札幌から日帰りで楽しめる、北海道 そらち・デ・ビュー

「北海道空知」をもっと楽しむ情報サイト|そらち・デ・ビュー 「北海道空知」をもっと楽しむ情報サイト|そらち・デ・ビュー

【空知が誇る日本一vol.1】直線道路日本一を活かし、首都圏の学生を美唄自動車学校へ!

日本一の直線道路が美唄市から滝川市までの29・2㌔。1990年に滝川バイパスの開通で27・7㌔から直線道路が長くなり、鉄道で日本一長い直線のJR室蘭本線沼の端~白老間の28・736㌔も越える直線の長さを誇る。そんな地域の特色を生かした「直線道路日本一のまち北海道美唄で自動車免許を取る5つの特典」の人気が、首都圏の若者たちの間でじわじわと高まっている。

手がけたのは美唄市の異業種でつくる「まちおこし委員会ラドラーズ」(松山教宗会長、10人)。美唄市の知名度アップにより、移住定住者を増やすことを目的に結成したまちおこしグループ。
photo1.jpg
▲ラドラーズの松山会長(右)と佐藤事務局長

道が2分の1助成する3年間の地域づくり推進事業を活用しながら、美唄自動車学校と共同企画した。特典として約15日間の滞在費込みで自動車免許の取得のほか、ピパの湯ゆ~りん館の温泉・パークゴルフ、滞在中の自転車貸与、美唄特産品のおみやげ付きだ。

市内のワンルームマンションに短期滞在し、北海道の食や自然などを楽しみながら美唄自動車学校で教習を受ける。首都圏の大学生らが1年目の2015年夏に17人、16年31人、17年37人と年々増えた。友人と3人で初めての北海道に訪れた東京荒川区の専修大生、本田英寿さんは1年生の時に「大学購買部に美唄を勧められて決めた。ほかは約30万円だが約26万円と比較的安かったのが決め手となった」と話し、滞在期間中は札幌などにも観光に訪れた。
photo2.jpg
▲夏休みに滞在して免許を取得する東京の学生を歓迎する高橋市長(中央)とラドラーズメンバー

運送業の環商事取締役部長の佐藤直幸事務局長(58)と、法王寺副住職で市議の松山会長は「美唄に縁ができ、運転免許を取ったら日本一の直線道路をドライブしてほしい。社会人になっても、また美唄に来て楽しい思い出をつくっていただけたら」と新年度の企画などを話し合いながら、「将来の移住定住につなげたい」と意気込む。

沿革史によると、日本一の直線道路は1886年に北海道庁が開庁され、札幌―岩見沢―旭川―網走―釧路―根室のルートが中央道路として決定。岩見沢―旭川間が上川道路と呼ばれ、月形の樺戸集治監の囚人らが道幅1・8㍍で開削し、さらに同22年に囚人らの手で道幅5・5㍍に改修された。
photo3.jpg
▲美唄市光珠内の日本一直線道路の起点

この時、88年の上川道路工事復命書の中に「…他日不十分ノナキヨウ、ナルベク直線道路ト為スヲ主トシテ、実測に尽セリ」とあり、このような直線道路が誕生したという。
 
日本一の直線道路での美唄市の取り組みは新年、4年目に入る。

==============================
この記事は、地域の情報発信基地・生活情報誌「プレス空知」から出典して掲載しております。同紙の定期購読はこちらから↓
http://www.websorachi.com/sub02.html
==============================

あなたにおすすめの記事

TOPへ戻る