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宝水ワイナリーで活躍中の移住者にインタビュー!(北海道・岩見沢市)

北海道・岩見沢市のミネラル豊富な丘陵で育つブドウを活かして数々のワインを生産する、空知を代表するワイナリーの一つ、「宝水ワイナリー」。

 ※宝水ワイナリーを紹介するショート動画はこちら↓
 「そらち応援大使」鈴井貴之が行く!(Vol.8 岩見沢市)

ワイン造りが盛んな山梨県石和(いさわ)町出身の久保寺祐己さんは、2014年に宝水ワイナリーに就職するため、岩見沢市に移住しました。

今回は、ブドウ栽培とワイン造りに情熱を注ぎ続ける久保寺さんに、ワインへの想いと今後の夢について聞いてみました。

移住のきっかけは

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インタビューを受ける久保寺さん
――岩見沢市に移住するきっかけは?

(久保寺さん)
元々は就職先を探していたのがきっかけですね。
専門学校でお酒全般について学ぶ中で、ワインを造りたいと思ったので、その分野で就活をしました。

就活中に見つけた宝水ワイナリーを就職先として選んだ大きな決め手が2つありまして、1つは私が通っていた専門学校と繋がりがあったこと。
(宝水ワイナリーで醸造責任者をしていた方も学校の先輩だったんだとか。)

もう1つは、ブドウ畑の隣に醸造所と販売所がある、いわゆる6次産業化を進めるワイナリーだったこと。
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宝水ワイナリーの風景(2020年時点)
自分の目が届く範囲で、栽培・醸造・販売という一連の流れに携わることは、ワイン造りをしていく上ですごく大事、魅力的だと思っていたので、そんな私のイメージと一致したんですよね。

――空知にいらした方など、移住者同士で交流はありますか?

(久保寺さん)
移住者の同業者と話す機会は多いです。
今後の展開方針について意見交換することもあります。

ワインの醸造技術・ブドウの栽培技術を学ぶだけでなく、一市民として、ワインを使ってどのように岩見沢の人たちにその魅力を伝えたら良いか、このまちにワインで何をもたらせられるか、何を生み出せるかについて、仲間と話し合って将来のビジョンを練っています。

岩見沢(空知)の印象について

――岩見沢(空知)の好きなところ、魅力的なところを教えてください。

(久保寺さん)
札幌市や新千歳空港、旭川市へのアクセスに優れ、お米や玉ねぎなどの農産物が魅力ですね。
都会でも田舎でもない、田園風景を気軽に見られる程よい感じがとても良く、農業とそれをとりまく人たちが目に見える場所だなと感じています。

また、雪が積もって晴れた日、丘の下から見上げた時に拡がるブドウの木の杭だけが残る畑と建物が織りなすこの風景は、特別に綺麗で魅力的です。

――岩見沢には、将来どんなまちになってほしいですか?

(久保寺さん)
地元の方々に「空知のワインはこんなに美味しいぞ」と自信を持ってもらいたいです。
併せて、そんなPRポイントを道外にどんどんアピールしていけるようになればと思います。

ここ数年で、北海道のワインはものすごく注目を浴びています。
一昔前に比べると、一般の方のワインに対する認知度は相当上がっていると思いますが、やっぱりまだワインって難しくて、知識が必要だとか、他のお酒と比べて飲むのに敷居が若干高いようなイメージって多分あると思います。

ワインは地域の風土が溶け込んだお酒なので、地元の方々に気軽に美味しく飲んでもらうことを第1目標として、そこから地元の酒屋さんや飲食店さんと連携して販路を拡大させることを目指したいです。

その上で、岩見沢や空知の方々に「地元のワインが一番うまい」と言ってもらえると、とても嬉しいと思います。

私としても、「空知はこんなに美味しいワインが生産されていて、世界中から注目を浴びている場所なんだ」ということを、もっと多くの方々に知っていただきたいです。
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雪が積もるワイン畑の前で

宝水ワイナリーでのお仕事について

――今のお仕事で、特に力を入れていることは?

(久保寺さん)
これから空知ワイン協会が設立されるので、管内の同業者と密にコンタクトを取ったり、意見交換したりして、ワインを活かした地域・観光振興の取組を考えています。

もちろん、良いワインを造ることについても日々力を入れていますよ。

――宝水ワイナリーのオススメ商品は?

(久保寺さん)
ブドウの栽培から醸造まで一貫している「RICCA」が自社ブランドなので、もちろんオススメです。
最近は特に、「RICCAシャルドネ」に力を入れています。

土地の風土を反映しやすい品種なので、岩見沢らしい、雪を連想させるような冷涼感のある、少し柔らかみのあるフルーティーなワインが造られているので、1番オススメかなと。
 ※宝水ワイナリーの飲み比べ記事はこちら↓
 ❖そらちワイン飲み比べ❖ Vol1.宝水ワイナリー(白)

今後の目標について

――今後チャレンジしたいことは?

(久保寺さん)
ブドウ栽培については、 気候の変遷により昔は育てられた品種が今は育たないことがあるので、新しい品種の開発や、品種を気候に合わせて徐々に変化させていくことですね。

また、若い世代に、特に空知や岩見沢で生まれ育った人たちに、ワインの醸造・ブドウの栽培をする職業があるということを、伝えていきたいです。
学べる機会を用意して、ここで生まれ育った人に、このワイナリーで働いてもらうことが目標です。
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まだまだ聞きたいことは沢山ありますが、今回はここまで!
宝水ワイナリーに興味を持った方は、ぜひ岩見沢市までお越しください!

 ※宝水ワイナリーに関する記事はこちら↓(久保寺さんのお話も少し載っています!)
 仲間と共に若手醸造家が造り上げるワイン【宝水ワイナリー】

◆宝水ワイナリー
住所 岩見沢市宝水町364-3
営業時間 10時~17時
定休日 無休(1月~3月は火曜・水曜)
TEL 0126-20-1810
HP https://housui-winery.co.jp/

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