえば浦臼町は最近ワイナリーで有名ですが、「そば祭り」も有名な地域。いいそば屋があるに違いないので、早速訪れることにしました。
牡丹そばの名店「わか杉」
目指したのは、浦臼町役場に程近い御食事処「わか杉」さん。国道275号線に面していますが、看板が控えめなので、知らない人はちょっと注意が必要です。
お隣はこれまた喫茶店の名店「館」さん(訪れた日は定休日)ですので、なかなかなランチスポットではないでしょうか。
お隣はこれまた喫茶店の名店「館」さん(訪れた日は定休日)ですので、なかなかなランチスポットではないでしょうか。
緑ののれんをくぐると、昭和レトロな店内が広がります(写真を撮り忘れました・・)。
ちょうど昭和50年代のおばあちゃんちに来たような感じで、その世代には何より落ち着く雰囲気です。カウンターの他に小上がりが個室で3つあり、入り口近くの小上がりに陣取ります。
「寒かったらストーブ付けてくださいね~」と声をかけてくれたので、小さなポータブルの石油ファンヒーターに火を付けます。早速メニューを見ると、今日のお目当ての牡丹そばの説明書きを発見しました。
牡丹そばは、現在主力の「キタワセソバ」の前に栽培されていた古い品種で、現在では生産量が少なくなっていますが、そばの香りが高く、甘みが強いのが特徴とのこと。浦臼町では現在も町内で生産を行っているとのことで、その貴重な浦臼産牡丹そばの二八そばを提供するのが、ここ「わか杉」さんです。
メニューを拝見すると、一番人気は暖かい「鴨南蛮」、2番人気が「鴨せいろ」、3番人気は浦臼町のもう一つの名産品「あか牛」を使った「肉そば」だそうです。そのほか丼ものやそばと丼のセットメニューなどもあります。
この辺は鴨がおいしい地域なのでかなり迷いましたが、同行者が「鴨せいろ」をチョイスしたので、私は3番人気の「肉そば」をチョイスしました。うーん、楽しみです。
どうですか、このビジュアル。食べ応えのありそうな手打ち麺に、大盛りの牛肉。そこに大根おろしと糸とうがらしのこの迫力。予想を上回るビジュアルに圧倒されます。
まずは肉をかき分けそばを一口。確かに甘みが強く、そばの香りが立ちます。少し切れやすいですが、しっかりとした食感の手打ち麺が絶妙です。
次に大根おろしをつゆに溶かしつつ、肉とともにもう一口。柔らかいけどしっかり赤肉のうまみがありますし、つゆにも牛肉の旨みエキスが溶け出している感じです。
そして、こちらが同行者の「鴨せいろ」です。少しだけ味見させてもらいましたが、旨みしかない鴨のつけだれが絶妙。そこに牡丹そばにわさびを少し付けて食すると、よりそばの味をダイレクトに感じられるだけでなく、鴨の旨みとそばの香りが際立ちます。
次回訪問の際はこっちと決めました。同行者も「想像していたより数倍おいしい」と絶賛です。浦臼産牡丹そばと地元食材の組み合わせの実力を実感しました。
空知にはこんなそばの名店がいっぱいあります。そばの美味しさはもちろん、空知ならではの食材と組み合わされる様々なそばを、また探してみたいと思います。
まだまだ浦臼でお立ち寄り
おいしい牡丹そばを食べ大満足ではありますが、もう一カ所、気になるスポットがあったので、少し足を伸ばすことにしました。
わか杉さんから国道275号線を北上すると、ほどなく風光明媚な鶴沼公園と道の駅つるぬまに着きますが、今日の目当てはそのちょっと手前にあります。
わか杉さんから国道275号線を北上すると、ほどなく風光明媚な鶴沼公園と道の駅つるぬまに着きますが、今日の目当てはそのちょっと手前にあります。
道の駅のとなりに浦臼神社があるのですが、その手前にあるのが、この焼き鳥屋さん。
8月に当協議会のフェイスブックページ「おいでよ!空知」に紹介されていて、道路脇で煙をもくもくと上げているお店のビジュアルがどうにも気になり、9月に一度訪問したのですが、その際は休業中(今考えると改装中)。今回リベンジで再訪です。
ネットの評判がよく、結構待つことも多いとのこと。今回待ち時間覚悟で訪問しましたが、ちょうど開店直後だったこともあり、15分ほどの待ち時間でできるとのこと。ラッキーです。
そうはいってもただ車で待っているのも暇なので、すぐ近くの浦臼神社に行ってみることにしました。
浦臼神社の記事はこちら
浦臼神社は春にはカタクリの群生が見られ、多くの人が訪れます。旧札沼線跡を超え階段を上ると神社の社が見えます。この時期ですので、誰もいないかなと思いましたが、自然観察の先客が2名いらっしゃいました。
せっかくですので簡単にお参りして、来た階段を戻りますが、この階段がなかなかの高度と傾斜で、しかもこの時期は落ち葉が積もって少しでも油断すると滑る危険もあります。更に私は高所恐怖症。完全無欠のへっぴり腰で何とか無事に戻ってくると、ちょうど焼き鳥が焼き上がっていました。
美味しそうですよね!これで全品1本100円。
実食してみると、味濃いめですが、それがうまい。ビールに合わせると最高そうですが、この日は車なので、そのままあっという間に食べてしまいました。
買うときに電話で「20本」とか注文が来ていたので、地元の人気店なのでしょうね。詳しい情報は分からないのですが、通りかかったら、是非お試ししてみてはどうでしょうか。
今回は幻の牡丹そばを目的に浦臼を巡りましたが、ちょっと足を伸ばすだけで、魅力的なスポットが点在しているのが、ここ空知の魅力。
これからも空知のそばの魅力とともに、地域の魅力も一緒に紹介していければと思います。
それでは。
食事処 わか杉
「幻のそば」といわれ、味と香りが強い「牡丹そば」を使用した二八そばを提供しています。つゆの甘みとコクと相まって、他品種とは明らかに違う味わいを楽しむことができます。
- 所在地
- 浦臼町ウラウスナイ183−33
- 連絡先
- 0125-67-3882
- 営業時間
- 11:00~14:00
17:00~22:00
- 休業日
- 月曜日
- 駐車場
- 有
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