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【若手農家へ徹底インタビュー】夜のオアシス空トピア 【vol.2・奈井江町】

みなさんこんにちは。空知総合振興局のTOJOです。

地元に愛される飲食店で、その街に住む若者と理想の空知を描く「夜のオアシス空トピア」。第2回となる今回は、奈井江在住の若手農業者3人にお話を伺ってみようと思います。
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面白い話、たくさん聞けるといいな~。

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▼第1回はこちらから。
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抹茶とお茶菓子のセットが100円!町民交流の場へ…

今回の舞台は、札幌から車で約1時間というアクセスの良さと、豊かな田園風景が魅力の"奈井江町"
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日本一長い直線道路(国道12号、29.2km)や、日本一長い農業用水路(北海幹線用水路)が横断しているなど、あらゆる「1番」に関係しているスケールの大きな町です。

なにか面白いものがないか探しながら歩いていると、奈井江町交流プラザ「みなクル」と書かれた建物が。
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たくさんの人影が見えたので、アポ無しで突入しちゃおうと思います!勢いって大事だよね!
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中に入ってみると、学生から高齢者まで、たくさんの方々が談笑したり囲碁をしたりしていました。

テーブルに空きがないくらい人が集まるなんて、すごいなぁ…。

と、奥にカフェスペースを発見!
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せっかく来たし、誰でも利用できるみたいなので、ここで休憩していくことに。

「何にされますか?今日は抹茶もありますよ~」
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――あ、ありがとうございます。では、せっかくなので抹茶をお願いします!今日は何かイベントをやっているんですか?

今日は”お茶会”の日です。私、奈井江町の地域おこし協力隊の竹田と申します。お茶会は、町民の方々にお茶を楽しんでもらうことを目的に始めまして、だいたい2ヶ月に1回実施しています。」

――2ヶ月に1回のイベントにたまたま居合わせるなんてラッキー!普段からここは解放されているんですか?

(竹田さん)
解放スペースですので、誰でも立ち寄れます。普段はここでコミュニティカフェをやっていて、飲み物や軽食を提供しているんですよ。
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――なるほど。ここは町民同士が交流できるように建てられた公共施設だったんですね。

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頼んだ抹茶がお茶菓子といっしょに出てきました。抹茶とお茶菓子、セットで100円です。

抹茶、きれいな色~!
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――苦みが少なくて飲みやすく、後味がさっぱりしていてとても美味しかったです。ところでほかのメニューも含めて、ちょっと安すぎませんか?
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(竹田さん)
元々、このコミュニティカフェは、ご高齢の方に楽しんでもらいたいということで始めたんです。たくさん利用してもらうために、この値段設定にしています。


――見渡すと、高齢者だけでなく学生の姿もちらほら。奈井江には、若者からお年寄りまで交流ができて、安く飲食ができる場所があったんですね。竹田さん、お忙しいところ、ありがとうございました!

よし、オアシスに向かうぞ~!
 

思い立ったら即行動派、親しみやすい店主さん

さて、今回の"夜のオアシス"をご紹介します!奈井江のイタリアンレストラン「のらねこまんま」です。
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看板の文字、ユニークで面白い。

ネコも…いきいきしてる…!
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――こんばんは~…

「はーい、いらっしゃい!よろしくお願いしまぁ~す!!」
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――いきなりキャラ濃すぎでしょ。

…ということで、看板のネコを超える表情でお出迎えしてくれた店主の三浦さん。

奈井江では、歴史上これまで洋食屋さんが1件もなかったそうで、こちらのお店が奈井江初の洋食屋さんだそうです。広すぎない店内は、まるで実家のような雰囲気で、とても居心地良く感じます。

――今日はよろしくお願いします!…さっそくお話をお伺いしたいのですが、まずは開店された経緯を教えてください。

(三浦さん)
12年前、私が23歳のときに開店したんですが、開店前はけっこう紆余曲折ありました。料理の専門学校を卒業してから、札幌のイタリアンレストランで4ヶ月ほど働いていたのですが、ある日、街をブラブラしていたら、とあるお店で旅行用の自転車に目がとまって。ふと思い立ったんです。「北海道を一周しよう」と。仕事を辞めて、当時住んでいたアパートも引き払いました。


――思いつきで仕事を辞めて北海道を一周してしまうとは…。

(三浦さん)
そのあと実家の奈井江に戻ったんですが、たまたま友達を呼んでパスタを振る舞ったとき、「うまいよ三浦、これお店始めたら当たるよ」って言われて。おだてられて木に登るじゃないですけど、その次の年にはこの家の契約をしてお店を始めることに決めました。


――北海道一周のきっかけもそうですけど、思い立ったら即行動!って感じだったんですね~。

(三浦さん)
そうですね。修行経験がほぼ無くて、営業しながら修行していたようなものなので、メニューも自分の好みに合わせたり、ピザの大きさや生地の厚さとかも、老若男女誰でも食べやすいように、どんどん改良を重ねていきました。
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イタリアンレストランなのに、筋トレができる…!?

