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ぶらり炭鉄港WEB版【Vol.4 コンパクトに見られる学べる炭鉄港】

皆さんこんにちは。寒くなってきましたね~。鍋の季節ですね。

では、本企画の折り返し地点にあたる第4回目「コンパクトに見られる学べる炭鉄港」をお届けします。

今回は、月形町、岩見沢市、美唄市をコンパクトに紹介したいと思います!

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前回までのぶらりの様子はこちら。
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今回が最後。大倉さんとぶらつきます!

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炭鉱女子 大倉 加奈 さんで~す。
・好きな芸人:インパルス
・虫が苦手
・主食:卵かけごはん
・ほしいモノ:妙夢
・彼氏募集中

――おはようございます。今日が「大倉3部作 完結」ですね~。

(大倉さん)
そ~ですね~。炭鉱女子増えたかな~。


――予備軍は確実に増えてきてると思います!
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(大倉さん)
なぜ増えたと思ったんですか??


――いや、、、ウチの娘が…立坑…見に行きたいって…言ってた。

(大倉さん)
それは何よりです。


――…そろそろ出発しますか。
 

明治時代が好きな方は必見!

■何気なく通るのはもったいない。

(大倉さん)
道道275線月形峰延線(通称:樺戸道路)を通る時、何を考えながら運転しますか?
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――「そろそろ給油しないとな~」とかですかね~

(大倉さん)
毎回?


――毎回。

(大倉さん)
じゃ、給油してから通りなさいよ(怒)この道を作ったのは誰か知ってますよね??


――株式会社…

(大倉さん)
もういい。空知には、樺戸集治監と空知集治監の2つの集治監があったんです。
集治監は今でいう刑務所の様な施設だということは知ってますよね??


――1回目に行った空知集治監の時に勉強しました。

(大倉さん)
この2つの集治監を結ぶ樺戸道路は、そこに収監されていた囚人の手で作られたんですよ!
石狩川の舟運に頼らざるを得なかった樺戸集治監の交通環境は、樺戸道路と幌内鉄道の乗り継ぎが可能となり一気に改善したと言われています!


――囚人の過酷な労働で作られた道路を今走っているんですね。白樺の防風林も違った風景に見えてきました。
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(大倉さん)
空知集治監の近くには達布山、樺戸集治監の近くには円山という山があり、その山頂で火を焚いてお互いの山頂を目指して開拓していったという逸話も残っているんですよ。


――原始的だけど、スケールが大きいですね~

(大倉さん)
ちなみに、樺戸道路は地図で見ると直線ではなく、若干「へ」の字になっているんです。


――どうしてですか???

(大倉さん)
ヒ・ミ・ツ


■明治の空知はここを見てから!

(大倉さん)
コンパクトに歴史を学びたい方にオススメの施設が月形町にある日本遺産構成文化財の「旧樺戸集治監本庁舎(月形樺戸博物館)」です!!

場所はJR石狩月形駅から徒歩1分の所にあります。

ちなみに、樺戸道路の「へ」の字のヒミツもここで答えが出ますよ!

皆さん一度はこの写真を見たことがあると思います。
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――いや、ないと思います。なんか凹んでますね。

(大倉さん)
鉄丸や鎖を付けた囚人の長年の出入りですり減ったという伝説が生まれる程有名になった石段ですよ!!


――集治監の歴史を感じざるを得ません。

(大倉さん)
このほかにも樺戸博物館には、当時の貴重な資料や解説が充実しているので、館内の全貌を写真付きで紹介したいのですが、館内は撮影NGなので自分の目で確かめてください!!
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――見るだけで分かりますかね~??

(大倉さん)
心配御無用!博物館には、無料のガイドサービスがありますので、潜在的な炭鉱女子でも安心です!


――集治監と全然関係ない話していいですか??

(大倉さん)
ええ。


――樺戸博物館の掲示物の中にインパルスの板倉さんそっくりの写真があるので、是非探して見て下さい!!!

(大倉さん)
あ~確かに居ましたね。


炭鉄港に関する情報拠点

(大倉さん)
次に紹介するのが、岩見沢市にある日本遺産構成文化財の「そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター石蔵」です!


石蔵 加奈
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(大倉さん)
もちろん石蔵も文化財として見てほしいのですが、ここは旬な炭鉄港ネタが集まる情報拠点なんですよ!!

JR岩見沢駅から徒歩5分の所にあるので、車ではなくJRで炭鉄港を巡りたい方は、まずここに来て下さい!!

ここで紹介したい方は、炭鉱の記憶推進事業団事務局長で炭鉄港推進協議会認定「炭鉱女子」の北口博美さんです!
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(北口さん)
ぶらり炭鉄港の第1回目読みましたよ~


――あっ。ありがとうございます。なんか照れます。
北口さんも今回の記事で登場しますので!炭鉄港旅行される方に一言お願いします。


(北口さん)
はっ。はい。イベントをはじめ炭鉄港に関する情報が充実しておりますので、気軽にお立ち寄りください!


