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野球場へゆこう!美唄ブラックダイヤモンズの飛躍にご注目!

長かった北海道の冬が終わり、まもなく、美唄の野球が始まります。

北海道で初めて独立リーグが立ち上がった2020年から、美唄市に本拠地を置いて活動している球団「美唄ブラックダイヤモンズ」。チーム名は、かつて産炭地だった美唄にちなみ、「石炭」に由来します。ロゴマークには、毎年春と秋に、市内の宮島沼を訪れる渡り鳥「マガン」が描かれています。

チームの選手たちは、球団スローガン「夢に感謝へ。~一燈照隅(いっとうしょうぐう)~」のもと、市内の企業などで働きながら、地域に溶け込み、美唄のために、また、それぞれの夢に向かって、日々野球に打ち込んでいます。
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実は、私はブラダイの存在を知ったことがきっかけで美唄市を知り、ブラダイが好きすぎるあまり美唄市に移住してきたほどのブラダイ好き。
今回は、選手への直撃取材を含め、長~い記事となってしまいますが、野球に興味のある方ならきっと読み切っていただけるはず!
ぜひ最後までご覧ください!!

2023年リーグ開幕に向けて、全体練習!

さて、今回取材に伺ったのは、全体練習初日の2023年4月1日。暖かい日が続き雪解けが早かった今年は、例年よりも半月ほど早く、ホーム球場・美唄市営野球場での練習がスタートしました。
新監督に就任した北海道日本ハムファイターズOB・金子洋平(かねこようへい)氏の下で、新生・美唄ブラックダイヤモンズ(以下ブラダイ)の始動です。

この日、ブラダイの選手21名は、全体でランメニュー、キャッチボールを行いました。
その後、野手陣と投手陣に分かれ、野手陣はノック、トスバッティング。投手陣はブルペンで投球練習をしたり、階段を使ってトレーニングをするなど、各自がそれぞれ練習に取り組んでいました。
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選手たちは、ブラダイが加盟する独立リーグ・北海道フロンティアリーグでの優勝、そして日本独立リーググランドチャンピオンシップ優勝を目標に、鍛錬を重ねていきます。
前日の雨でぬかるむグラウンドでしたが、久々の屋外練習に、選手たちの顔にも笑みが浮かんでいました。

このときの練習の様子は、球団YouTubeチャンネルでも公開されていますので、ぜひご覧ください。

今回は「そらち・デ・ビュー」をご覧になっている皆さんと一緒にブラダイを応援したい!と思い、 この絶好のチャンスをフルに活かした  私の一番の推し選手に独占インタビューを敢行しました。ライターの役得です!わーい!!

私が2020年に初めて美唄市、そして美唄市営球場を訪れて、ブラダイの選手たちのプレイを生で見たときに一番心惹かれた選手が、推し選手 こと藤田尚樹(ふじた・なおき)選手。今シーズンでブラダイ在籍4年目となります。
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(2020年シーズン【球団から提供】)
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(2021年シーズン)
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(2022年シーズン)
 
「ミスター美唄」との呼び声も高い彼の魅力といえば、バッターボックスに入る時にヘルメットを取って一礼をするルーティーン、小柄な体格ながらも際立つ存在感、そしてその巧みさを見れば魅了されること間違いなし!天下一品のグラブ捌き…おっと、そろそろ止めないと、長くなってしまいますね(・ω<)
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(一礼するルーティーンにご注目!)

2023年シーズン、ブラダイのキャプテンを務め、藤田選手と一緒に練習をしてきた小野寺純矢(おのでら・じゅんや)選手は、こう語ります。
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小野寺選手
藤田さんは野球哲学者で、いい意味で野球変人ですね(笑)。野球に対しての探求心が並外れていて、早朝4時から練習をするほどです。僕も藤田さんから野球を教わっています。

彼は、凡事徹底で真面目な性格。覚えが早く、野球はもちろん仕事も職人のようにこなしていますね。でも、不器用なところとか、子ども心があって純粋な人柄も見え隠れしています。

また、「人生はトレーニング」と言うほどストイックで、人生を冒険しているような人です。カリスマですね!」


それでは、私の大好きな藤田選手へのインタビューの様子を、どうぞ!

推しの沼にハマったオタク(=私)による単独インタビュー

―はじめに、好きな食べ物と苦手な食べ物を教えてください!
藤田選手:好きな食べ物は、ラーメンと杏仁豆腐です。苦手な食べ物は…ございません!

