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オープン前のさくらんぼ園に行ってみました@芦別市大橋さくらんぼ園(後編)

こんにちは!あぐり男子です。

前回ご紹介したさくらんぼの人工授粉について、別の品種を受粉させる理由を今回お話ししたいと思います。
↓前回の記事はこちら
https://sorachi-de-view.com/ashibetsu/1852

ここからはやや専門的なお話となりますが、できるだけ分かりやすく解説したいと思います。(あぐり男子の中の人が昔、農業研究機関に居た時にお世話になった果樹研究の専門家に訊いてみました)

別品種を受粉させるワケとは…?

実は、世のほとんどのさくらんぼは自身の花粉では受粉しない「自家不和合性」(じかふわごうせい)という性質を持っており、例えば、佐藤錦の雄しべの花粉が同じ佐藤錦の雌しべに付いても受粉することはなく、実もなりません。

そのため、和合性のある別品種の花粉を受粉させる必要があり、佐藤錦では紅秀峰などの花粉で受粉させて実をならせることができます。
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「じゃあ、とりあえず何でも良いので別品種の花粉を受粉させちゃえ」という訳でもなく、例えば佐藤錦に南陽を受粉させることはできません。

さくらんぼの交配には品種のS遺伝子型が関係していて、同じ型を持つ品種では受粉・結実しない性質があります。

このため、同じS遺伝子型を持つ佐藤錦と南陽は受粉・結実せず、紅秀峰は佐藤錦に受粉させることができるのです。
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なので、さくらんぼの果樹園ではS遺伝子型の異なる複数の品種を育てることで受粉・結実できるようにしています。

なお、大橋さくらんぼ園には前回お話したとおり多くの品種があるので、花粉を採取する樹・受粉させる樹を間違えないように品種ごとに違う色のリボンを取り付けてから作業を行っています。
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甘くておいしいさくらんぼ、食べてみたくなってきましたか?

難しい話をしていたら、なんだか甘いものが無性に食べたくなってきますね…

今回お邪魔しました大橋さくらんぼ園でのさくらんぼ狩り6月20日から始まるとのことですので、甘くておいしいさくらんぼ収穫を体験してみてはいかがでしょうか?

それまで待ちきれない!という方は、大橋さくらんぼ園オンラインショップ道の駅「スタープラザ芦別」などにて商品をお買い求めください

また、今年大橋さくらんぼ園に新たな仲間が登場しました。
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なんと、2匹のトカラヤギ君(九州男児)です!
元気で人懐っこく、なんともかわいい

名前は近日中に発表されますので、大橋さくらんぼ園のブログにてご確認ください。

大橋さくらんぼ園では、さくらんぼ以外にも桃やぶどう、プルーンやブルーベリーなど様々なフルーツが10月上旬頃まで楽しめますので、是非遊びに食べに行ってみてはいかがでしょうか。

【大橋さくらんぼ園の場所・お問い合わせ先など】
北海道芦別市上芦別町469番地
電話:0124-23-0654
HP:https://www.oh-cherry.com
OnlineShop:https://www.oh-cherry.com/online_shop/
ブログ:https://www.oh-cherry.com/category/blog
営業時間:さくらんぼ狩り/9時~17時(最終入園16時)
     その他の果物狩り/9時~16時(最終入園15時)
     ※ 果物狩りシーズン中は無休


以上、あぐり男子でした。

今回の取材にご協力いただきました大橋さくらんぼ園代表の大橋さん、北海道立総合研究機構中央農業試験場の吉田先生、ありがとうございました!

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