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小林酒造と道内酒蔵による夢のコラボ企画 ~酒蔵コラボプロジェクト 飲み比べ(後編)~

こんにちは、あぐり男子です。

先週は小林酒造による「酒蔵コラボプロジェクト」について前編という形でご紹介しましたが、今回の後編では残る2本と、空知で生産されている酒米品種についてご紹介します。

前編はこちら


今回ご紹介する2本についても、コラボ先酒蔵の個性が醸し出されたお酒でとてもおいしかったです。
それでは最後までご覧ください!
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なお、前編でも前置きしましたが、味わいについてはあくまでも私個人の感想です。
実際の味は是非買って確かめてください!

小林酒造×福司酒造

福司酒造は釧路市にて大正8年(1919年)に酒類・食料品の卸売業として創業し、大正11年(1922年)から酒造りを行っている酒蔵です。
「福司(ふくつかさ)」という名は、日本古来の縁起の特徴・福(幸)を司る、福を招く・幸を呼ぶ酒等の願いを込めて命名されました。

仕込み水は北海道・道東の大自然で濾過された伏流水を使用しています。
日々新たな試みを続けている酒蔵で、白麹を使ったお酒やヨーグルト風味のお酒などはあぐり男子も虜になってしまうほどです。

さて、“北の錦”小林酒造とのコラボの結果、どのようなお酒に仕上がったのでしょうか?
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一口飲んだ感想としては、甘すぎずまろやかな味わいです。
ニュートラルな感じでクセはなく、どのような料理にも合わせやすいような気がします。
福司酒造が志向する「良いお酒」が、このコラボ酒においても表現できていると思いました。

小林酒造×三千櫻酒造

元々は岐阜県中津川市(旧福岡町)にて明治10年(1877年)に創業した酒蔵ですが、酒蔵の老朽化と気候変動によって良い酒造りが難しくなっていたところ、東川町が公設民営型酒蔵を公募しているとの話を聞いて北海道への移転を決断。2020年から東川町にて、大雪山の雪解け水を仕込み水に用い、地元東川町のほか道産酒米を使って酒造りを行っています。

なお、「三千櫻(みちざくら)」とは、酒造りを始めた山田三千介(みちすけ)の名にちなんで名付けられたとのことです。
杜氏・社長の山田さんは、道内外様々な酒米を使ってきたこともあり、それぞれの酒米の特長を活かした酒造りをされています。
さて、今回のコラボ酒はどのような仕上がりになったのでしょうか?
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一口飲んだ感想としては、ふわっと広がる甘さで酸度は低め、とても飲みやすい仕上がりです。 
若い人向けにも好まれる味わいと感じました。
このお酒は日本酒初心者にもおすすめできそうです。

4本飲み終えての感想

どのお酒もそれぞれの酒蔵の特長が表現されており、「同じ酒米、同じ麹を使ってもその土地の水や環境によって味わいは異なる」ということを、今回の飲み比べで改めて体感しました。
ただ、コラボ先酒蔵のお酒の特長は出ていても、やはり各酒蔵定番のお酒と比べると味わいは微妙に異なっているので、そこが今回の小林酒造とのコラボならではの相乗効果かと思います。

期間限定販売のお酒ですので、気になった方は急いでお買い求めください。
(今回は火入れを行っていないしぼりたて生酒での飲み比べでしたが、4月からは火入れ後の酒が販売されるとのことです)

また、新たな蔵「八番蔵」で醸した北の錦がこれまでの味わいからどのように変化するのかについても気になりますので発売を楽しみにしたいと思います。
さて、飲み比べ記事も書いたことだし、生酒なので早めに飲みきってしまいましょう!
どのお酒も「飲まさる」ので今宵もいい感じにほろ酔い気分になりそうです。

空知で生産されている酒米品種について

おっと、お酒を目の前にうっかり忘れてしまいました。。。
ここまで小林酒造の酒蔵プロジェクトについてご紹介しましたが、空知で作られている酒米品種についても紹介させてください。

空知は道内一の「米どころ」ですが、皆さんがいつも食べられている「ゆめぴりか」に代表される主食用米以外にも様々な用途の米が生産されています。酒米もその一つとなります。

現在、空知で生産されている酒米は次の3品種となります。

吟風(ぎんぷう)
道産酒米が注目され始めたきっかけとなった品種で平成12年(2000年)にデビューしました。
傾向としては、芳醇な香りの酒が醸されます。
今回の酒蔵コラボプロジェクトでもこの品種が用いられています。
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彗星
吟風と「初雫」という酒米を掛け合わせて開発した品種で平成18年(2006年)にデビューしました。
良い酒米に求められる「低タンパク」、「大粒で吸水性が良い」を実現した品種となります。
傾向としては、淡麗な味わいの酒が醸されます。
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きたしずく
道外の酒米品種「雄町」と道産主食用米品種「ほしのゆめ」を掛け合わせたものにさらに「吟風」を掛け合わせて開発した品種です。平成26年(2014年)にデビューしました。
酒米に求められる品質を持ちながらも耐冷性が高く安定生産が可能な品種となっています。
傾向としては、雑味が少なく柔らかい味の酒が醸されます。
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なお、空知では以上3品種の合計作付面積が道内一の約200ha(全作付面積の約4割強)、約40戸の米農家において生産されています。
中でも新十津川町では149haと道内市町村で第1位の作付面積となっています。(出展:北海道農政部生産振興局農産振興課/北海道酒造好適米の産地調査(令和6年産))

空知で生産された酒米は道内、また最近では道外の酒蔵でも使われるようになり、北海道、ひいては日本の酒造りを支えています。

これら酒米を使ったお酒については、以下のサイトでも紹介されていますので、気になった方はご覧ください。
北海道農政部生産振興局農産振興課/北海道の酒米を使用したおすすめの日本酒

ちなみにこれら3つの品種、いずれも空知の地で開発されたことについてご存じですか?

道産酒米品種については、岩見沢市上幌向にある「地方独立行政法人北海道立総合研究機構 農業研究本部 中央農業試験場岩見沢試験地」において開発しています。
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今度機会がありましたら品種開発の現場についてご紹介したいと思いますが、品種開発から生産まで、また酒造りについても空知において一貫して行われていることについて知っていただき、さらにはご愛飲いただけますと幸いです。

さて、酒米品種についても紹介できたので、これでようやく晩酌を楽しめそうです。

最後に一言… お酒は20歳になってから。飲めない人へ無理に勧めない。そして飲酒運転は絶対にダメですよ!

以上、あぐり男子でした。来年度もよろしくお願いいたします。

小林酒造株式会社
住所:夕張郡栗山町錦3丁目109番地
電話番号:0123-72-1001
公式HP

蔵元 北の錦記念館(小林酒造直売所)
営業時間:10:00~16:00(~3/31まで)
電話番号:0123-76-9292
定休日:第三月曜日(4月)
※ 営業時間は変更になる場合があるため、事前にご確認ください

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