―メモメモ…っと。えー、ありがとうございます!それでは…美唄に独立リーグ球団が誕生して以来、ブラダイ一筋の藤田選手は、今年で4シーズン目になりますね。美唄の最初の印象は覚えていますか?
藤田選手:自然が豊かだなぁと思いました。あと、東京から来たのですが、そこに比べて人が温かいと感じましたね。

―美唄での暮らしはいかがですか?
藤田選手:冬のはやっぱり厳しいところがあります。でも、札幌や旭川、北広島といった都市に高速道路を使わなくても車で1時間半くらい、新千歳空港も2時間かからないくらいで行けるので、アクセスは良いと思います。あと、米どころということもあって、お米が美味しいです。自然に囲まれて生活しています。
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―野球を始めたのは、お兄さんが野球をしていたのがきっかけだと聞いています。
藤田選手:そうですね。あとは、3歳くらいからジャイアンツ戦を観ていて、気付いたら野球をしていた、という感じです。野球以外の選択肢がなかったわけではないんですけど、自然と野球が好きになっていました。

―これまで色々なポジションを経験されてきたようですね。入団から1~2年の頃にキャッチャーを務めていた姿には驚きました。
藤田選手:小学校から野球を始めて、これまでに捕手・投手・内野手・外野手を経験してきました。
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―尊敬している選手はいますか?
藤田選手:千葉ロッテマリーンズの荻野貴司さん。それと王貞治さん、イチローさんですね。一番好きなのは、千葉ロッテマリーンズの三木亮さんです。ロッテのキャンプに手伝いに行った時に観た練習の内容が一番心に刺さりました。自主練習しか観られなかったし、スタメンで出ている選手でもなかったんですけど、一つの出場機会に対してものすごい準備をしているなぁと、すごく勉強になった人です。荻野さんも勉強になりましたけどね(笑)

―社会人野球を経て、北海道に新しくできた独立リーグに挑戦しようと思ったきっかけは?
藤田選手:今のままだったら上(日本野球機構(以下NPB))の世界に行くのは厳しいなぁと感じた瞬間があって、その時に、独立リーグに行って、環境が厳しくても、もっと野球に飢えている人間に囲まれてやってみたいと思いました。

―「海外に行きたい」という願望もあったと聞いたことがあります。
藤田選手:大学の野球がリーグ戦じゃなかったから、まずはリーグ戦を経験してみたいというのがありました。言い方は悪いかもしれないけど、実験というか…年間を通して戦ってみたら、自分の身体はどう変化するのかを知りたかったんです。 (笑)

―社会人野球と独立リーグの野球とで、何か違いはありましたか?
藤田選手:個があってチームがある、というのはどちらも一緒ですが、個が一段と強いのが独立リーグですね。結果が出なければチームをクビになってしまう点は同じですが、社会人野球なら、選手をクビになっても社員として会社に残ることはできるし、逃げ道もあります。でも、独立リーグにはそれがないんです。

―これまでに数々の挫折や苦悩などがあったかと思いますが、どう乗り越えてきましたか?
藤田選手:気持ちっすね(笑)。気持ちと、考えることを止めないことです。挫折とか苦悩とかにぶつかって野球を止めたくなったこともあったんですけど、自分なりに向き合って、解決方法を模索しながらあがけば、多少なりとも改善されることの方が多いと思っています。

―そんな中でも、今日まで野球を続けてきた理由を教えてください。
藤田選手:野球が好きだからですね。NPBに行きたいし、メジャーリーグに行って活躍したいという気持ちもあるし、それで稼ぎたい、という想いもあるんですけど、それだけじゃないんです。根本にあるのは、野球が好きという気持ちですね。

―信念やこれだけは貫き通すと心に決めていることはありますか?
藤田選手:やり抜くことですかね。続けることってめっちゃ難しいと思うんで。一番大事にしていることは、考えることです。考えることを止めたいと思う時が来たら、野球選手を辞めようと思っています。
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―2020年当初から背番号は7番を背負っています。何か思い入れはあるのですか?
藤田選手:ショートは7番だと思っていたからですね。今年なんかは他の番号に変えようかとも思ったんですけど、7番の印象が強いんだから、と家族に反対されました(笑)

―藤田選手といえば、オレンジ色のリストバンドが印象的です。
藤田選手:初年度のチームユニフォームの最初のデザイン案にオレンジ色が入っていたので、リストバンドもオレンジの方がいいかなっていう簡単な理由でした(笑)。本当はピンクが好きです。

―打席に入る時のルーティーンがありますね。
藤田選手:高校生の時に「ヘルメットを取って審判に一礼しなさい」と教わっていたのが始まりです。大学生の時に、ヘルメットを取らないで礼をしていた時があって、なんだか気持ち悪いなぁと感じたんです。スッキリしないというか。ヘルメットを取って一回一回やるのは確かに面倒くさいんですけど、一番気持ちを入れられるというか。一番気持ちが切り替わって、野球のパフォーマンスに繋げられるかなぁと思います。

―今シーズン、ここに注目してほしい!というところはありますか?
藤田選手:2021年・2022年と、バッティングであまり良い成績を残せていなかったので、僕も悔しいし、観客の皆さんも「なんだよー!」と思っていたんじゃないかな。今年はそこを改善するように取り組んでいます。バッティングに注目してほしいですね。守備に関しては、言わずもがなです(笑)
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―2023年シーズンの目標を教えてください。
藤田選手:個人的にはベストナインに選ばれることです。グランドチャンピオンシップに出場したいというのがチームの目標なので、そこに向けて個人の力を徹底的に底上げしていきます。自分の力を発揮できないとチームの勝利にも繋がらないので、パフォーマンスを磨いていきます。

