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【岩見沢「農」ライフ 農業青年の横顔vol.6】大願の中林徹さん

「11月から2月ごろまでは農業関係のアルバイト。週4日間ぐらいの勤務なので、残りの時間は1歳になる長男のイクメンをしています」と笑う大願の中林徹さん(31)。
 
大願といっても、岩見沢と北村に分かれる。北村地区は現在でいえば、北村小、中学校に通う。岩見沢地区は北真小、緑中に通学することになる。中林さんが通った緑中には当時、ラグビー部があり、夢中になった。岩農に進んでもラグビー部で汗を流したという。卒業後もクラブチームに入り、楽しんでいたが、チームが消滅し「今は趣味らしい趣味がない」という。
 
岩農卒後「まったく抵抗なく、家業の農業についた」。4月から農作業が始まると、毎朝3時半ごろ、市街地の住宅から「出勤」する。経営面積は22㌶。「ゆめぴりか」「ななつぼし」のコメと麦、大豆を栽培。それと、中林さんの希望で植え付けたのがニンジン。「栽培が比較的、手がかからない。価格も安定している」と、数年は利益につながったが「昨年は出荷調整が、上手くいかず、平年の40%も安かった。品質は最高に良かっただけに、ちょっとショックでした」と残念がる。それでも「将来的にはニンジンの面積を増やすことと、もう一つ畑作物を増やしたい」と意欲を燃やす。
 
伝承して100年になる伝統の「大願獅子舞」の中心の担い手でもある。「動きが激しく、獅子の頭も重い。若い人でなければ伝承できない。今後、継承者探しも課題」という。

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