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【ソラチコーヒー 15杯目】 テレワークで☆ソラチコーヒー 【その①・芦別市編】

おいしいコーヒーのある日々を通じて空知の魅力をゆる~く発信するソラチコーヒー。2020年からスタートし、のんびりと不定期更新しながら15杯目。こうして新たな年にも、本稿で皆様にお目にかかれることを嬉しく思います。
こんな記事を書いている筆者ですが、実はコーヒーにハマりだしたのも、そらち・デ・ビューと関わるほんの2年前くらいでして、まだまだいろんなコーヒーの楽しみ方を探す旅の途中です。
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テレワークという働き方

さて、今回のテーマのテレワークですが、ウィズコロナの時代の働き方として、ここ数年で身近な存在になってきていますね。「離れた(tele-)」と「仕事(work)」を組み合わせた造語ですが、総務省は以下のように定義しています。
「テレワークとは、ICT(情報通信技術)を利用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方です。」

※出典:総務省ホームページ(https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/telework/18028_01.html

テレワークというと、在宅やコワーキングスペースなどの職場じゃない「場所」で仕事をするイメージが強いですが、「時間」も柔軟な働き方であるという点も大事な要素です。だから、必ずしも職場と同じ9時~17時のぶっ続けでなくても、子育てや介護を間に挟んだり、リフレッシュするような活動を入れてみたりすることもアリなんですけど…そうした働き方ができるような環境の整備がまだ不十分な企業もあると聞きます。我が道庁も例外ではなく、モバイル型のパソコンの導入や、自ら働き方を決める時代にマッチした制度の導入は、まだこれからという…そんな状況です。
 
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とはいえ、空知エリアにもテレワークができる施設が増えてきていたり、また休暇とテレワークなどを組み合わせて、普段とは違う場所でリフレッシュや新たな発想の創出、地域との交流などを行うワーケーションも注目されていて、新しい働き方への需要は高まってきています。

相性バツグン 『テレワーク × コーヒー』

10月1日が「コーヒーの日」ということを【ソラチコーヒー 12杯目?!】でご紹介しました。
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昨年のコーヒーの日に、エスプレッソマシーンやオイルヒーターでもおなじみのデロンギ・ジャパン(株)が発表した、興味深い調査結果をご紹介します。
全国の男女400人を対象に、同社が行った「コロナ禍におけるコーヒーの飲用調査」によると、リモートワーク(テレワーク)経験者は未経験者に比べ、自宅でコーヒーを飲む頻度が増え、コーヒーのクオリティーにこだわる傾向が明らかになったそうです。
主な調査結果は以下の通り。
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※出典:デロンギ・ジャパン(株) ニュースリリース(2021年10月1日)https://www.delonghi.co.jp/public-data/news/4/364/files/0930.pdf

やはりテレワーク中の気分転換にコーヒーを飲む人が多いようです。たしかに仕事への集中と切り替えは、一人ひとりの自己マネジメントに任されているので、「この仕事終えたから、次はこれをやるぞ!」といった仕事のリズムのひと区切りとして、コーヒーは手軽でぴったりなのかもしれません。
香りやカフェイン、糖分(砂糖を入れた場合)など脳にも好影響を及ぼす成分もコーヒーには含まれています。まあそんな成分だなんだと気にしなくても、美味しいコーヒーがあると快適なテレワークができると感じている方も多いのではないでしょうか。


昨年末、芦別市上砂川町にワーケーションとテレワークの体験に行く機会がありましたので、今回のソラチコーヒーは、美味しいコーヒーを飲みながら新しい働き方を、2回に分けて考えてみたいと思います。【その1】は芦別市でのワーケーション体験についてです。

自分でつくれるワーケーション ~ 星の降る里あしべつ(芦別市)~

まずは芦別温泉スターライトホテル&おふろcafé星遊館でワーケーション体験をしました。この施設は既存の温泉ホテルに、全国展開する「おふろCafé」のエッセンスを取り入れ、老若男女問わず楽しめるカフェやコワーキングスペースも併設して、2年前にリニューアルオープンしました。
ワーケーション体験の詳細は、既に同僚が記事で紹介してくれていますので、そちらをご覧ください。
北海道・空知でワーケーション体験してみました①
 http://sorachi-de-view.com/ashibetsu/workcation1
北海道・空知でワーケーション体験してみました②
 http://sorachi-de-view.com/ashibetsu/workcation2
ソラチコーヒーでは、もちろんコーヒー目線でまいります!

