記事

  • 人気記事一覧
  • 新着記事一覧

地域

情報

公式Twitter 公式Facebook 公式Instagram
札幌から日帰りで楽しめる、北海道 そらち・デ・ビュー

「北海道空知」をもっと楽しむ情報サイト｜そらち・デ・ビュー 「北海道空知」をもっと楽しむ情報サイト｜そらち・デ・ビュー

そうだ、ふるさと納税しよう。 　～北海道・空知管内ふるさと納税の旅　vol.9　月形町編（返礼品の生産現場＆納税後のおはなし）～

宇佐城 　
更新日2022.07.07
  • 月形町

いざ!花の生産農場へ！

お財布の中身と相談しながらふるさと納税をしつつ、空知のまちをご紹介するシリーズ「北海道・空知管内ふるさと納税の旅」。

Vol.8では、月形町役場でふるさと納税を担当する本間さんから、いろいろとお話を伺いました。

そうだ、ふるさと納税しよう。 ～北海道・空知管内ふるさと納税の旅 vol.８ 月形町編～

で、珍しい「旬の花の詰め合わせ」という返礼品が気になるあまり、「私を生産現場へ連れて行って～！」と、お願いしてしまい…。

そして。快く見学を受け入れてくださったのがこちら！
%E2%91%A0%E5%A4%A7%E6%B1%9F%E3%81%95%E3%82%93%E3%80%80DSC_0309.JPG
月形町で花き栽培を始めて45年目、「大江花き農園」の大江健一さんです。
大江さんの農場では、21棟のビニールハウスのほかに、露地でも花の栽培を行っています。
%E2%91%A1%E3%81%BB%E5%A0%B4%E3%80%80DSC_0315.JPG
ほ場を案内していただくと、実に様々な種類の花が。例えば…
「最近は、野の花のような、ナチュラルな雰囲気の品種も結構引き合いがあるんですよ。」と大江さんが指し示した先には、ナルコユリ。６列にわたって植え付けられています。スズランのような、白くて小さな花が咲いている株もありますね。
%E2%91%A2%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%A6%E3%83%AA%EF%BC%88%E9%9C%B2%E5%9C%B0%EF%BC%89DSC_0310.JPG
こちらは、ハウス内の様子。真ん中の２列には、ピンク色の可憐な花、アストランティアが咲いています。
%E2%91%A3%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%EF%BC%88%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%EF%BC%89DSC_0305.JPG
%E2%91%A4%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%EF%BC%88%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%EF%BC%92%EF%BC%89DSC_0306.JPG
別のハウスをのぞいてみると、カーネーションの仲間、楊貴妃。まだつぼみですね。
%E2%91%A5%E6%A5%8A%E8%B2%B4%E5%A6%83%EF%BC%88%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%EF%BC%89DSC_0314.JPG
それにしても、21棟もあると、ハウスの管理だけでも大変そう…。

大江花き農園では、冬季には積雪でハウスが倒壊するのを防ぐため、上に積もった雪が自然に落ちないときにハウス内を加温したり、一方、花の生育期にはセンサーでハウス内の温度を感知し、側面のビニールを自動で開閉して調整する設備を一部のハウスに導入したり、いろいろな工夫をされているのだとか。
自動で温度調整！！そんなハイテクなことになっているとは！
とはいえ、苗の植え付けや栽培管理など、作業の多くにはまだまだ人の手が必要とのことでした。

こうして育てられた様々な花は、その生育状況や出荷先に応じて、収穫されます。
作業場の奥には予冷庫があり、裏のほ場から収穫してきた花がたくさん保管されていました。
%E2%91%A6%E4%BA%88%E5%86%B7%E5%BA%AB%E3%81%AE%E8%8A%B1%E3%80%80DSC_0298.JPG
赤にグリーン、ピンク、白…きれいですね。
作業場では、長さを切りそろえ、不要な葉を取り除き、ていねいに整えられて出荷されていきます。
%E2%91%A7%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E5%A0%B4%E3%80%80DSC_0302.JPG
月形町がふるさと納税の返礼品として、お花の詰め合わせを始めたのは2020年度（令和２年度）から。
返礼品の種類を充実しようと検討している中で、「花の里・月形町」にふさわしいものをと考えた結果、生み出されたのだとか。
役場の本間さんによると、年間で三十数件の申し込みがあるのだそうです。