――これまでたくさん試行錯誤されてきたんですね。ところで、この「のらねこまんま」という店名の由来はなんですか?

(三浦さん)
最初は「ねこまんま」にしようとして、お店の電話番号を登録しようとコールセンターに連絡したときに、オペレーターのお姉さんに「店名は”ねこまんま”で」って言ったら、「”ねこまんま”っていうお店は全国に結構あるから、ひとひねり加えてみてもいいんじゃないですか?」って言われたんです。…いやいや!自分の店の大事な名前をなにいじってきてんだよ!と思いました(笑)でも、実は「のらねこ」という候補もあったんで、くっつけちゃえと思って、「”のらねこまんま”でどうですか」って言ったら、あっさり決まっちゃいました(笑)

――え~、そんな感じで決まったんですね!…ちなみに、このお店はイタリアンレストランということですが、看板メニューは何ですか?

(三浦さん)
そう言われてしまうと難しいですね~。八方美人なメニュー表なので(笑)全部に自信があります!


――あ、本当だ!すごいメニューが豊富!
 
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――…え、ちょっと待って…なにこれ。
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――飲み物メニューに変なのが…?

(三浦さん)
あ、うち、バーベルとかの筋トレ用具を店内に置いていて、ガチな感じでお客さんに筋トレを教えているんです。1人とか2人相手だと、小上がりの机をどかしてここで筋トレやっていますよ~。


――え、店内で筋トレができるんですか!?あっ、よく見るとメニューの横に筋トレの回数っぽいものが書いてある…。
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良く見るとそれっぽい器具も転がってる…
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(三浦さん)
なにが悲しいって、実は飲食としてのお店の予約はほとんどなくて、予約が入っているのはほとんど筋トレ(笑)うちは包丁研ぎもやってるから、筋トレして、ここでごはん食べて、包丁置いて帰っていく人とかもいますよ!


――包丁研ぎまでやってるんですか!?もはやよろず屋ですね!さっきのメニュー表にも、よく見ると「テレビゲーム30分10円」とか書いてあるし…。
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(三浦さん)
奈井江のイオンだね、なんて言われますよ~(笑)


――こんな面白いお店があったなんて…。ぜひたくさんの人に知ってもらいたい!
 

若手農業者が農家を目指したきっかけ

――さて、おなかもすいたことだし、ごはんを食べながら若者と理想の空知を語っていこうと思います!本日は、奈井江町役場に勤めている友達の阿部くんに、奈井江在住の若手農業者3人を紹介してもらいました。
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▲僕(TOJO)とは大学時代からのつきあい。シャイボーイ。

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メンバー1:江口さん

「江口農園」で、お米、ミディトマト、メロンを作っている。23歳。特技は早寝早起き。
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メンバー2:大澤さん

「大澤ファーム」で、お米、麦、大豆を作っている。24歳。朝食はパン派、夕食はお米派。
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メンバー3:笹木さん

「笹木農場」で、大澤さんと同じくお米、麦、大豆を作っている。23歳。趣味はモンハン。
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――今日はお集まりいただきありがとうございます!美味しいごはんを食べながら、空知を語っていきましょう。今日のメンバーは全員農家ということなので、農業のお話も聞いていきたいと思います。よろしくお願いします! 
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――まず、みなさん生まれ育ちは奈井江なんですか?

(江口さん)
僕は中学まで奈井江で、白老の高校、東京の大学に進学して、卒業後に奈井江に戻ってきました。


(大澤さん)
僕は東京農業大学に行ってました。出身は奈井江です。


(笹木さん)
僕も東京農業大学に行きたかったんですけど、道外はゴキブリが出るのが嫌だったのでやめて(笑)、江別市にある酪農学園に行ってました。出身は奈井江です。


――みなさん現在は農家ということですが、元々農家を継ごうと思っていたんですか?

