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【 てつこの部屋 】 ~ VOL12 倍返しするから~

準備が楽しい


休みの前日の夜って
いくつになってもウキウキしますよね。

どんなに面倒な準備も
明日の行事を考えながらの作業は格別。

綿密に計算して
沼田への遠征を企てた私は

遅ればせながらのタイヤ交換を敢行。

学生時代にソフトボールをやっていたので
そこそこ力はある方ですが

それでも女子にとって
タイヤ交換は重労働。

気合いを入れること1時間。

作業を終えたわたしは

あかぎれする手に
ハンドクリームをすり込みつつ

沼田町の構成文化財
クラウス15号蒸気機関車との出会いを
考えながら眠りについた。

 

沼田町が遅くなった理由

沼田町は北海道のほぼ中央。

空知北部といえど
最寄りの都市は旭川であり、

私が住む岩見沢からだと
車で90分はかかる道のりだ。

いや、そこは早く行っておくべきだったろう。
雪の降り始めるこの時期じゃないだろう。

そのご指摘、
ごもっとも。

ではなぜ今か。



ここ沼田は言わずとしれた
ホタルの里である。


オートキャンプ場に泊まって

夜はロマンティックに

ワインとかちょびちょび飲みながら

吉沢亮似の彼氏と
神秘的なホタルを観賞・・・

もしかすると

そういう夏が
来るかもしれないと思っていた。

急いで女子ひとり
蛍の光を見に行くこともないだろうと。


7月が最も見頃のホタルだが、

なんなら8月まで鑑賞できると
下調べまでしていた。



そして気づくとホタルの時期は
とっくに終わっていた。


 

嫌な予感

沼田町が遅くなった背景には
悲しいエピソードがあったわけですが、

気を取り直しての沼田である。


・・・なのだが、
今回の旅は嫌な予感がしていた。

タイヤ交換を終えた前日、

冷えた体を温めようと
三笠の温泉へ向かったが

新型コロナの影響により
時短営業中で入れず。


休日の朝は
家の隣にあるセブンイレブンで
ハム&チーズのブリトーを買うのが
ルーティンなのだが、

なぜかハム&チーズだけが売り切れ。


そんな日もあるだろうと
沼田へ向けて出発した瞬間に
小雨→大雨。

オッケー、オッケー。

ぜんぜん大丈夫だから。


わたし、絶対に行くって決めたから。(怒)


 

のぞき見る

「米どころ」として有名な沼田ですが、

前回ご紹介した美唄と同様、

ここ沼田も
もともとは炭鉱で栄えた街のひとつ。

石炭を積み出す留萌港が近いという
好条件もあり

当時、一帯の炭鉱を経営していた
安川、浅野、三井などの財閥によって

昭和3年
私鉄となる留萌鉄道も設置されました。


ここ沼田で登録されている
炭鉄港構成文化財は
その留萌鉄道にて活躍していた


クラウス15号蒸気機関車


 
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明治22年にドイツ・クラウス社で
製造された蒸気機関車であり、

日本で現存する
最古の小型蒸気機関車。


九州鉄道に輸入され、
日本国有鉄道、東京横浜電鉄と
長い旅路を渡り歩いた後、

昭和6年に留萌鉄道へ譲渡され
石炭運搬に活躍。

更に
明治昭和鉱業所の貨物専用線で
石炭貨車運搬用として
昭和42年まで稼働しました。

と、


ええ・・・もうお分かりでしょう、、


実際の当日の写真はこちら・・・。
IMG-1098.jpg
本来は、この奥にみえる車庫から
レールに沿って出庫してるはずの
クラウスがいない・・。
 
そうなんです。

カードが売り切れになっていたのは
ほろしん温泉さまに電話して
事前に把握していたのですが、


肝心のクラウスも
展示期間が10月末で終了・・。


なんとか激写できないか
窓をのぞき込むと
横顔だけは見ることができましたが、

窓越しでは
その肌艶感が伝わらず(悲)

 
IMG-1106.jpg

全長8メートルと、蒸気機関車としては
小ぶりなその車体も珍しいのですが

この沼田クラウスは
手入れの良さに関しても
鉄道ファンの中で有名なんです。

ゴリゴリに黒光ったボディを見たかった・・・

 

課題は見つかった

わたしも大人だ。

なんでも不運のせいに
すべきでないだろう。

こういうご時世、
温泉の営業時間くらいは
調べるべきだったし、

ブリトーもそんなに好きなら
前の日に買っておけと。

吉沢亮似の彼氏はさておき、

計画的に準備をすすめておけば
ホタルもクラウスも見ることができたはず。

クラウスは
毎年GW頃に展示を開始するらしいので

来年こそはホタル&クラウスの
ダブルでお返ししてもらいますよ!

 

炭鉄港女子

沼田から戻ったわたしは
予定していた休日の時間を持て余し、


この旅を通じて集めた
炭鉄港パンフを眺めていた。



(うん。やっぱり気になる!)

この方に会いたい気持ちがおさまらない。

ずっとお話してみたいと思っていた女性。
 
IMG-1164.jpg


まだまだ炭鉄港女子を名乗るには
ほど遠いわたしだが、


ここ半年、彼氏もつくらず(←)
カード集めに情熱を注いできた。


そして、この旅を通じて
様々な発見や出会いがあった。



この方に会って話を聞けたら、
また違う世界が目の前に広がる・・

そんな気がしていた。



人見知りのわたしだが
炭鉄港に関してはノーリミット。



意を決したわたしは
赤平炭鉱ガイダンス施設を検索。



「突然すみません!」

大倉加奈さん、いらっしゃいますか?!」



 
To be continued......
 

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