「町内の花き農家16戸で構成する『つきがたふるさと花の会』では、毎年、５月下旬頃から11月にかけて、メンバーが栽培している花の中から旬のものをセレクトして発送しています。ちょうど、今シーズン初めての申し込みが来たところです。産地直送で鮮度の良い花ですが、水をこまめに替えるなど適切なお手入れをすると、より長持ちしますよ。お手入れ方法を解説したパンフレットなども同封しています。」
と大江さん。
これはますます楽しみになってきました。
お忙しい中、見学させていただいて、本当にありがとうございました。

よし、月形町にふるさと納税するぞ。
決意を新たに、帰宅後さっそく、専用サイトからふるさと納税完了！
首をなが～くして、返礼品が届くのを待ちましょう！

そして届いた、花の詰め合わせ。

さて。
ふるさと納税してから２週間あまり経ったある日。
待ちに待った返礼品がクール宅急便で届きました！
%E2%91%A8%E5%A4%96%E8%A3%85%EF%BC%88%E5%8A%A0%E5%B7%A5%E6%B8%88%E3%81%BF%EF%BC%89.jpg
さっそく開封すると、こんな感じ。
花の切り口には濡らしたペーパタオルが巻かれ、ゼリー状の給水剤が入ったビニール袋の中にしっかり納められています。
%E9%96%8B%E5%B0%81.jpg
あ、大江さんから伺ったとおり、パンフレットが入っていました。
%E2%91%AA%E8%8A%B1%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%95%EF%BC%88%E4%B8%AD%EF%BC%89.jpg
【同封のパンフレット（内側）】

これを見ながら開封して、飾っていけばいいんですね。
…で、給水剤を洗い流して、手を濡らしつつ、茎を水切りしたり葉を落としたりしながら飾った結果がこちら。（早っ！）
%E2%91%AB%E8%8A%B1%EF%BC%95%E7%A8%AEDSC_0471.JPG
花と格闘？しているうちに、途中経過を撮影するのをすっかり忘れていました（汗）

お、花のトリセツ（取扱い説明書）も同封されています。
それぞれの名前、特徴など詳しく知ることができますね。
%E2%91%AC%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%BB%E3%83%84.jpg
【お花の名前や特徴を記載した取扱い説明書】

まず、アストランティア。
大江さんのハウスでも、ひときわ目を引いた、優しいピンク色のお花です。
%E2%91%AD%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%EF%BC%88%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%EF%BC%89DSC_0474.JPG
チョコレートコスモスは、ビロードを思わせる質感と濃い色がかわいらしくて。
%E2%91%AE%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%A2%E3%82%B9%EF%BC%88%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%EF%BC%89DSC_0472.JPG
そして楊貴妃。これも大江さんのハウスで見せていただきましたね。
届いたときはまだつぼみでしたが、日を経るごとに花が開いて、とても華やかな感じになりました。
%E2%91%AF%E6%A5%8A%E8%B2%B4%E5%A6%83%EF%BC%88%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%EF%BC%89DSC_0523.JPG

花のある暮らし。

トリセツをよく読んでみると、いったん飾って終わり!ではなく、品種によっては、こまめな切り戻しと水替えが必要なようです。
実際、２～３日で少しくたっとしてしまったので、花器を分けて、入れ替えをしてみました。
（そもそも、すべての花を、ひとつの花器に詰め込む必要はなかった…ということに、ようやく気が付きました。）