おふろcaféでのテレワークが快適なのは、コワーキングスペースやカフェ、秘密基地?!などの共有スペースでも、客室でも、どこでも好きな場所でワークができるという自由度の高さです。場所の選択肢が多いということは、密を避けることにもつながります。さらに、どの場所でも、宿泊者はもちろん日帰り利用者も、入館料だけでフリーコーヒーやドリンク(一部)のサービスが受けられます。
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コンビニにもあるような、その場で豆を挽くドリップマシン(写真左)が無料で利用できます。また、私たちが利用した客室にはホテルオリジナルのコーヒー豆とそれを挽く手回しのミル(グラインダー)、淹れるための電動のドリッパーがありました(写真右)。(※ 一部客室のサービスです。)
 
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テレワーク環境として、言うまでもなくフリーWi-Fiは必須ですが、一人でパソコン画面とにらめっこする仕事に行き詰まったり、ちょっと気分転換したいというときには、美味しいコーヒーなどのフリードリンクがすぐにいただける環境はとてもありがたいです。
さらにおふろcaféでは、セルフサービスでありながら、挽きたて・淹れたてをいただけます。これからのテレワークは、コーヒーの質にもこだわる時代かもしれませんね。

【ソラチコーヒー5杯目】でも紹介しましたが、コーヒーは豆の種類により、リラックス向きや仕事向きなどの特徴があるそうです。ある精神科医の研究では、リラックス効果が高いのは、グァテマラとブルーマウンテン。また、集中したいときには、マンデリンやブラジル・サントス、ハワイ・コナがオススメだそうです。
【ソラチコーヒー 5杯目】 のうこうミルクとソラチコーヒー
 http://sorachi-de-view.com/sorachi/coffee5

ゆったりと流れる時間は、新たな発想を呼び起こす

このワーケーション体験で気づいたことがありました。
それは、客室で1人でするワークより、おふろCaféのコワーキングスペースなどのパブリックな空間のほうが、集中して仕事ができたことです。これは同行した上司や同僚も同じ感想を持っていました。
静かすぎる客室よりも、適度な雑音があるおふろCaféのスペースのほうが逆に集中力を高める効果があるようです。さらに、スタッフの皆さんや他の利用者の存在が、社会的促進効果
というのをもたらすそうです。
 
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社会的促進とは、集団で作業すると、同じ作業をする他者の存在が刺激となって、一人でやるよりも達成効果が増大する現象です。100m走を一人で走るより、競争したほうが好記録が出やすいというのと同じですね。もちろん競争してワークをしているわけではありませんが、潜在意識の中の緊張感が集中力を高めるのでしょうね。
北海道では、そんな非日常の環境で仕事や体験をする中から、地域や人と「つながる」、いつもとは違う体験で「感じる」、新たな発想が「生まれる」といったことを目指して、「北海道型ワーケーション」を推進していますが…
ソラチコーヒー流のワーケーションは、肩にチカラを入れ過ぎないことが大切だと思います。そう、時にはコーヒーも自分で挽いて、ドリップして、ゆらゆら揺れる暖炉の炎を見つめながら、脳のワーキングメモリーをリフレッシュする…そんな緩やかな時間こそ空知らしいと思いませんか?
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ワーケーションみやげは、コーヒーにも使えるコレ

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空港や他のみやげ店でも買えるものじゃなくて、そこでしか買えないモノをワーケーションの記念に選んでみました。ホテルオリジナルのメープルシロップ4種のうち「バーボン」です。シロップの原産地こそ米国産ですが、芦別市内の大橋さくらんぼ園で製造し、バーボン樽で1年熟成させた純粋無添加の逸品です。朝食バイキングでも、ヨーグルト用として提供されていて、これをコーヒーに入れると、やさしい甘みと樽の芳香により大人の味わいになりました。
館内には、地産地消にこだわる「空のカフェ」と炭鉱の街として栄えた芦別市の歴史を継承する「炭鉱レストラン」(要予約)があり、いずれも地元にゆかりのある食材をいただけます。
地域と緩やかに繋がれるきっかけとして、多彩な食の魅力にあふれている点も空知のポテンシャルの高さだと思います。とにかくごはんが美味しいのです。

”自分のワーケーション” は、自分でつくりなさい!

ワーケーションのバケーション(休暇)部分に触れませんでしたが、宿泊者限定で、スターウォッチング(星空観察)に無料参加できます。これは星の降る里にふさわしい体験…というかリフレッシュになりました。
また、ホテル館内で完結する体験のため、体が冷えても温泉やコーヒーで温まれるという安心感があります。特に冬は星空がキレイな反面、極寒の世界ですからね。
あくまで個人的な意見ですが、昼間のワークで普段とは違う環境でめいっぱい脳を使った後に、体験プログラムで決められた「なんだか更にアタマ使いそうな体験」「濃い~交流会」があると言われても、もうお腹いっぱいなんです。その点でスターウォッチングのゆるさは絶妙でした。
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都会の忙しい働き方をそのまま持ってきて、スケジュールを詰め込んで、ワーケーション疲れを起こして、都会に帰っていく…これはわざわざ北海道や空知に来た皆さんが、本当にしたいことでしょうか?
いろんな体験メニューがあるのも魅力の一つであることは否定しませんが、
「何もしないでボケーっとする時間」
「ただ暖炉の炎を見ている時間」
「降る雪を眺めてコーヒーを飲むだけの時間」

も大切だと思います。だって休暇なんだもん。
それが自分の働き方は自分でつくる時代のワーケーションじゃないかなと感じた、芦別でのワーケーション体験でした。



空知に流れるゆるやかな時間の中、ワーケーションとともにコーヒーを楽しむ ― それもソラチコーヒー
星の降る里の快適な環境で、肩のチカラを抜いて、自分でつくる新しい働き方を発見してみてはいかがでしょうか。
(ソラチコーヒー15杯目は【その2】へつづく)

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