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【スマート農業】そらち・デ・ビュー スマ農通信

今夏は熱帯のような暑い日が続きましたが、皆様お元気ですか?

日差しが強い日には外に出るのもおっくうになり「自分の代わりに外出して用事を足してくれる高性能なロボットがいたら良いな~」なんて思っちゃいますよね。
なんと、農業の世界では、代わりをしてくれるロボットが、あるんです!!

その名も「スマート農業」!

現在、農業の生産現場では、地域の高齢化に伴う労働力不足などに対応した省力化が課題となっています。

こうした問題を科学の力で解決すべく、現代社会で急速な進化を遂げているロボットやAI、ICTといった先端技術を農業にも活用しようとする、「スマート農業」という取組が始まっております。

もちろん、全道随一の米産地である、ここ空知でも「スマート農業」は高い関心を集めており、管内各地で研究・実証が行われています。

「新十津川町スマート農業コンソーシアム 水管理現地研修会」に行ってきました。

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新十津川町では、令和元年より「スマート農業」を町内で活用できないか挑戦を続けており、本格的な実証試験による検証や、その成果を町内外に普及するためのプロジェクトが開催されています。

今回は、こうしたプロジェクトの取り組みの一つである、「水管理現地研修会」に参加して来ましたので、その様子をお届けします。

そもそも水管理って?

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日本の原風景と言うと、皆さんは何を連想されますか?

おそらく多くの方は、写真のような水の張られた田んぼとその奥に広がる山と雲、こんな風景を思い浮かべると思います。
では、水田にはなぜ水が張られているのでしょうか。

稲は生育に大量の水を必要とする熱帯の作物です。
水田に水を張るメリットはたくさんあるのですが、熱帯由来の作物のため寒さに強くありません。
空気に比べて、熱しにくく冷めにくい水を深く入れることで保温効果があり、寒さから稲を守ることができます。

稲を上手に育てるためには、生育に合わせて適切な水深を保つことが重要ですが、蒸発したり稲が吸い上げてしまったりと、何もしないと水位が下がっていきます。

なので、水位が減りすぎないように毎日見回りをして水が減った水田に水を入れる。
水田の「水管理」をしながら、稲を育てていくわけです。

水管理をスマートに!

水管理のやり方は、単純明快。
水田を直接自分の足で見て回って、水深を確認。
浅ければ取水口を開けて水を入れ、水が溜まったら取水口を閉じる。

1つ1つは単純な作業でも、全部の田んぼを見て回ると毎日2~3時間はかかって、なかなか大変。だけど、いい米づくりには「水管理」は欠かせない。

こうした農業者の悩みを解決するために、「水管理システム」が開発されました。
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水管理システムは、

①水田に取り付けたセンサーが一定間隔で水位や水温を測定し、スマホアプリに送信
②スマホアプリで観測データをチェックし、アプリから給水ゲートの開け閉めを指示

することで、離れた場所から水管理を行えるようになっています。
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水田まで行かなくても水管理ができるようになれば、時間を節約できて、他の作物の栽培や家族との時間に充てられるというメリットがあります。
今回の研修会にも多くの農業関係者が参加し、機器の操作方法や使用感の説明に熱心に耳を傾けていました。
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今回の「水管理現地研修会」では、水管理システム以外のスマート農業機械も登場しました。
「そらち・デ・ビュー」でも、後日改めてその様子をお届けしますので、お楽しみに!

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