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旬の食材登場!粘り・甘みが強い夕張長芋

「よいしょ、よいしょ、長芋の体が出てきた!」
「あっ!また粘土土(ねんどつち)だ…」
夕張で長芋掘り体験をすると、こんな声が絶えず耳に入ります。

私は夕張市ライターの棠棣(とうてい)です。2021年9月に夕張市に来て1年が過ぎました。そして、今年も冬の足音が聞こえ始めるのと時を同じくして、夕張長芋の収穫期を迎えました。

興味があって初参加した長芋の手掘りは本当に大変で、精も根も尽き果ててしまいましたが、苦労して収穫したかいあって粘り・甘みが強くて美味しい長芋をいただくことができました。

その後、私の腰の痛みが数日間続いたことを含めて、とても良い思い出です。
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手掘りした夕張長芋)
 
さて、夕張長芋は私たちの食卓に届くまで、どんな旅をするのでしょうか。
今回は、半年間にわたる農家の作業風景などをご紹介します!

なお、記事の最後には動画も掲載していますので、ぜひ最後までご覧くださいね!

【春】種用長芋のカットはチームワークで

夕張長芋の生産は、春に長芋の種を準備するところから始まります。

春の陽気のように、私をあたたかく迎えてくれたのは夕張長芋の生産者・谷口修さんと奥さんの鏡子さん。

「定植する長芋の種(種芋)は、夕張市農協から購入するほか、前年に収穫・選別し、保存しておいた長芋を使用します。」
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(丁寧に説明する鏡子さん)

ここで谷口さんからクイズ!

長芋の一番芽が出やすい部分はどこでしょう?

答えは長芋の上の部分の「がんくび」!

下の部分の方が丈夫で芽が出やすいイメージを持っていた私は驚きました。

ここでふと、自分が好きな「鉄棍山薬」(てっこんさんやく)という、ごぼうより少し太い品種の中国の長芋を思い出しました…
※ちなみに、「山薬」は中国語で「長芋」を指します。「山の薬」というほど、健康的なイメージがあるんですよ。

中国では、これを茹でて団子状にしたものにブルーベリージャムをかけて、甘酸っぱくておいしいデザートとしていただきます!
(おなか空いちゃった….)

はい、夕張長芋に戻ります。
続いて、作業服とマスクを装備し、作業現場にお邪魔しました。
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種用長芋を適切なサイズに切り、消石灰などの薬に入れ、部位別にまとめます。
それを乾燥させたものが種芋です。その数は、なんと約7万株
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作業が終了すると、消石灰で全身白い粉まみれになるので、コンプレッサーの風で粉をきれいに落とします!
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(粉を落とす作業)

【夏】生き生きと成長

春に準備した種芋は、5月中旬に重機を使用して定植作業を行います。二列稼働の重機が約21㎝の間隔で穴を掘り、一人がその後ろで種芋を入れ、もう一人が植える位置を固定します。運転手を含めて最低5人必要だそうです。

更に、重機で上から土をかけたり、うねの形を制限したり、ビニールマルチを敷いたり…。

重機を使用できない手作業もあり、とても手間と時間がかかります。
(例えば長芋のつるをネットにかける作業や、定期的な草刈りなど…。)

長時間の作業はしんどい? 確かに大変ですが、時々エゾシカの鳴き声が聞こえたり、彼らの足跡を見つけたりで、癒されます!

このような日々の丁寧な手入れによってきれいな畑ができ、夕張長芋が健やかに育っていきます!
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【秋】収穫間近!

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10月末頃、夕張長芋のつるが全体的に黄色くなります。青空とのコントラストは鮮やかな風景画のような美しさ。

しかし、これが成長停止のサイン。長芋に栄養が行くように、手持ちの機械でつるやネットを切り、土の中で芋の表皮が硬くなるのを待ちます。
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つるやネットを切る機械

それから10日が経った頃、私は谷口さんに長芋掘り体験に誘われました!
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(絵でわかりやすく説明してくれる鏡子さん)

「夕張長芋は全長80㎝以上あるよ。」
と鏡子さんの説明を受け、長芋を傷つけないように地下深く穴を掘って収穫します。

土下座みたいなポーズをしたり、足湯に浸かっているようなポーズをしたり、色々な体勢で掘り進めます。
(もうそろそろ長芋が取れると思って引っ張っても、なかなか取れなかった・・・)

疲れたけど面白くて、笑い声の溢れる1時間を過ごしました。
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夕張長芋掘り体験の様子は夕張市地域おこし協力隊のフェイスブックでもご紹介しています↓↓

https://www.facebook.com/watch/?v=258227489628544&ref=sharing

そして、今年は、なんと!

手掘り作業中の畑に「竜巻」が姿を現しました!
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【秋】夕張長芋の収穫・出荷

楽しい長芋掘り体験の後は、重機での収穫作業が本番を迎えます。
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先頭の重機が土と長芋を堀り上げ、後ろに続く人が、土の中から長芋を取り出します。
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長芋は手で泥を落とし、サイズごとに分けてかごに詰めていきます。
(放置すると、鹿に食べられてしまいます…)
重機のスピードに追いつくように、谷口さんの畑の今年の作業人数は総勢15人。
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(収穫された長芋)

こうして収穫した夕張長芋は夕張市農協へ。
ここで選果され、箱に詰めて出荷しています。
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今回は夕張市農協職員の宇羅浩一さん(左)と丸山純平さん(右)にも話を聞くことができました!
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「夕張長芋は、実は夕張メロンより栽培の歴史が長く、独自に種を取っています。粘り・甘みが強いのが特徴です。長く保存するために、土付きのままで販売をしています。」

「夕張長芋の出荷は、例年11月上旬から12月上旬まで。シーズンの1ヶ月間、毎日約2トン出荷し続けます。作付面積と生産者数が年々減っているので、市内消費がメインです。」


夕張長芋は消化促進作用が抜群で、滋養強壮効果も高く、身体に優しいことばかり!あったかい長芋スープにして飲みたくなりました…早速買いに行こう!
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今回ご紹介した夕張長芋は、すでに道の駅夕張メロードやオンラインショップで販売が始まっています♪
ぜひ、この冬は夕張長芋を味わってみてはいかがでしょうか!!
※ 例年、12月上旬くらいに販売終了となりますので、ご購入はお早めに!

〇 道の駅夕張メロード

 住   所 :夕張市紅葉山526-19
 電   話 :0123-53-8111
 営業時間:2022年11月~2023年3月までは午前10時~午後6時
 定 休 日 :11/17(木)、毎週月曜日(この他、臨時休業あり)

※ 新型コロナウイルス感染症の状況などにより、営業時間や定休日は変更となる可能性があります。

夕張市農協のオンラインショップはこちら↓↓
http://ja-yubari.kitanoichi.com/shopbrand/nagaimo/

また、夕張長芋はふるさと納税での取り扱いも開始しました。詳しくはこちら↓↓

https://www.furusato-tax.jp/product/detail/01209/4766221 https://item.rakuten.co.jp/f012092-yubari/n14-2/

最後に、夕張長芋の旅の様子を動画にまとめましたので、ご覧ください!
https://fb.watch/gNyA-sP8fN/

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