(大倉さん)
ちなみに私がデザインしたタオルも売ってます(笑)
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マネジメントセンターは情報だけでなく、炭鉄港に関わりの深い人達も集まる場所でした!
この日は、偶然…元炭鉱マンで炭鉱関連の模型を作成している齋藤靖則さんと、これから取材する予定だったアルテピアッツア美唄の方が打ち合わせをしていました。

打ち合わせの内容は、10月30日から11月25日まで「安田侃彫刻美術館 アルテピアッツア美唄」のギャラリー(木造校舎2階)で開催される齊藤さんの模型展についてでした!

精巧に作られた齊藤さんの模型が数多く展示されるとのことでしたので、この機会に是非ご覧下さい!
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出たっ!炭鉱グルメの代表格!

偶然の出会いで、お腹もすいたところで昼食タイムです!

今回お邪魔したのが、美唄市の「美唄やき鳥 たつみ」さんです!
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――なぜ、美唄やきとりが炭鉱グルメなんですか??

(大倉さん)
当時は貴重なタンパク源だった鶏を余すことなく味わうために考案されたそうです。


ちなみに、美唄の我路(がろ)地区というところがあるんですが、炭鉱の閉山の影響で人口が減った時に同地区にあった2軒の銭湯で「じゃんけん」をして負けた方が、我路を離れて焼き鳥を始めたのが「たつみ」起源なんですよ~

――なるほど~じゃんけんなんですね~
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――お味はどうですか!?

(大倉さん)
だから、まだ食べてないって(怒)


――恐縮です。

(大倉さん)
モツ串は、鶏のいろんな部位がこの一本に凝縮されていて、ビールに絶対合う旨さ!!
そして、この鶏めしは濃いめの味付けと一枚紅ショウガが最高!!


あれっ。もしかして、モツ串じゃなくて精肉選びました?!

――うん。
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(大倉さん)
美唄焼き鳥はモツ(怒) 精じゃなくてモツ!!!


――…。


丸みを帯びた形。

――次は、何処を紹介して頂けますか??

(大倉さん)
次は、日本遺産構成文化財の「旧栄小学校(安田侃彫刻美術館アルテピアッツア美唄)」を紹介します!

栄小学校は、三菱美唄炭鉱の炭鉱住宅街として栄えた地域の小学校として建設され、ピーク時には、30学級、1,250名の児童が通っていたんですよ~

ここで質問です。
東京渋谷駅前で待ち合わせする時、あなたは何処の前で待ち合わせしますか?


――「ハチ公前」ですかね。

(大倉さん)
《鋭い眼差しでこちらに向かって親指を立てる》
では、札幌駅で待ち合わせする時は、どこで待ち合わせる?


――スターバック…

(大倉さん)
べ=======っ!

これこれ!!
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――あ~~~~!!札幌駅の西口にあります!!

(大倉さん)
意外と身近にあるでしょ~?!ここは、炭鉱女子というよりカメラ女子にお勧めかもしれませんね!

炭鉱遺産の角張ったコンクリートと対照的な優しい丸い形がかわいらしいでしょ~
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(大倉さん)
強いて「炭鉱感」を強く感じる所は…
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「深く探りて 掘り進み」!こんな歌詞がある校歌は、炭鉱かアルマゲドンにしか出てこないですよ!!!


主役はこっち。

(大倉さん)
本日最後は、日本遺産構成文化財の「三菱美唄炭鉱竪坑櫓」がある炭鉱メモリアル森林公園を紹介します!

場所は、アルテピアッツア美唄を10分程山奥へ進んだところにあります。

私の勝手な想像かも知れないんですけど、「空知の炭鉱」っと言ったら三菱美唄炭鉱の鮮やかな紅色の竪坑櫓を連想する方も多いのではないでしょうか!?


――あ~。確かにそうかもしれませんね~。青い空と深緑の森に囲まれた紅色の竪坑櫓は印象的ですからね~。
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(大倉さん)
そ~でしょ~。やっぱりポケット隠れちゃってるね。竪坑の陰にポケット隠れちゃってるね。


――ポケット? ポシェット?

(大倉さん)
原炭ポケット!採掘した石炭を鉄道で運ぶ際の一時保管場所!
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この原炭ポケットには、今まで紹介した炭鉱の魅力が詰まってるのです!

その1)インダストリアルネイチャー
その2)潔いデカさ
その3)妄想


炭鉱界のイチローやな!


あとがき

――いや~完結しましたね~。ぶらつきはどうでした??

(大倉さん)
私が出てる3部作を読ませてもらったんですけど、私1回もキレてないですからね!


――すいません。ちょっとキャラを盛りました。そしたら、今はキレてるんですか?

(大倉さん)
いや、キレてないですよ。
(長州小力風に)

――「炭鉱女子」が増えたら連絡しますね。

(大倉さん)
待ってます! 


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次回は、空知管内から飛び出して、炭鉄港の「港」をお届けします。

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