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空知プロモーション動画撮影裏話vol4 ~空知の穣り(浦臼町・ブドウ畑)編~

皆さんこんにちは。北海道では朝晩寒くなる日も増えてきて、そろそろストーブが恋しい季節です。冬目前の空知の秋ですが、9月の新米から始まり、新じゃが、玉ねぎ、蕎麦、豆類、そしてりんごなど、豊富な秋野菜や果物なども続々と収穫を迎えています。
実は、ご近所のスーパーなどにも「空知の実り」が並んでいるかもしれません。例えば、北海道米のなんと半分弱が空知産のお米なんです。是非、とれたての空知の味を見つけて、味わってみてください!

 
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空知の秋は…ブドウ畑から

そらち応援大使・鈴井貴之さんの出演により、空知の四季折々の美しい景観を紹介した空知プロモーション動画では、「そらち秋」のオープニングを飾るのは、一面のブドウ畑です。
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 ▶空知プロモーション動画 (「空知の穣り」パート)

ここは浦臼町鶴沼の丘陵地に広がるワイン用のブドウ畑・鶴沼ワイナリー♪
小樽市に本社を構える北海道ワイン(株)の直轄農場で約50年の歴史があるブドウ畑です。総敷地面積447ha(=東京ドーム約95個分!)は日本一の広さで、常時40名のスタッフが40を超える品種を育てています。
だから、ドローンで上空からとらえても画面いっぱいになるくらい広大なんですね。
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上の場面は、このブドウ畑から石狩平野方面を捉えていて、手前のブドウ畑や森の向こうには、収穫期の田んぼが広がり、画面左から右に石狩川が流れています。

また、ドローンでの撮影の様子を地上から撮ったものが下の写真です。ドローンはかろうじて丸印の中に見えます。
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約50年の歴史があるブドウ畑

このような鶴沼の風景が、ドイツのライン川沿いのブドウ畑と重なることが初代社長の目に留まり、約50年前に北海道ワインがこの地でブドウ栽培を始めるきっかけとなったそうです。
それでは、改めて鶴沼ワイナリーの場所を地図で見ていきましょう。
国土地理院のサイトを使ってズームアップしてみます。

(国土地理院ウェブサイト・地理院地図Vector(https://maps.gsi.go.jp/vector/)の提供データを元に加工利用)
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自然に恵まれた広大な土地があるからこそ、それぞれの品種を生かせるベストな場所でブドウを育てることができるんですね。

撮影日は絶好の晴天!

撮影は、2020年の9月末で、ちょうど収穫の最盛期かつ絶好の撮影日和でした。ブドウ畑の真ん中にある事務所に集合してから、撮影する場所まで車で5分くらい移動します。(なにせここは日本一広いブドウ畑。)
今年(2021年)の猛暑が記憶に新しい北海道ですが、2020年の北海道の夏もそれなりに暑く、降雨量は少なめだったので、ブドウの生育には絶好のコンディションだったと言われています。
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たわわに実っておりますねー。
この赤ワイン用のブドウ畑の収穫の様子などを、上空と低空から撮影します。
動画本編では下の2カットになります。

 
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どちらも、普通では見ることのできない貴重なアングルですよね。
ブドウ畑の間を突き進むほうの映像は、ドローンが飛んでいく様子をスマホで撮りましたのでご覧ください!
画像のクリックでYoutubeからご覧いただけます。
ほんの数秒のカットですが、ドローンの大きさを考えると難易度の高い、結構冷や汗ものの飛行方法だったようです。

この畑では、農場の方にご了解をいただいて、ブドウを試食させていただきました。
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種はありましたが、甘くてジューシーで美味しかったです。一般的なブドウと比べても遜色ないおいしさです。皮の内側の部分がぷるるんと厚く、ギュッと旨味が詰まっている感じがしました。
ワインづくりには、このブドウに含まれる水分以外、水を一切加えないので、この鶴沼に降った雨や雪、育まれた土壌、地形、冷涼な空気など、このブドウをはぐくんだ気候風土そのものの味わいが凝縮されます。まさに、ワインはその土地を味わうものですね!
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寒冷地ならではの栽培方法…キーワードは「斜め」

この鶴沼の地は、空知の他の地域と同様、冷涼な北海道の中でも内陸性で寒暖差が大きく、道内屈指の豪雪地帯です。このため、寒さ対策としてブドウの樹を斜めに植える手法がとられています。
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上の写真は今年(2021年)秋のものですが、斜めな感じ…わかりますよね。
ではなぜ斜めか?…真冬の最低気温が零下10度以下にもなる北海道ですが、外気温がどれだけ低くても、雪の中は0℃~-3℃前後で保たれます。ブドウの樹が、そのまま外気に触れていると凍りついてしまうため、保温のために雪を被せます。
秋の収穫後に剪定を終えた樹は垣根から外されて地面に寝かされた状態となり、厳寒期を迎える前にその上に雪が積ります。そして、ブドウの樹はまるで雪布団にくるまれるようにして越冬することができるんです。
人間と同じで、布団をかけるなら横になったほうが良いので、ブドウの樹も冬に寝かしやすいように斜めに植えているのです。
この方法は、この鶴沼で見出された栽培技術ですが、現在では道内のいろんなブドウ畑に採用されているそうです。
北海道でワイナリー巡りをされる際には、是非、斜めな感じを見つけてください。

動画を見ながら…ワインを、空知を味わいましょう!

さて、鶴沼ワイナリーでの撮影の裏話をしてきましたが、ブドウ畑の真ん中には直売所が併設されていて、「鶴沼収穫シリーズ」などのワインやワイン用ブドウを使ったジャムなどが購入できます。
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※直売所は日曜定休で、土曜祝日は不定休となりますので、営業状況については、直接鶴沼ワイナリー(TEL:0125-68-2646)までお問い合わせください。

そして窓からは、広大なブドウ畑の風景。
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左は2020年9月の撮影時(収穫期)、右は今年の10月末(収穫後)。ブドウの葉の紅葉も結構キレイです。

鶴沼収穫シリーズのワインは、どさんこプラザ札幌店や北海道ワイン(株)本社(小樽市)、またオンラインショップなどでも購入できますが、ここでしか購入できない「直売所限定ワイン」の味が忘れられず、今年もリピートしました。
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直売所限定ワインは赤・白ありますが、今年の7月に発売された240本限定の白ワインはすでに完売だったので、3,100本限定のRot 2019(赤・ミディアム)を!鶴沼では2001年から栽培を開始した赤ワイン用品種・ロンドが9割、残りの1割はマスカット系の赤ブドウをブレンドしています。
ボージョレ―ヌーボーのようなフレッシュな果実味があり、色は濃いですが、渋みは少なめでベリー系の香りと爽やかな酸味が心地よいです。美唄のソウルフード「とりめし」とマリアージュしたのですが、めちゃくちゃ合いました。また、チョコレートとも相性が良いので、食事からデザートまでずっと飲みっぱなし?!という方にもオススメですね(笑)。


空知の四季の風景だけでなく、その裏には空知の食の魅力もたっぷり詰まった空知プロモーション動画。今回は、秋の風景の撮影裏話とともに美味しいワインも紹介させていただきました。空知の素晴らしい風景を見ながらのワイン…これは進みます。
そんな視点で、この動画を改めてご覧いただけたら嬉しいです。
 ▶空知プロモーション動画「鈴井貴之 空を知る 心が舞う」

まだまだこの動画には、空知の魅力がたっぷり詰まっていますので、また別の季節の裏話も紹介していきますね。次は、どれにしようかなぁ。

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