(大澤さん)
僕はずっと前から、なんとなく家の仕事はそのまま継ぐものなんだと思っていました。別に農作業も嫌いじゃないですし、トラクターに乗ったりとかも好きでしたし。とりあえず大学までは行って、卒業したら家に帰って農家やろうと思っていました。


(笹木さん)
僕は、中学3年くらいまでは継ぐ意志はなかったんですけど、農家やっていて周りから褒められたり、自分で作った農作物を友達とかが食べて「うまい」って言われるのが嬉しくて、その頃から将来は農家として頑張ろうかなと思うようになりました。


(江口さん)
僕は生まれたときから家がずっと農家だったんですけど、両親を見て育ってきて、本当にすごいと思っていて。親を尊敬していて、自分も親みたいな農家になりたいと思っていました。


――きっかけは様々ですが、自分たちが一生懸命手をかけて農作物を育てるということだったり、それを周りに喜んでもらえるということが後押しになったんですね。

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なんと、江口さんが、自分の農園で採れたトマトを使って作ったトマトジュースを持ってきてくださいました!
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飲んでみるとすごく濃厚で、本当にトマトなのかって疑うくらい甘くておいしい!
 

冬期間、農家さんのお仕事は?

――最近は雪もかなり溶けてきたので、みなさん忙しくなりそうですね。

(笹木さん)
もう考えたくないですね~。早く日が沈めと願う毎日が始まります(笑)


(大澤さん)
雨降れって思いますね(笑)僕とか笹木さんのところはお米がメインなので、4~5月が一番忙しいですが、江口さんのところは年中忙しいと思いますよ。


(江口さん)
僕のところは、メロンの栽培を年に2回やっているので、雪が降る前までは忙しいです。春先に植えて、メロンができたら1回採って片付けて、もう1回畑をつくってメロン植えて…ってやっているので、去年は11月の中旬くらいまで忙しかったです。


――雪が降る直前まで作業されていたんですね!ところで、無知で申し訳ないのですが…メロン農家の方は年2回栽培が基本なんですか?

(江口さん)
年2回栽培しているってあまり聞いたことないですね。みんな基本1回栽培して終わりだと思います。
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――なるほど、それは大変そう…。僕、ずっと気になっていたんですけど、農家のみなさんって雪が降り始めてからはどう過ごしているんですか?

(江口さん)
出稼ぎに行く人もいますね。みんな除雪とかしてますよ。奈井江の業者にそのまま除雪要員として入って働いたり。


(大澤さん)
僕は奈井江駅で働いてました。駅の除雪したり。街中とか高速道路の除雪している人はだいたい農家だと思います。


(笹木さん)
僕はニートしてました(笑)


――ニートいいですね(笑)
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――休むか出稼ぎに行くかは、人によって違うんですね。でも、冬の間、農家の方々が除雪のお仕事をされているとは知りませんでした。お休みする人も出稼ぎに行く人も、冬場は農業にはほぼ携わらないといった感じでしょうか。

(笹木さん)
冬場…とは言えないですけど、僕、農作業が終わる頃、去年の10月後半に海外研修に行きました。


――海外まで研修に行ったりするんですか?

(笹木さん)
はい。去年僕が行ったのはドイツとオランダでした。旅費を半分くらい農協に補助してもらって、海外の農家を2件回りました。


――農業は海外のほうが進んでいるんですか?

(笹木さん)
日本とは比べものにならないくらい進んでいます。研修で視察したオランダの農家は、女性が社長の農家だったんですけど、自分の土地100ヘクタールと、連携している近所の農家の土地100ヘクタールの合計200ヘクタールの農地(札幌ドーム約38個分)を、たった3人で農作業していました。「その面積じゃ人数足りないんじゃないですか?」って聞いたら、そこでは人が乗らない自動操舵の機械を使っていることが当たり前なので、逆に多いくらいだって言ってました。


――広すぎて想像がつきませんが、その面積で農作業をするのに数人で足りてしまうんですね~。
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▲笹木さんが視察したオランダの風景。風車がオランダっぽい!