アストランティア、チョコレートコスモスと、ナルコユリを一緒に入れてみました。
楊貴妃は、シレネ、ナルコユリと。
そういえばナルコユリも、現地で見せていただきましたね。
あのほ場で栽培されていた花が実際に届いたと思うと、何やら感慨深いものがあります。
%E2%91%B0%E8%8A%B1%EF%BC%88%E8%8A%B1%E5%99%A8%EF%BC%92%E3%81%A4%EF%BC%89DSC_0517.JPG
アストランティアは、一輪挿しに入れて、テーブルフラワーとして飾ったり…
%E2%91%B1%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%EF%BC%88%E4%B8%80%E8%BC%AA%EF%BC%89DSC_0478.JPG
チョコレートコスモスは、花が重いのか？すぐ下を向いてしまうので、シレネを添えて、吊り下げタイプのフラワーベースを使ってみました。
%E2%91%B2%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%A2%E3%82%B9%EF%BC%88%E5%90%8A%E3%82%8A%E4%B8%8B%E3%81%92%EF%BC%89DSC_0496.JPG
残りは、茎を短く切って、これもダイニングへ。
%E2%91%B3%E4%B8%80%E8%BC%AA%E6%8C%BF%E3%81%97%EF%BC%92%E3%81%A4DSC_0500.JPG
こんな風に、入れ替えをしながら花のある暮らしを楽しむこと10日あまり。
夏日が数日続いたため、まだまだ元気なアストランティアとナルコユリを、涼しい廊下に飾り直しました。
%E3%89%91%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%A6%E3%83%AADSC_0555.JPG
淡い色調で、何となく和の趣きを感じます。
楊貴妃も、トリセツにあったとおり花保ちがとっても良くて。２週間も楽しむことができましたよ。
%E3%89%92%E6%A5%8A%E8%B2%B4%E5%A6%83%E3%81%BB%E3%81%8B%EF%BC%92%E7%A8%AEDSC_0542.JPG

花屋では見えない、産地の「顔」

そういえば、大江さんがこんなお話をされていました。

「昨年、この詰め合わせを受け取った東京の方が『ぜひ花のほ場を見学したい、そして生産されている方とお会いしたい』と、うちの農園を訪ねて来られたのです。
突然のことで驚きましたが、ご案内したらとても喜んでくださって。私にとっても嬉しい思い出になりました。」

そういえば、野菜や果物は産地を表示して販売されていますが、花屋さんでは、同じバラでも産地どころか国内産なのか、輸入品なのか、それさえもわかりません。
誰が育てたのか、どこで栽培されたのか。産地の顔が見える花というのは、本当に希少です。
それに。
月形町の花を実際に返礼品として受け取ってみると、品質が良くて、ていねいに育てられたことは想像に難くありません。
花に大満足し、そしてこのパンフレットをご覧になった方が、産地と生産者さんを訪ねてみたくなる気持ち、よくわかる気がします。
%E3%89%93%E8%8A%B1%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%95%EF%BC%88%E5%A4%96%EF%BC%89.jpg
【同封のパンフレット（外側）】

「ふるさと納税もそうですが、花の里・月形町の生産農家として、花を通じていろいろな方とつながっていきたい、そしてまちを元気にしていきたいと思っています。」

大江さんの言葉が心にしみました。

月形の花が教えてくれたこと。


結局、花と向き合うこと２週間あまり。改めて、花のある空間、暮らしっていいなぁと感じました。
日々の暮らしに何気ない潤いを添えてくれるというか。
そして、花と一緒に、作り手の温かな気持ちも届きましたよね。これはふるさと納税でないとなかなか得られない、貴重な経験となりました。

花の季節はまだ続くから、近いうちにまた月形町へ、切り花を買いに行こう。
ついでに「ゴジラのたまご」※も買って来ようっと。

※「ゴジラのたまご」について、詳しくは、前回の記事でご紹介しています↓
そうだ、ふるさと納税しよう。 ～北海道・空知管内ふるさと納税の旅 vol.８ 月形町編～

※月形町のふるさと納税が気になった方は、こちらもご覧くださいね↓
月形町ホームページ（ふるさと納税のページ）

一方で、届いた花を最初、ひとつの花器に詰め込んでしまったことを反省しました。
せっかく素敵な花を飾るなら、飾り方のセンスをもっと磨きたいなぁ。
誰か、フラワーアレンジメントのいい教室、あったら教えて～

あなたにおすすめの記事

TOPへ戻る