―今後の人生の目標を教えてください。
藤田選手:色々と人生設計はしてますけど…難しいなぁ…今を生きたいタイプなんで(笑)。死ぬときに良かったなって思えるように生きます。

―最後に、美唄ブラックダイヤモンズを、そして藤田尚樹選手を応援しているファンの皆さんへ、メッセージをお願いします。
藤田選手:今年で4年目になって、野手の中では最年長なので、色々なところで気配りのできる人間になれるように努力します。また、選手としてファンの皆さんから応援してもらえるよう、気を引き締めて生活していきたいと思っています。2年目・3年目は良い結果が残せていないので、そのイメージを今年の結果で覆します!応援とはいかないまでも、見守っていただけたらと思います。

はい!ありがとうございました!!
 絶好のチャンスをフルに活かした   独占インタビューはいかがでしたか?今回初めて聞くことができた話もあり、私は幸せです。今回のインタビューを通じて、より多くの方に藤田選手の魅力が伝わっていたら、とても嬉しいです。

2023年シーズンの藤田選手の活躍に大注目です!一緒に応援しましょう!私も末永く応援していきます!!

選手情報

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◇藤田尚樹選手◇
ポジジョン:内野手
生年月日:1996年8月17日(26歳)
出身地:東京都
身長・体重・血液型:155cm・68kg・AB型
投打:右投左打
経歴:八王子北高校→日本ウェルネススポーツ大学→GOOD・JOB硬式野球部→美唄ブラックダイヤモンズ在籍4年目
2023年度就労先:ダイワ工業株式会社
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◇小野寺純矢選手◇
2023年シーズンキャプテン
ポジション:内野手
生年月日:1998年12月1日(24歳)
出身地:北海道登別市
身長・体重・血液型:175cm・78kg・A型
投打:右投左打
経歴:恵庭南高校→札幌大谷大学→美唄ブラックダイヤモンズ在籍3年目
2023年度就労先:株式会社和光石油
2023年シーズンの目標:打率4割&ホームラン15本、そしてNPB入り!

その他の所属選手情報は、球団ホームページをご覧ください。

※2023年4月に取材した内容に基づいて記事を作成しています。この記事をご覧になるタイミングによっては、年齢を重ねていたり、好きな食べ物が変わっていたり、苦手な食べ物ができていたり、進路や目指している場所が変わっているかもしれません。ご承知おきください。夢を追い続ける若人たち。まだまだ未来はでっかいのですから…。

球団からのお知らせ

最後に、球団からのお知らせです!

2023年シーズンは、監督に北海道日本ハムファイターズOBの金子洋平氏、スペシャルアンバサダー兼テクニカルアドバイザーには北海道日本ハムファイターズOBで、現在は野球解説やスポーツコメンテーターとしても活躍される岩本勉(いわもと・つとむ)氏(通称・ガンちゃん)を迎えての布陣です。北海道日本ハムファイターズのファンの皆さんにも、ぜひご注目していただければと思います!

2023年シーズンの美唄ブラックダイヤモンズの初陣は、5月14日(日)13時より、石狩青葉公園野球場にて、石狩レッドフェニックスと対戦。また、ホーム開幕戦は、5月20日(土)13時より、美唄市営野球場にて、士別サムライブレイズとの一戦となります。その後の日程は、北海道フロンティアリーグのホームページでご確認ください。
また、球団YouTubeチャンネルでは、2023年シーズン新入団の選手のインタビュー動画なども公開されていますので、そちらもぜひチェックしてみてください!
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YouTubeの画面越しでの応援も大歓迎ですが、ぜひ球場にお越しいただけたらと思います。白熱する試合や選手たちの息遣いを、間近で体感してみてください!

また、2023年シーズンは、2023年3月に北広島市で開業した北海道ボールパークFビレッジのような、「○○をしながら野球を楽しめる」様々なイベントを計画中!イベントに来たその足で、野球も観戦していただけるような仕掛けが打ち出されるようです。野球の応援だけにとどまらない「ながら応援」を体験してみませんか?

藤田選手も仰っていたように札幌や旭川からのアクセスも良好です。札幌からは特急列車の利用でおよそ35分で美唄に到着します。



【美唄市営野球場へのアクセス】
お車でお越しの際は《〒072-0808 北海道美唄市東明町3区》へ。
球場横に無料駐車場がありますので、そちらをご利用ください。

また、お車がない方でも、美唄駅前からバスが運行しています。
市民バス(東線)で停留所《美唄駅》から乗車し、停留所《東明一条三丁目》で降りられると便利です。バス停から歩いて3分程度で到着します。

皆さんのお越しを、球場でお待ちしています!

※ブラックダイヤモンズについて、ちょっと知ってみたいな、と思った方は、HPやSNSもチェックしてみてください↓
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