浦臼町を中心とした広域観光へ 浦臼町地域おこし協力隊 荒尾さおりさん
更新日2026.04.16
こんにちは。空知初心者です。
空知に来て3年目を迎えました。
過去4回「空知麺紀行」という記事をお送りしたとおり、
沢山の美味しい麺料理との出会いがありました(笑)が、
素敵な方々との出会いも多くありました。
そんな方々を「そらち・デ・ビュー」で紹介できればと思います。
今回お話を伺ったのは、浦臼町で地域おこし協力隊として活動する荒尾さおりさんです。
令和6年7月に浦臼町地域おこし協力隊に着任。着任後早々、町内の観光コンテンツを町内外の方々に体験してもらうツアーを開催し、令和7年9月には浦臼町を訪れる人向けの観光拠点としてカフェ「晴耕雨読」※1をオープンしました。
同時期には空知総合振興局開催のFAMトリップ※2にも協力いただくなど、空知観光のキーパンソンとして活躍されています。
なぜ、荒尾さんが観光に興味を抱き、浦臼町にやってきたのか。
そして、どのような将来を見据えているのか-。
最後までお付き合いいただければ幸いです。
<過去「空知麺紀行」の記事はこちら>
・空知麺紀行~空知の「あったかグルメ」を求めて~
・空知麺紀行第2弾~空知の「あったかグルメ」を求めて~
・空知麺紀行第3弾~空知の美味しい麺グルメを求めて~
・空知麺紀行第4弾~空知の色々な麺グルメを求めて~
※1:晴耕雨読:現在移転のため休業しており、再開に向けて準備中。
※2:FAMトリップ:観光地の誘致促進を目的に、旅行会社やメディア、インフルエンサーを現地に招へいし観光スポットやサービスを体験してもらってその魅力を伝えるプロモーション。
空知に来て3年目を迎えました。
過去4回「空知麺紀行」という記事をお送りしたとおり、
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素敵な方々との出会いも多くありました。
そんな方々を「そらち・デ・ビュー」で紹介できればと思います。
今回お話を伺ったのは、浦臼町で地域おこし協力隊として活動する荒尾さおりさんです。
令和6年7月に浦臼町地域おこし協力隊に着任。着任後早々、町内の観光コンテンツを町内外の方々に体験してもらうツアーを開催し、令和7年9月には浦臼町を訪れる人向けの観光拠点としてカフェ「晴耕雨読」※1をオープンしました。
同時期には空知総合振興局開催のFAMトリップ※2にも協力いただくなど、空知観光のキーパンソンとして活躍されています。
なぜ、荒尾さんが観光に興味を抱き、浦臼町にやってきたのか。
そして、どのような将来を見据えているのか-。
最後までお付き合いいただければ幸いです。
<過去「空知麺紀行」の記事はこちら>
・空知麺紀行~空知の「あったかグルメ」を求めて~
・空知麺紀行第2弾~空知の「あったかグルメ」を求めて~
・空知麺紀行第3弾~空知の美味しい麺グルメを求めて~
・空知麺紀行第4弾~空知の色々な麺グルメを求めて~
※1:晴耕雨読:現在移転のため休業しており、再開に向けて準備中。
※2:FAMトリップ:観光地の誘致促進を目的に、旅行会社やメディア、インフルエンサーを現地に招へいし観光スポットやサービスを体験してもらってその魅力を伝えるプロモーション。
高知から豊かな自然に惹かれ北海道へ…
荒尾さんは高知県の最西端に位置する、足摺(あしずり)岬で有名な土佐清水市のご出身です。
「生まれた年に地元地域が国立公園に指定されました。漁業と観光の町で、高校生になると繁忙期にはホテルやレストランのバイトに行っていて、観光に興味がありました」
と話す通り、荒尾さんにとって観光は常に身近な存在だったようです。
そんな思いを抱きつつも、地元で医療秘書の仕事に就いた荒尾さん。
出張で全国を訪れることになりますが、その中でも特に北海道の豊かな自然に惹かれたそうで、平成6年に札幌市へ移住します。
札幌市では、ピアノ講師のほかホテルで人事・総務の業務に従事し、法律系事務所にも勤めました。
「地方での起業を考えていました。人事や総務での業務は従業員の雇用に役立ち、ホテルであれば観光も学べます。起業には法律的な知識も必要ですし」
との考えで、将来を見据えた日々を過ごされていたそうです。
そうした中、荒尾さんは積丹観光協会が事務局長を募集していることを知ります。
積丹町と土佐清水市はロケーションも似ており、漁業と観光が主要産業という点も同じだったことが決め手となり、事務局長に応募します。そして、令和4年4月に着任し、荒尾さんと観光との関わりが本格的に始まります。
「着任1カ月後に協会内で物販を始めることが決まっていましたが、何を販売するかが決まっていない状態でした。商品選びはもちろん販売を軌道に乗せることが重要で、かなり忙しかったですね」
