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工場見学へ行ってきました!滝澤ベニヤ㈱ 本社芦別工場‼

この美しいデザインの合板をご存知ですか?とっても美しいストライプ!カラーの部分は、塗装ではありません!塗装ではないから、色が剥げることはありません。丸太をかつら剥きした単板(ベニヤ)にカラフルな色紙を挟み、何層も何層も重ねて合板を製造します。この合板が、テーブル、スツール、アクセサリートレイ、パズル、時計、積み木、ペーパーウェイト…様々な製品に生まれ変わります。
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単板の厚さがバラバラだと、合板の厚さもバラバラになってしまいます。このため、単板の厚さは、1枚 1mm! 極薄っっ!厚さ 0.05mmのプラスマイナスしか許されないそうです。高い技術力が要求されます!世界で、滝澤ベニヤ株式会社だけが持つ技術です!

展示会で、デザイナーが木の板に紙や布などを挟み手作りした作品に、専務が出会ったことがきっかけ。色紙と板は収縮率が異なり、製品化させることは、かなり困難な道のりだったとか。試行錯誤を重ね、素材の選定を繰り返し、製品化に成功!
 

世界が認める、美しいデザイン!

「GOOD DESIGN AWARD 2010(グッドデザイン賞)」を始め、国内外の沢山の賞を受賞しています。ニューヨークやイギリスの美術館で展示と販売。パリで開催された欧州最大のインテリアとデザインの見本市「メゾン・エ・オブジェ」に出展。世界に羽ばたく、芦別の木工品!
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この写真は、滝澤ベニヤ株式会社が製造した合板が使われている小学校の写真です。こんなにステキな小学校で勉強したかったです。ホルムアルデヒドを含まない安全な接着剤を使用しているため、シックハウス症候群や自律神経失調症の心配はありません。保育園、幼稚園、小学校など子供たちが使用する施設にも安心して使用できます。

すべすべとした感触、美しいデザインの製品がどのように作られているかを知りたくなりました。滝澤ベニヤ株式会社 本社芦別工場に事前に電話連絡をして、工場見学に行ってきました!
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いざ、工場見学へ!

工場は、JR北海道 根室本線 野花南(のかなん)駅の裏にあります。林業が基幹産業だった芦別の名残りで、駅の裏に会社があります。昔は鉄道で木材を運搬していたため、駅の近くに木材会社があることが多いようです。滝澤ベニヤ株式会社は、昭和11年(1936)創業。
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丸太が沢山!1本100万円もするマカバの樹が無造作に置いてあることもあるそうです。「盗まれませんか?」と質問すると、案内してくださった阿慈知工場長代理様は、ガハハッと豪快に笑い、「盗んだところで加工できませんからねー」と余裕の表情でした。トドマツの香りがほのかに漂っており、癒されますー(。・ω・。)原料である広葉樹の木が沢山置いてありましたが、木材の種類はさっぱり分かりませんでした。カラマツ、トドマツ、シラカバ、ナラ、シナ…滝澤ベニヤの社員さんが木材を伐採し、運搬もします。わざわざ手間をかけて、自社社員を従事させるとは。国産材にこだわる滝澤ベニヤ株式会社の姿勢が垣間見えます。

本社の芦別工場では、丸太から単板を製造します。丸太をかつら剥きして、カッティングして、乾燥させ、旭川工場へ出荷します。
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単板の製造工程

水深2mくらいあるプールみたいな場所に丸太を投入します。中には、60℃位のお湯が入っていて、2日ほど漬けます。丸太の太さや種類、気候によって、何℃、何日間漬けておくかは変わります。漬けておくことにより、丸太が柔らかくなり、皮を剥きやすくなります。一日200本位、丸太の皮を剥く作業を実施。繁忙期ですと、一日300本も加工するとのこと。夏場でしたら、お湯に漬けなくてもそのまま皮を剥けることもあるそうで、状態を見極めるのはさすがプロですね。何日間か漬けた後に、重機で丸太を取り出し、建物の中へ…
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この加工用の機械で丸太の皮を剥きます。歯は丸太の固さに合わせて選びます。この作業がキッチリ仕上がらないと、中での作業が大変なことになってしまいます。
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表面のごみをブラシで落とし、さぁ、いよいよ かつら剥きが始まります!
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う、美しいです! 極薄の素晴らしさをお伝え出来ていますでしょうか…
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裁断作業は3人1組で行います。ラインレーザーを頼りに、スピード感ある流れ作業の中で、目視で裁断します。あれよ、あれよという間に節の部分を避けながら、カッティングしていきます。
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この単板を20分位、140~150℃の大きなドライヤーに入れて乾燥させます。その後、機械のローラーの跡を消すためにサンダー掛けします。
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うわぁ!単板が沢山~!

木材の種類ごとに、重ねて、旭川工場へ運搬されます。合板に接着させる作業は、旭川工場で行います。この工場では、ほとんどゴミが出ません。丸太の外側をむいた皮は、ボイラーの燃料となります。木くずや、木の切れ端、剥き芯は、すべて製紙工場に運ばれて、紙の原料となります。

山で捨てられていたシラカバを利用したのは、滝澤ベニヤが先駆けです。誰も見向きもしなかった資源を大切にする姿勢。国産材を使うことによって、日本の山を、緑を守ること。間伐材を使用して、森の手入れをして、森の力を維持し続けます…

社是「成業則正道」…一つのことを極めるのではなく、常に何かにチャレンジしている滝澤ベニヤ。失敗を恐れず、チャレンジし続けるからこそ、美しいデザインの木工品を製造出来るのでしょうね。「北海道産であることの誇りを胸に」…社員の皆様の熱い想いに感動しました。

木の温もりと、優しさに包まれた製品を実際に触って、体感してみてはいかがでしょうか。
◆工場見学をご希望の方は、事前に下記に電話してから、本社工場へいらしてください。

製品を購入するには、滝澤ベニヤでの販売又は、公式サイトをご利用ください。また、道の駅スタープラザ芦別では市内在住の造形作家の吉岡滋人さんによる名刺入れ、車のおもちゃ、箸置き、マグネットなどのPaper-Wood商品が取り揃えられております。また、ふるさと納税の返礼品としても登録されています。

オンラインストアはこちら↓

https://www.everythingfrom.jp/category/select/cid/368/language/ja/currency/JPY

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