歴史を受け継ぎながら、地域のために品質の高いブドウを作り続ける2代目農場長【鶴沼ワイナリー】
更新日2020.07.09
みなさん、こんにちは。
空知ワイナリーの紹介も今回で3回目になりました。
今回は、先輩方が築いてきた歴史を受け継ぎながら、北海道のため、地域のために品質の高いブドウを作り続けている「鶴沼ワイナリー」をご紹介します。
嶌村氏は、旧西ドイツを訪れた際、ドイツのブドウ品種ならば寒冷地の北海道にも根ざすことができるのではないかと考え、ドイツのライン川のイメージと重なった空知管内浦臼町鶴沼の石狩川沿いの丘陵地で欧州系ブドウ品種の栽培を始めました。
開墾当初の総敷地面積は11haでしたが、50年近く経つ今は447haまで広がり、ミュラー・トゥルガウやバッカス、ロンドなど40品種もの栽培を行っています。
醸造は小樽で行っており、夏は醸造スタッフが鶴沼の地へ、冬は栽培スタッフが小樽へ赴き、分業制の中でも相互の現場を理解し合いワイン造りを行っています。
空知ワインアカデミーは令和2年6月9日(火)、10日(水)に空知総合振興局主催で実施した、既に空知管内でワイン造りに携わっている方々の栽培や醸造技術などの底上げと、コミュニティの構築を目的とした事業です。
そこで、鶴沼ワイナリーの齋藤浩司さんには、YAMAZAKI WINERYの山﨑太地さんとご一緒に講師としてそれぞれの圃場で、栽培に適するための土壌づくりや、樹勢を見ながらの芽欠き、剪定作業の仕方、栽培品種の選択方法など圃場の特性も踏まえて説明いただきました。
説明の一例として、次の写真は傾斜のある圃場の先に明渠排水路を造成したものです。土壌の水分が傾斜によって排水されるという仕組みです。
空知ワイナリーの紹介も今回で3回目になりました。
今回は、先輩方が築いてきた歴史を受け継ぎながら、北海道のため、地域のために品質の高いブドウを作り続けている「鶴沼ワイナリー」をご紹介します。
鶴沼ワイナリーとは?
鶴沼ワイナリーは小樽に本社を構える北海道ワイン(株)の直轄農場です。その歴史は1972年に創業者嶌村氏がブドウ畑の開墾に着手したことから始まります。嶌村氏は、旧西ドイツを訪れた際、ドイツのブドウ品種ならば寒冷地の北海道にも根ざすことができるのではないかと考え、ドイツのライン川のイメージと重なった空知管内浦臼町鶴沼の石狩川沿いの丘陵地で欧州系ブドウ品種の栽培を始めました。
開墾当初の総敷地面積は11haでしたが、50年近く経つ今は447haまで広がり、ミュラー・トゥルガウやバッカス、ロンドなど40品種もの栽培を行っています。
醸造は小樽で行っており、夏は醸造スタッフが鶴沼の地へ、冬は栽培スタッフが小樽へ赴き、分業制の中でも相互の現場を理解し合いワイン造りを行っています。
空知ワインアカデミーの講師もしている齋藤農場長
空知ワインアカデミーとはなんぞや?とおもわれると思います。空知ワインアカデミーは令和2年6月9日(火)、10日(水)に空知総合振興局主催で実施した、既に空知管内でワイン造りに携わっている方々の栽培や醸造技術などの底上げと、コミュニティの構築を目的とした事業です。
そこで、鶴沼ワイナリーの齋藤浩司さんには、YAMAZAKI WINERYの山﨑太地さんとご一緒に講師としてそれぞれの圃場で、栽培に適するための土壌づくりや、樹勢を見ながらの芽欠き、剪定作業の仕方、栽培品種の選択方法など圃場の特性も踏まえて説明いただきました。
説明の一例として、次の写真は傾斜のある圃場の先に明渠排水路を造成したものです。土壌の水分が傾斜によって排水されるという仕組みです。
次は、圃場の写真です。写真奥に先ほどの明渠排水路があります。美味しいワインを作るためには高品質なブドウが不可欠であり、そのためにはブドウの樹が生育しやすい整った土壌にする必要があります。
ワイナリーやヴィンヤード、研究機関等の方々合わせて約30人にご参加いただきました。
また、「今の圃場は、先代たちが土壌づくりをしてくれたものであり、自分たちは恩恵を受けているだけ。100年後の人たちにとっても、今の自分たちのことを歴史の1ページとして思いを馳せてくれると嬉しい。」と、先代からの歴史と次世代への想いについて語ってくれました。
では、齋藤農場長とはどんな方?
