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砂川を新たなワイン産地に!元酪農家と地域おこし協力隊の挑戦(砂川市)

砂川市といえば、空知の新鮮な農産物やジンギスカンなどの特産品、砂川のスイーツに、北海道土産などを幅広く取り揃えている人気スポット「砂川ハイウェイオアシス」や、これまた家族連れに大人気の「北海道砂川こどもの国」、更には和洋のスイーツが楽しめるお菓子屋さんやカフェが立ち並ぶ「すながわスイートロード」で有名なまち。立ち寄ったことあるよ!という方も多いのではないかと思います。

そんな砂川市から、今回は、ワインを新たな地元の名産品にしようと取り組む人たちの話題をお届けします。

砂川でワイン?

砂川市の農産物といえば、ブランド道産米「ゆめぴりか」や、「桃太郎」でおなじみのトマトなどが有名ですが、最近、「砂川産ブドウのワイン」が作られていることをご存知でしょうか?
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砂川市の南東部にある「Grace du Ranch(グレイス・ドゥ・ランチ)東豊沼高橋農場」では、農場長の高橋祥二さん(73)が9年前の2013年まで酪農を営んでいました。

しかし事業をたたむ際に友人からの誘いを受け、2016年、牧草地だった土地へワイン用ブドウ「ソーヴィニヨン・ブラン」2,600本を植えました。
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酪農からワイン用ブドウへの新たな挑戦ですが、高橋さんは「牧草でもブドウでも、農業という点では同じ。酪農をやれたらほかにできないことはない」と力強く語ります。
酪農で培ったタフさを生かし、ほとんど一人で畑と向き合ってきた高橋さん。
それでも人手不足や体力の不安がありました。

ワインづくりの夢は次の世代へ

そんな時、2020年からブドウ作りに加わったのが砂川市地域おこし協力隊の新保里佳さん(29)です。
新保さんは酪農学園大学の出身で、大学時代にワイン酵母の研究をしていました。
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一方で高橋さんも酪農学園大の出身。高橋さんのブドウ畑が大学の演習ほ場となっていたことから縁がつながり、砂川の地でのワインづくりは新たなステップへと進みます。

2021年12月、初めて一般向けに発売されたワイン「Grace du Ranch(グレイス・ドゥ・ランチ)」。
フランス語で「畑の恵み」を意味し、冷涼な気候を反映した酸味と、かつて牧草地だった肥沃な畑から生み出された濃厚さが特徴です。
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現在は、岩見沢市の10R(トアール)ワイナリーに醸造を委託してワインを作っていますが、新保さんは将来的に農場の敷地内に、醸造施設を備えたワイナリーを作る計画を持っています。

この土地の豊かさに惚れこみ、砂川での定住を目指す新保さん。
高橋さんがこれまで紡いできた土地の歴史を「自分たちが引き継いでいかなければ」と感じ、農場を引き継ぐとともに、砂川初のワイナリー設立を目指します。
「絵をかくのが好き」という新保さんは、「アーティスティックで楽しいワイナリーにしたい」と意気込みを見せます。

砂川で育ったブドウの味を多くの人へ!

このほか、新保さんは新たな商品開発も手掛けています。それが「OMEGANE JUICE(オメガネジュース)」です。
これはワイン用のソーヴィニヨン・ブランを100%使用したブドウジュースで、開発のきっかけは新保さんの夫がお酒を飲めなかったこと。
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2021年にクラウドファンディングを活用して開発費の支援を募ったところ、目標額の25万円を大きく上回る38万円が集まりました。

「OMEGANE JUICE(オメガネジュース)」という商品名には、醸造用ブドウのおいしさを「お眼鏡にかなう」形で伝えたいという思いが込められています。
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OMEGANE JUICE 2022
4,320(税込)※送料別

1本のジュースに、手作業で選果した完熟ブドウ約1.3kgを贅沢に使用。アルコールに変わる前の果実の糖分がそのまま残っているため、とても甘いのが特徴です。
(数量限定販売のため、在庫はオンラインストアなどでご確認ください。)

東豊沼高橋農場 オンラインストア
https://toyonuma.stores.jp/

待望の新作登場!

そしてこの冬、2021年産のブドウを使ったワインがリリースされました!
こちらのワインは、砂川市内の「BAR BASE CAMPE(バー ベースキャンプ)」で提供されていて、農場のオンラインストアからも購入可能です。(送料別途)
 ※ オンラインストアのURLはこちら

アルコール度数は比較的高めの13.5度で、新保さんによると「力強いワイン」だといいます。その味は、ぜひ皆さんの舌で確かめてください!
なお、2020年産のブドウを使ったワインは砂川市の酒店「丸ヨ 石家商店」でも店頭販売されています。
 ※ 店舗の情報は記事下段に記載

 
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Grace du Ranch(グレイス・ドゥ・ランチ)北海道砂川市産ソーヴィニヨン・ブラン100%ワイン
4,500(税込)

ブドウの仕上がりには夏の天候のほか、収穫日や初冬の剪定など様々な要素が影響します。
「同じ畑の原料でも毎年違うものができるが、そうした中でも、これだけ畑の個性が出たものは他にない。」と農場長の高橋さんは胸を張ります。

砂川の大地が生んだワインをみなさんも味わってみてはいかがでしょうか。
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【Grace du Ranch(グレイス・ドゥ・ランチ) 東豊沼高橋農場】
 住  所:砂川市東豊沼352
 H  P:https://takahashi-sh.wixsite.com/r-t-vineyard
 インスタグラム:https://www.instagram.com/takahashi.generalfarm/

その他店舗情報
【BAR BASE CAMP】
 住  所:砂川市西2条南1丁目1-7 1F
 営業時間:月~木 20:00~25:00
      金・土 20:00~26:00
 定 休 日 :日曜(その他不定休)
 インスタグラム:https://www.instagram.com/bar_base_camp/

【丸ヨ石家商店】
 住  所:砂川市東1条北1丁目1-1
 電  話:0125-52-3191
 営業時間:9:00~20:00(第1・第3日曜定休)
      ※第2・第4日曜は10時ごろから18時ごろまでの営業
 インスタグラム:https://www.instagram.com/maruyoishiie/

新保さんの活動は、砂川市地域おこし協力隊のYouTubeチャンネルでも特集しています。
こちらもぜひご覧ください!
https://youtu.be/sXVoTWE7vqQ

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