と懐かしそうに振り返ります。
物販を軌道に乗せつつ、観光振興も同時並行で進めなければなりませんでしたが、荒尾さんが観光振興の手段として目をつけたのは「AT(アドベンチャートラベル)」※3でした。
というのも、令和5年9月に「ATWS(アドベンチャートラベル・ワールドサミット)※4 2023」が札幌で開催されるため、当時観光業界ではATへの関心が高まっていたほか、荒尾さん自身がサイクリングを趣味としていたためATに着目するようになり、ATで積丹の観光を盛り上げようと奔走します。
その一環で、令和6年3月に後志総合振興局と一緒にFAMトリップを開催し、積丹の歴史と文化に触れ、冬ならではの体験ができるツアーになるよう旅程を組み立てました。
ツアー内容は、板で雪を滑る体験や黄金岬をスノーシューで歩き朝日を見るツアーなどを行ったほか、積丹町寺町地区のお寺で、地域の歴史を学び、写経体験も実施しました。
参加した旅行会社からは「積丹の冬の自然の魅力と歴史を楽しめるツアーだ」といった声が寄せられたそうです。
「生まれた年に地元地域が国立公園に指定されました。漁業と観光の町で、高校生になると繁忙期にはホテルやレストランのバイトに行っていて、観光に興味がありました」
と話す通り、荒尾さんにとって観光は常に身近な存在だったようです。
そんな思いを抱きつつも、地元で医療秘書の仕事に就いた荒尾さん。
出張で全国を訪れることになりますが、その中でも特に北海道の豊かな自然に惹かれたそうで、平成6年に札幌市へ移住します。
札幌市では、ピアノ講師のほかホテルで人事・総務の業務に従事し、法律系事務所にも勤めました。
「地方での起業を考えていました。人事や総務での業務は従業員の雇用に役立ち、ホテルであれば観光も学べます。起業には法律的な知識も必要ですし」
との考えで、将来を見据えた日々を過ごされていたそうです。
そうした中、荒尾さんは積丹観光協会が事務局長を募集していることを知ります。
積丹町と土佐清水市はロケーションも似ており、漁業と観光が主要産業という点も同じだったことが決め手となり、事務局長に応募します。そして、令和4年4月に着任し、荒尾さんと観光との関わりが本格的に始まります。
「着任1カ月後に協会内で物販を始めることが決まっていましたが、何を販売するかが決まっていない状態でした。商品選びはもちろん販売を軌道に乗せることが重要で、かなり忙しかったですね」
と懐かしそうに振り返ります。
物販を軌道に乗せつつ、観光振興も同時並行で進めなければなりませんでしたが、荒尾さんが観光振興の手段として目をつけたのは「AT(アドベンチャートラベル)」※3でした。
というのも、令和5年9月に「ATWS(アドベンチャートラベル・ワールドサミット)※4 2023」が札幌で開催されるため、当時観光業界ではATへの関心が高まっていたほか、荒尾さん自身がサイクリングを趣味としていたためATに着目するようになり、ATで積丹の観光を盛り上げようと奔走します。
その一環で、令和6年3月に後志総合振興局と一緒にFAMトリップを開催し、積丹の歴史と文化に触れ、冬ならではの体験ができるツアーになるよう旅程を組み立てました。
ツアー内容は、板で雪を滑る体験や黄金岬をスノーシューで歩き朝日を見るツアーなどを行ったほか、積丹町寺町地区のお寺で、地域の歴史を学び、写経体験も実施しました。
参加した旅行会社からは「積丹の冬の自然の魅力と歴史を楽しめるツアーだ」といった声が寄せられたそうです。
スノーシューの様子(荒尾さん提供)
※3:AT(アドベンチャートラベルとは)
一般的に『アクティビティ』『自然』『異文化体験』の3つの要素のうち、2つ以上を組み合わせた旅行形態と定義される。
※4:ATWS(アドベンチャートラベル・ワールドサミット)
ATTA(アドベンチャー・トラベル・トレード・アソシエーション)が主催する世界最大のATイベント。世界中の約60カ国から旅行会社やメディア、ツアーオペレーター、アウトドアメーカー、政府観光局、観光協会、DMOなど約800人の関係者が参加し、期間中にATツアー体験や講演会、セミナー、商談会等が行われる。
(※3、※4とも北海道観光局HPより:https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/kkd/133558.html)
一般的に『アクティビティ』『自然』『異文化体験』の3つの要素のうち、2つ以上を組み合わせた旅行形態と定義される。
※4:ATWS(アドベンチャートラベル・ワールドサミット)
ATTA(アドベンチャー・トラベル・トレード・アソシエーション)が主催する世界最大のATイベント。世界中の約60カ国から旅行会社やメディア、ツアーオペレーター、アウトドアメーカー、政府観光局、観光協会、DMOなど約800人の関係者が参加し、期間中にATツアー体験や講演会、セミナー、商談会等が行われる。