自社の圃場や実施している内容などを空知ワインアカデミー参加者に丁寧に説明してくれる鶴沼ワイナリーの2代目農場長である齋藤浩司さん。なぜこんなにもいろいろな人やものに協力してくれるのか話を聞くと、「北海道ワイン(株)の社是『北海道ワインは北海道に必要な会社となります。感謝と誠実を心に。』に感銘を受け、それを信条に自分の会社だけが良いということではなく、北海道にあって良かったという会社にしたくて。お金儲けとして働くのではなく、地域のためになることをしたい。それがやりがい。その方が楽しいでしょ?結果として、いろいろなものに協力という形につながっているだけなんです。」とはにかみながらも答えてくれました。また、「今の圃場は、先代たちが土壌づくりをしてくれたものであり、自分たちは恩恵を受けているだけ。100年後の人たちにとっても、今の自分たちのことを歴史の1ページとして思いを馳せてくれると嬉しい。」と、先代からの歴史と次世代への想いについて語ってくれました。
鶴沼ワイナリーのワインについて
鶴沼農場で収穫されたブドウだけを使用して作られた『鶴沼シリーズ』は、ブドウを収穫した翌年ではなく1年寝かせてからリリースするため、2019ヴィンテージは2021年にお披露目となります。ただし、農場限定販売の2019ヴィンテージについては自社農場に併設しているワイン直売所でのみ、2020年7月頃に発売を予定しているとのことなので、気になる方はチェックしてみてください。
農場限定販売の2019ヴィンテージの画像はこちら
せっかくなので、もう1本ワインの紹介をしますね。
「鶴沼ミュラー・トゥルガウ 2017」
鶴沼ワイナリーの第一号ワインの品種である「ミュラー・トゥルガウ」の2017ヴィンテージは、香り高くジューシーな果実味と爽やかな酸味が感じられる軽快な辛口となっています。根菜や豚肉など食材の持つ甘みを僅かな塩味で引き立てたような繊細な料理とのマリアージュがおすすめです。ぜひ、浦臼町産のジャガイモやカボチャなどと一緒に楽しんでください。
鶴沼ミュラー・トゥルガウ 2017の画像はこちら
「鶴沼ミュラー・トゥルガウ 2017」
鶴沼ワイナリーの第一号ワインの品種である「ミュラー・トゥルガウ」の2017ヴィンテージは、香り高くジューシーな果実味と爽やかな酸味が感じられる軽快な辛口となっています。根菜や豚肉など食材の持つ甘みを僅かな塩味で引き立てたような繊細な料理とのマリアージュがおすすめです。ぜひ、浦臼町産のジャガイモやカボチャなどと一緒に楽しんでください。
鶴沼ミュラー・トゥルガウ 2017の画像はこちら
最後に…
鶴沼ワイナリーの自社農場に併設しているワイン直売所について紹介します。夏季と冬季で営業時間が僅かに異なりますのでご注意ください。
営業時間
夏季(4月中旬~10月) 9:00~16:00
冬季(11月~4月中旬) 9:00~15:30
※土日祝日やお盆等の時期の営業はまちまちですので、(有)鶴沼ワイナリーへ直接お問い合わせください。
数に限りはありますが、先ほど紹介した農場限定販売2019ヴィンテージ以外にも、直売所でしか手に入らない農場限定販売の2018ヴィンテージも置いてありますよ。
新型コロナウイルス感染症の状況をみながら、ぜひ、鶴沼ワイナリーへ遊びに行きましょう。
北海道ワイン(株)のホームページからもワインの購入ができますので、こちらもご覧ください♪
ホームページ→ https://www.hokkaidowine.com/shop/index.shtml
夏季(4月中旬~10月) 9:00~16:00
冬季(11月~4月中旬) 9:00~15:30
※土日祝日やお盆等の時期の営業はまちまちですので、(有)鶴沼ワイナリーへ直接お問い合わせください。
数に限りはありますが、先ほど紹介した農場限定販売2019ヴィンテージ以外にも、直売所でしか手に入らない農場限定販売の2018ヴィンテージも置いてありますよ。
新型コロナウイルス感染症の状況をみながら、ぜひ、鶴沼ワイナリーへ遊びに行きましょう。
北海道ワイン(株)のホームページからもワインの購入ができますので、こちらもご覧ください♪
ホームページ→ https://www.hokkaidowine.com/shop/index.shtml
鶴沼ワイナリー直売所
直売所でしか買えない限定のワインが揃ってます。
- 住所
- 浦臼町字於札内428−17
- 電話番号
- 0125-68-2646
- 営業時間
- 夏季(4月中旬~10月) 9:00~16:00
冬季(11月~4月中旬) 9:00~15:30
※土日祝日は要問い合わせ
- 駐車場
- 有
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