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美流渡で夢見ると【ばぐぅす屋】

岩見沢市栗沢町美流渡に、スパイスカレー店「ばぐぅす屋」がオープンした。旬の地場産野菜にこだわったスープカレーとトマトのルーカレーがメーン。炭鉱閉山後、疲弊の進む美流渡に飲食店ができるのは、ラーメン店の移転オープン以来、約20年ぶり。町内の飲食店は計2店となり、地元住民は「まちが活気づく」と歓迎している。

オーナーは、大阪府出身で高3の時に旅行で来たのがきっかけで北海道のファンになったという山岸槙さん。6年前から美流渡に隣接する市内奈良町に住み、夫と小5、小4、3歳の3男がいる。5年前に閉店した居酒屋の跡地を取得して自ら改装し、念願のオープンにこぎ着けた。

スープカレーは8種類の野菜が入ったトマトベースの薬膳スープで、「こんがり焼きチキン野菜」(850円)と「お豆腐野菜」(750円)の2種類。夏場は自家菜園や直売所の野菜を使う。ルーカレーの「トマトと野菜のルゥカレー」(800円)は、チキンを1日1時間ずつ3日間煮込んでコクを出した。いずれも辛さが5段階から選べる。

このほか肉料理か魚料理が主菜の「日替わりランチ」(680円)があり、弁当にして持ち帰りもできる。スープカレー、ルーカレー、日替わりランチから選べる「お子様ランチ」は500円。店内は山小屋風で、カウンター6席、小上がりに4人掛けのテーブル席が3卓ある。

オープンから地元客を中心に連日、30~40人の来客でにぎわい、義妹の山岸唯さんが手伝っている。槙さんは「移住してからずっとお店を出すのを目標に空き家を探していたので、まだ夢を見ているみたい。お世話になった美流渡の人たちの力に少しでもなれれば」と張り切っている。

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