(※3、※4とも北海道観光局HPより:https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/kkd/133558.html)
積丹町から浦臼町へ
積丹町観光協会の事務局長の任期はあと1年ありましたが、ATのFAMトリップを実施し、手応えを感じていた荒尾さんは、他の地域でも観光振興に取り組んでみたいと考えるようになりました。
そうした中、浦臼町で地域おこし協力隊を募集していると知り、浦臼町へ興味を抱くようになりました。そして、“あること”が浦臼町と荒尾さんを結びつけ、地域おこし協力隊に応募することとなります。
“あること”とは、浦臼町は坂本龍馬の甥である坂本直寛など土佐の人たちにより拓かれた町だということ。高知県出身の荒尾さんは浦臼町に強い縁を感じたそうです。
令和6年7月に浦臼町地域おこし協力隊に着任した荒尾さんは、早速観光コンテンツづくりに着手します。ATの考えを引き続き取り入れ、同年9月には蕎麦打ち体験とマウンテンバイクで25㎞をサイクリングしながら浦臼開拓の歴史を探訪するツアーを実施しました。町内外から8名が参加し、収穫前の美しい田園風景などを満喫していただいたそうです。
そうした中、浦臼町で地域おこし協力隊を募集していると知り、浦臼町へ興味を抱くようになりました。そして、“あること”が浦臼町と荒尾さんを結びつけ、地域おこし協力隊に応募することとなります。
“あること”とは、浦臼町は坂本龍馬の甥である坂本直寛など土佐の人たちにより拓かれた町だということ。高知県出身の荒尾さんは浦臼町に強い縁を感じたそうです。
令和6年7月に浦臼町地域おこし協力隊に着任した荒尾さんは、早速観光コンテンツづくりに着手します。ATの考えを引き続き取り入れ、同年9月には蕎麦打ち体験とマウンテンバイクで25㎞をサイクリングしながら浦臼開拓の歴史を探訪するツアーを実施しました。町内外から8名が参加し、収穫前の美しい田園風景などを満喫していただいたそうです。
浦臼開拓の歴史を探訪するツアーの様子(荒尾さん提供)
また、このツアーに参加した方々から、町内で休める施設があればいいという声があり、以前より町外から訪れた人向けの観光施設の必要性を感じていた荒尾さんは、クラウドファンディングで開業費用を調達し、令和7年9月に晩生内(おそきない)地区にカフェ「晴耕雨読」をオープンさせました。
「晩生内地区も高知の方々が開拓した地域。そういった縁で高知出身の私に対して、地域の皆さんにご協力いただきオープンすることができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」
「晩生内地区も高知の方々が開拓した地域。そういった縁で高知出身の私に対して、地域の皆さんにご協力いただきオープンすることができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」
浦臼町だけではなく周辺市町と連携した観光へ
荒尾さんは、令和7年9月に空知総合振興局が開催したFAMトリップに協力しますが、このツアーは、浦臼町だけではなく隣接する月形町、新十津川町を1日で回るプランでした。
「浦臼町だけではなく、3つの町を回ることでツアーの満足度が上がった」と振り返り、「広域連携の重要性を感じた」と話します。
「浦臼町だけではなく、3つの町を回ることでツアーの満足度が上がった」と振り返り、「広域連携の重要性を感じた」と話します。
空知総合振興局主催FAMトリップの様子
現在、日本各地でロングトレイル※5の整備が進み、ゆっくり観光を楽しむという動きが出てきていることから、将来はロングトレイルを柱に周辺市町が連携し、一体となって観光振興を進めていけたらというビジョンを荒尾さんは描きます。
ただ、広域連携を模索する中でも、忘れないのは地元浦臼町への感謝の気持ちです。
「お世話になっている浦臼に恩返しの意味も込め、浦臼を中心とした観光を進めていきたい」
浦臼町を中心とした広域連携を模索する荒尾さんの取り組みは、これからも慌ただしく続いていきそうです。
※5:ロングトレイル:長く歩く旅を楽しむために造られた長距離歩道
「お世話になっている浦臼に恩返しの意味も込め、浦臼を中心とした観光を進めていきたい」
浦臼町を中心とした広域連携を模索する荒尾さんの取り組みは、これからも慌ただしく続いていきそうです。
※5:ロングトレイル:長く歩く旅を楽しむために造られた長距離歩道
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