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ここで、店主の三浦さんおすすめの"ファンキーピザ""ベーコン"が登場。

"ファンキーピザ"の名前の由来は、以前このピザを食べたお客さんの「このピザ超ファンキーじゃないですか!」の一言から。

生地は薄くてパリパリ!
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ベーコンも超ジューシー!
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「農家に嫁いだら農作業必須」という固定概念は捨てるべき

――農家さんが就農して何を作るか決めたあと、跡継ぎの方々はそれを継ぐのが一般的なんですか?「自分はこれを作りたいのに…」というジレンマのようなものが生じそうな気がしますが。

(大澤さん)
とりあえず継ぎますが、自分で作りたいものを随時追加したり、今まで作っていたものを辞めたりすることもあります。


(江口さん)
僕はこれから一人で新規就農します。親元を離れて自分で経営して、お米とか麦とか、いろいろなものを作ってみようと思っています。


――そうなんですか!一人で新規就農って大変そうですね…。ちなみに、みなさんが結婚されているかはわかりませんが、結婚されていたら奥さんも農家としてお仕事するのでしょうか。奥さんも農作業するのが理想ですか?

(江口さん)
僕は独身です。家によると思いますが、結婚したから必ずいっしょに働かなくちゃいけないみたいなのは今はもうないです。昔とは違いますよ~。


(笹木さん)
うちの母親は専業主婦です。やっぱりそういう考えがあって農家との結婚を躊躇する人もいたりしますよね。固定概念のような…。ちなみに、彼女は募集中です!




 
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――そういう固定概念があって農家との結婚を躊躇してしまってはもったいないですね。今は農作業着にもおしゃれなものがあるみたいですし、昔からある農業への固定概念はもはや過去のものと考えてよさそう。

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追加で頼んだパスタ"のら猫"と、ミックスフルーツのパン。
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"のら猫"は、柔らかい鶏肉にトマトソースの相性が抜群なパスタ。パンも物凄くふわふわでやみつきになります。
 

若手農業者の夢と、夢実現への無限の可能性

――では、おなかも満たされてきたので、最後にお伺いしますが、「奈井江、こんなまちになればいいな~…」といった理想図はありますか? 

(江口さん)
僕は、奈井江のいいところは"何もないところ"だと思っていて。何もないからこそ、なんでもできる可能性があると思っています。


(大澤さん)
今、奈井江はお米が主流ですけど、僕はパン、小麦のほうを強くやっていきたいと思っています。それから、いずれレストランも建てたいです。米とか麦とか大豆って、ぽいって渡されてもすぐには食べられないじゃないですか。今は米離れとかもあるので、自分で調理して、たくさんの人に味わってもらいたいです。
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(笹木さん)
僕は、自分で作った農作物を海外に出すルートがほしいと思っています。農薬とか化学肥料を通常の栽培方法より5割以下に抑えて栽培された「特別栽培米」とかって、明らかにイメージがいいですし、もう5年くらい前の話にはなりますが、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたときの”和食の波”がまだ来ていると思っているので、その流れに乗れば、「和食といえばごはん」のイメージで、海外にもアピールしていけると思います。


――店主の三浦さんも、話したそうですね?

(三浦さん)
私は、奈井江に住んでいて”なんにもないえ”ってずっと聞いてきています。例えば、奈井江にはパン屋がない、ピザやパスタも、カレー屋もないって。私はそれを聞いて、「じゃあ全部やってやれ!」って思ってお店をやっています。今じゃ筋トレも包丁研ぎもやってますし。滝川とか砂川とかから人が来ると、「こんな面白いお店、ほかにはないよ」って言われます。この町の誇りになりたいです。若い人たちにも頑張ってほしいと思います。


――何もないまちだからこそ、なんでもできる可能性が無限に広がっているということ。そう考えると、時間はかかってもみなさんが語ってくれた夢や希望も叶えられそうな気がします。僕もなんだかやる気が湧いてきました!今日はすてきなお話、ありがとうございました~!
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というわけで、今回は奈井江の若手農業者3人にお話を伺ってきました。

奈井江には、飲食だけでなく筋トレもできるユニークなイタリアンレストランがあることや、メロンは年に2回も栽培できるということ、冬期間に町内の除雪をしている業者は実はだいたい農家であること、そして、大きな夢を抱いて、無限の可能性を秘めたまちで尽力している若手農業者がいるということがわかりました。

「なにもない」ことをプラスに考え、夢に向かって駆け抜ける姿、僕(TOJO)も見習いたいと思います!

さて、来週は「妹背牛町」で、いろいろなお仕事をされている若手の方々と空トピアを描いてみようと思います!

お楽しみに~!

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