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空知グルメ紀行【とんかつ富司】

夏の暑さに体力を消耗した日のランチ。口当たりの良いものをつい食べたくなりがちだが、そんな時ほどガッツリと胃を満たして午後の暑さに備えたいもの。「とんかつ富司」は、うってつけのランチメニューでもてなしてくれる。

移転前を含め、今年9月で22年目を迎える同店。道産豚肉をはじめ、コメや野菜などは地産地消にこだわって調達している。こだわりは食材だけではない。しょう油や2種類のとんかつソース、揚げ用のパン粉に至るまで、店主の佐藤司さんの手づくり。みその仕込みも昨年暮れに行ったので、みそ汁などで登場する日も近い。

こだわりを貫く同店のランチメニューは、ヒレカツ定食(120㌘1,080円、税別、以下同)や黒豚メンチカツ定食(980円)、ミックスフライ定食(エビ・豚ロース・クリームコロッケ、980円)、ザンギ定食(780円)などが楽しめる。それぞれでも十分に満足できるボリュームだが、「ヒレカツとしょうが焼き、トンカツとザンギを一緒に食べたい」という大食漢を満足させる特別メニューが「ダブル定食」(1,080円~1,280円)だ。

「常連が食べるランチの一番人気」と佐藤店主が勧めるのは「ヒレカツ&ザンギ」(1,180円)。通常の定食で提供している120㌘のヒレカツ、鶏ザンギが5個が皿の上に同居。迷い箸を繰り返すことになるが、定食プラス100円前後で2種類を味わえるとなれば、満足感と満腹感は価格以上。

「てまひま」を信条にする佐藤店主は「夏こそ豚肉が一番。しっかりと食べて、夏の暑さに打ち勝って」と話している。
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