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販売額全道1位!北空知のお花の集出荷施設、スゴいんです。

突然ですが、質問です。

突然ですが、このお花の名前はご存じですか?
(ヒント:花言葉は、「変わらぬ心」「永遠に変わらない」など)
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正解は、スターチスです。

私が意外だったのが、真ん中の白い部分がお花、ということ。

特徴としては、お花が枯れた後にも、周りの紫の部分(萼(がく)と呼ばれ、タンポポで言うと緑色の部分)は枯れずに残り、鮮やかな色合いが長持ちする、という点です。

それが理由なのかもしれませんが、よく仏花として使われます。
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農業がとても盛んな空知ですが、そばやお米のように「食べる」作物だけでなく、切り花もたくさん生産されていることはご存じですか?

なんと、空知の切り花の生産量は、全道の半分を占めていて、「北海道でお花といえば空知」と言えるほど、たくさんのお花が生産されているんです!  
(空知のお花の生産量などのデータに関する過去の記事はこちら

スターチスをはじめ、たくさんの種類のお花を出荷する空知の一大拠点が、深川市にある「北空知広域農業協同組合連合会」の花き集出荷施設です。

なんと、この施設でのお花の年間販売額は14.3億円!!(令和3年度の数値)


これはものスゴい施設に違いない!


ということで、見学に行ってきました

北空知広域農業協同組合連合会の花き集出荷施設へGO!

ここで少しだけ、深川市についてご紹介します。

深川市は、「北空知」エリアの中心のまち。

そばの生産量は全国で2位、お米の生産量は北海道で3位(いずれも令和3年度)になるなど、深川市は農業が盛んに行われているまちです。

(深川市・多度志産そば粉にこだわるレストラン「深川食事処ななつほし」のもりそば)
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(道の駅ライスランドふかがわ2階「味しるべ駅逓」の釜飯)
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もりそばも釜飯もおいしそうだなあ…なんて思っていたら、すぐに到着しました。

集出荷施設で稼働する機械がスゴかった

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。。。ただ、この施設のスゴさは文字で説明してもなかなか伝わりにくいと思います。

そこで!!今回は、お花の納品から出荷までの過程を、動画でご説明します!

現場で色々な機械が稼働する様子をぜひご覧ください!!

合言葉はコレ ⇒ 「北空知の花はひとつ」!!

施設を見せていただいた後は、紺野参事に色々とお話を伺いました。

~~紺野参事のお話(抜粋)~~

「北空知エリアは米どころとして有名ですが、実は、お花の生産も北海道で屈指のエリアなんです。」

「昔の北空知は、11の農協が個別に事業を行っていました。その後、『北空知の花はひとつ』を合言葉に、各農協が団結し、平成10年(1998年)に北育ち元気村花き生産組合を設立しました。」
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「要は、名より実を取るということですね。現在、この施設から出荷されたお花は、『ホクレンの花』というブランドで、全国に販売されています。

「また、『品質を守る産地に明日はある』をテーマとして、お花の生産に関する指導から販売まで一貫して行っていることが私たちの特徴です。その甲斐あって、品質・出荷量ともに年々向上し、私たちのお花の販売額は11年連続で全道1位となりました。」
なるほど、大変勉強になります。

ただ、組合が一つになるということは、裏を返せば、長年磨いてきた「(自分たちの)農協」という看板を下ろして一つのブランドネームの下に集まるということ。 

大きな組織になることによるスケールメリットがあることは間違いないと思いますが、これは「言うは易し行うは難し」ですよね。

(紺野参事)
「過去に、しっかりとしたビジョンを持ったリーダーがいたことが大きかったです。」


心に染み入ります。

お話を伺っているうちに、この産地の本当のスゴさは、先ほどまで見せていただいた

絶えず稼働する最新の施設

というよりも、むしろ

将来を見越してこの組織を創り上げ、汗を流しながら営みを紡いできた「ひと」の努力

にあるのかもしれないな、と思うに至りました。

むすび

いかがでしたか?

あまりなじみのない「花き集出荷施設」かもしれませんが、
動画などを通じて、少しでも多くの方にそのスゴさを知っていただけると幸いです。

また、大阪府や東京都など、本州でこの記事を読んでいるという貴方。

ぜひ、お近くのお花屋さんで「スターチス」を探してみてください。

もしかすると、遠く、北海道・北空知エリアから出荷されたお花かもしれません。

その花言葉は、「変わらぬ心」。

「北空知の花はひとつ」
「品質を守る産地に明日はある」

という「変わらぬ心」のもと、北育ち元気村花き生産組合の皆さんは、きれいなお花を日本全国に送るため、今日も元気いっぱいで働いています。

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