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きき酒師と一緒に日本酒を楽しめる宿【たびびとやど「ゆき・ふる・さと」】

雨竜町地域おこし協力隊の上畑です。今回は冬の今だからお伝えしたい、雨竜町のおすすめスポットをご紹介致します。

その名は「たびびとやど ゆき・ふる・さと」。1996年に雨竜町に移住された重久晃範さんが2000年に開業し、今年で18周年となる民宿です。

この宿主の重久さん、なんと「きき酒師」の資格を持っています。

きき酒師というのは、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会が認定する資格です。日本酒や料理などに関する知識はもちろんのこと、接客力、日本酒の香りと味わいを把握する力、料理との組み合わせや季節別の楽しみ方を提案する力が問われます。

先日、宿主の重久さんがこの資格に合格したことで、この「ゆき・ふる・さと」は雨竜町のさらなる魅力のひとつとなりました。
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▲玄関先看板。平年よりも雪が多いというこの冬。看板もすっぽりと雪に囲まれていました。
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▲道路からの景観。10数年掲出してきた大看板は先日の猛吹雪でついに落下。現在修復中とのことで春までには直るとのことです。通常は通年で掲出しています。
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▲大看板。秋の様子(11月撮影)
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▲建物外観。春の様子(6月撮影)

入口には、きき酒師のいるお店ステッカーが!
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必然的に交流が生まれる宿

まずこのゆきふるさとさん、男女別の相部屋形式(いわゆるドミトリー)の宿になります。客室は全部で3部屋(すべて和室)、男女別の相部屋(定員12名)で、必然的に宿泊者同士、一期一会の交流が生まれる宿といえます。
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宿泊料金は2018年2月現在、1泊素泊まり4,100円(冬季は暖房使用料として+300円)、夕食料金は別途1,100円です。

訪れる宿泊者の多くは雨竜沼湿原などを楽しむ登山客やライダーなど。冬季は土曜日のみ宿泊を受け入れています。
 

これ以上ないくらいアットホームな夕食

さてこの「ゆき・ふる・さと」、最大の特徴は、その日の宿泊者がひとつのテーブルを囲みながら楽しむ夕食です。
 
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アットホーム!!まるで家族の食卓のようです。
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雰囲気だけではなく料理もまさにアットホーム!
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そして、この宿に欠かせないのが日本酒です。
 

その時々の美味しいお酒を用意

重久さんはもともと日本酒が好きで、宿では5年程前から道産酒を含め全国の銘酒を提供しています。そして今回、お客さんに安心して日本酒を楽しんでもらいたいとの思いから、冒頭に書いたとおり「きき酒師」の資格を取得したとのこと。
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▲認定証書を手にする重久さん

お店には、その時々の美味しい日本酒が揃っています。
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重久さんが心がけていることは、きき酒師として、宿の店主として、それぞれのお酒の特徴を捉え、的確に表現すること。そして、そのお酒と相性のいい料理の提供や提案をすること。そして食文化や歴史的背景などの知識も一緒に提供することで、そのお酒の楽しさの幅を広げることだそうです。

確かに、日本酒はほとんど飲んだことがない私ですが、重久さんのお話を聞いているとだんだんと日本酒が飲みたくなってきました。例えば、そんな私のような日本酒初心者の女性には、さわやかな香りと口当たりの柔らかい吟醸酒や大吟醸酒などがおすすめとのこと。

一方で、食事と一緒に飲む際には香りや甘みがそれぞれの良さを生かせないこともあるのだとか…。性別や年齢、どのような場面で味わうかによってもおすすめのお酒は変わってくるようなので、いろいろ飲んでみたくなりますね。
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▲宿にある日本酒の冷蔵庫 その時期に入手できるお酒を極力日光を当てないようにして保管している(6月撮影)。 「ゆき・ふる・さと」では道産酒を中心に様々なタイプの日本酒を取り扱っている。中には徹底した温度管理の元、熟成された7年ものの日本酒もあるのだとか。
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▲お店に常備されている、お酒の分類表。お店のお酒について、重久さんが解説してくれます。
 

「宿主が勝手に呑んだくれる会」も不定期開催!

さて、ここまで見てきたとおり、間違いなく楽しいお酒を提供してくれるであろうゆき・ふる・さとですが、宿主である重久さんを中心として、地元の人・旅行者を交えお酒を楽しむ会も不定期で開催しています。その名も「宿主が勝手に呑んだくれる会(通称呑んだくれ会)」。重久さんいわく、
「雨竜町には15年の歴史を持つ日本酒を通じた異業種交流会『雨竜日本酒趣味の会』があり、その会場のひとつとして宿が利用されてきました。老若男女問わず参加でき、旅行者も歓迎しているので町内外の交流の場にもなっています。安心して皆さんに飲んでもらうためにきき酒師の資格を取得しましたが、これまでと変わらず肩ひじ張らない気軽にお酒を楽しんでもらえる場を提供し続けていきたいと思っています」
とのことです。

この記事公開時点では次期開催は未定ですが、重久さんが運営するWEBサイトにて会の案内や宿の予定表が配信されますので、興味のある方はぜひ覗いてみてください!

冬はオフシーズンモードですが、気軽にご相談ください!

南暑寒岳の登山道が閉鎖される10月からはオフシーズンモードとなる宿ですが、前述のとおり、冬季は土曜日のみ宿泊を受け入れています。

また、その他事前に相談して頂ければ、宿泊や各種宴会・昼食会などにも場合によっては対応して頂けるとのこと。また、条件付きですが、江部乙駅、新十津川駅への送迎も行われています。
この日は私が取材に行く直前まで本州から来た修学旅行生が滞在していたそうで、真っ白な雪にダイブしたり、氷点下10度以下という寒さを体感し、北海道の冬を満喫して帰ったようでした。
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▲食堂。壁一面の窓から入る陽で冬でも日中の室内はぽかぽか。
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▲キッチン。宿泊者の食事はここでつくられます。
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▲宿に隣接する田んぼ 

大雪原の中にある、きき酒師がいるお宿。是非、一度訪れてみてはいかがでしょうか!

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