札幌から日帰りで楽しめる、北海道 そらち・デ・ビュー

「北海道空知」をもっと楽しむ情報サイト|そらち・デ・ビュー 「北海道空知」をもっと楽しむ情報サイト|そらち・デ・ビュー

愛すべきリスパン

岩見沢市民に愛されるパン ~リスパン~

「幼稚園から高校まで、リスパンで育ってきました!」そんな岩見沢市民も多いはず。大好きなリスパンだけど、どこで買えるの?そもそも誰が作っているの?…謎が多いリスパン…。今回は、リスパンの実態について「空知菓子舗」社長の田島溶二さんにお話をお伺いしました。(照れ屋な社長さんで、写真撮影は「勘弁して」とのことでした♪)。
DSCN0588.JPG
創業50年を迎え、リスパンの愛称で親しまれている「空知菓子舗」。現在、約30種類のパンを一日約1,000個作っています。元々は、学校給食用のパンを卸す会社として始まり、創業の翌年から市販のパン製造も始めました。社名に「菓子舗」とあるのは、桜餅、べっ甲餅などの菓子も販売していた時期があるためです。現在でも、餅の製造は年末年始だけで800万個にも及び、岩見沢を代表する祭りの一つである「いわみざわ百餅祭り」を陰で支える餅の製造会社でもあるんです。

学校給食用にパンを卸していることがきっかけとなり、幼稚園でのおやつや、中学校の体育祭や合唱コンクールでの景品としてもリスパンは親しまれています。岩見沢東・西高等学校の売店でもリスパンは販売されており、もちろん私も高校時代はリスパンで育ちました!

何故「リスパン」?

「リスパン」の呼び名は、パッケージに描かれているリスのキャラクターが関係しています。社長さんの知り合いのデザイナーが描いたものなのですが、始めはリスの他にクマなど他の動物のキャラクターも候補に上がっていました。しかし田島社長が、工場の近所で遊んでいる子ども達に、どのキャラクターが好きか尋ねると、子ども達は全員リスを選んだそう。パッケージにリスのキャラクターが描かれているパン=リスパンと、自然に呼ばれるようになったそうです。
DSCN0601.JPG

リスパンは何故こんなにも美味しいのか

一度でもリスパンを食べた人は、パン生地のふわふわモチモチとした食感と、その美味しさのとりこになってしまうはず。なぜ、こんなにも美味しいのか。その秘密は、パン生地の中種を一晩寝かせる「長時間発酵中種法」という製法にあるそうです。中種を一晩寝かせることによって発酵がゆっくりと進み、その結果、風味があり、ふわふわモチモチした食感を出せるのだそうです。空知菓子舗では、昔ながらのパン本来の作り方にこだわり、全てのパンがこの製法で作られています。
DSCN0584.JPG

実際に食べてみた

リスパンに馴染みのない方々に実際に食べていただきました。まずは、人気のツートップである焼きそばパンとサラダパン。

焼きそばパンには「美味しいとしか言いようがない」、「パンを引き立てる焼きそばの微妙な味付け」、「コッペパンの甘みと焼きそばのしょっぱさが合う」、「柔らかい」、「麺の脂っこさがパンのおかげでギトギトしない」などの感想をいただきました。
 
DSCN0600.JPG
続いてはサラダパン。画像では分かりにくいのですが、キャベツの千切りとツナが挟まっています。「サラダのシャキシャキ感とパンのふわふわ感がマッチ!」などの感想をいただきました。
DSCN0602.JPG
最後にクッキー&バニラクリーム。「軽く2個は食べられる!食べ過ぎには注意!」、「クリームが柔らかくて、しつこくない」、「クッキーの食感がカリカリしていて美味しい」、「甘くておいしい」、「おやつに最適。コーヒーにも合いそう」などの感想をいただきました。
DSCN0604.JPG
どのパンも同じような見た目なんですが(田島社長!ゴメンなさい!)、一口食べてもらえば分かるはずです。大手メーカーのパンとは一味も二味も違う美味しさが溢れています。

リスパンはどこで買えるの?

岩見沢で育ち、休みを利用して帰省してきた学生さんが、工場に問い合わせの電話をかけてくることも多いそうです。「リスパンはどこで買えるの?」と。工場に販売所は併設されておらず、直営の販売所は岩見沢農業高校売店のみですが、岩見沢市内の生協、農協、イオン、ビッグハウス、ザ・ビッグなどのスーパー、美唄の生協、三笠の農協でも購入できます。一つ120円(税別)ほどで手頃な価格設定(2019年8月末現在)。学生のおやつとしても人気です。角食パンにも根強いファンが多く、本来、工場で販売はしていないのですが、電話予約してわざわざ買い求めに来る方もいらっしゃるそうです。
DSCN0581.JPG
母校、岩見沢東高等学校(田島社長の母校でもある)では、リスパンを買うために、売店が開く前から生徒がシャッターの前に並び、日々リスパンを巡る壮絶なバトルを繰り広げていました。お昼休みが始まってからではもう遅い!人気のパンをゲットするには、昼休み前の休憩時間から争奪戦は始まります。私は、チャイムが鳴ると同時にダッシュで教室を飛び出し、兵庫県西宮神社の「福男」のように廊下を走って買いに行っていました。(マンガのような光景ですが、本当の話です!)

リスパンは、まさに岩見沢市民のソウルフード!50年にわたって愛され続けるリスパン、絶対のオススメです!
DSCN0587.JPG

あなたにおすすめの記事

TOPへ戻る