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【触ってもいいですよ】芸術専攻だった私がおすすめする、安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄の楽しみ方

こんにちは。虎白ママといいます。みなさん、芸術はお好きですか?私は大好きです。

北海道には様々な芸術家さんがいますが、その中でも特に有名なのが安田侃さん。

え?ご存じない?
それでは、本日は安田侃さんと安田侃彫刻美術館 アルテピアツァ美唄について、ぜひ覚えていただきたいと思います。
 

安田侃って誰?

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現在73歳、北海道美唄市出身のダンディーな彫刻家です。大理石やブロンズによる彫刻を中心とした作品が多く、現在は大理石の産地として有名な北イタリアのピエトラサンタに拠点を置き活動されています。

安田さんの作品を思う存分堪能できる美術館が、1992年、生まれ育った美唄市に設立されました。それがアルテピアッツァ美唄です。
 

芸術って難しい、退屈、苦手...と思っている方にもオススメ!

ここは普通の美術館とは一味違います。

堅苦しい美術館に行き、高い入場料を払い作品を鑑賞するも、よくわからないのでぱっと観てすぐ歩き出す...。実は私も苦手でここ何年も行っていませんでした。

しかし、彼の作品は触って良いものが多く、体全体で芸術を感じることができるので、心から楽しむことができます。芸術って難しい、退屈、苦手...と思っている方にもおすすめです。

そうそう、安田さんの作品は、こんなところにも。
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道内の方だと、なんとなく見覚えがあるのではないでしょうか。JR札幌駅西コンコースの南出口側に設置されており、札幌近郊に住んでいる方は「大丸前の白いオブジェのとこ!」と待ち合わせ場所として定番のアレです。実はこれ、安田さんの"妙夢(みょうむ)"という彫刻作品なのです。

寄りかかるわ座るわ、皆さん触りまくりです。世界的に有名な彫刻家の作品をそんなぞんざいな扱い方をしていいのでしょうか?

・・・はい、いいんです。安田侃氏の作品は「観る」に加え「触る」ことも鑑賞方法の1つなのです。
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▲実際に触れると、ひんやりとした感じがします。

安田さんの作品はその空間に自然に溶け込み、親しみやすいところが特徴であり、素晴らしい点です。
 

閉校した小学校を活用した美術館、アルテピアッツァ美唄

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それでは、安田さんの作品が集まる美術館、アルテピアッツァ美唄はどういうところか見ていきましょう。

ここは以前、栄小学校という学校でした。1981年に閉校してしまいましたが、美唄市と安田侃さんによって1992年に学校敷地全体を彫刻の展⽰場とした美術館に生まれ変わりました。

40点あまりの作品が、校舎内はもちろん、屋外にも展⽰されています。どんなコースで観るかはみなさんの自由です。

なかには、あの作品もあります。
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札幌駅にもあった"妙夢"ですね!雪が被り、札幌駅で見るのとはまた別の表情を見せています。

そして、わたしが1番好きな作品がこちらです。急に夏の写真になりますがご容赦ください。
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作品名は"天モク"といいます。間に水が川のように通っていることで、橋の脚の部分が水門に見えます。しかし、もし建物内に設置してあったらきっとそういう風には思わないでしょう。この作品のそういうところが好きで、また野外彫刻ならではの楽しみ方だと思います。個人的な感想ですが!!

ちなみにこの写真の"天モク"、冬季は大理石保護のためにカバーがかけられております。しかし"天モク"は写真のものだけではなく、園内に複数あり、冬季でも鑑賞できるものもあります。それがどういう場所にあり、どういう佇まいをみせているかは、、、実際行って確認していただきたいです。

そしてもうひとつ、ここの野外彫刻ならではの楽しみ方があります。先ほどから再三お伝えしていますが、それは「触る」ことです。

作品が屋外にあるということは時間、気温、天気、季節によって作品の温度、感触が変わっていきます。形は同じでも、その時によって違う作品を鑑賞しているんです。ここの作品と鑑賞者は実は一期一会の関係なのです。

ちなみに、「アルテピアッツァ」とはイタリア語で「芸術広場」という意味です。その意味のとおり、どんな人でも気軽に、自由に観てまわれるこの美術館はとても珍しいと思います。少し歩き疲れたら、敷地内の「カフェ アルテ」でスイーツやお茶を楽しみながら景色を観るのもお勧めです。
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▲春夏秋冬、朝昼晩、それぞれ違った作品を楽しめるのが野外美術館
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▲屋内展示もあります。ここにも"妙夢"が!
 

こころを彫る授業

アルテピアッツァ美唄をより楽しむイベントとして、白大理石や軟石を使った彫刻創り体験ができる「こころを彫る授業」というものがあります。大理石、道具はイタリア産︕

じぶんの「こころ」を彫るというもので、ゆっくり時間をかけながら自分と向き合い、作品を通して自分を表現しすることができるでしょう。

日時は毎月第一土曜日・日曜日の10時~16時。各日、3日前までお申込みいただけます。昼食はお弁当持参か、予約をすれば美唄の農家の方手作り「かあさんの味」を食べることができます。
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冬季は、野外の一部彫刻は作品保護のためカバーで彫刻を覆っていますが、通常通りご覧になれる作品も多いです。

昨年で25歳になったアルテピアッツァ美唄、是非足を運んでみてください!

<<写真は一部「アルテピアッツァ美唄」公式サイト(http://www.artepiazza.jp/)から引用させていただきました>>

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